バイク整備小ネタ集 2nd。

RF400R復活大作戦第三弾!今回は「リアブレーキパッド交換。」「チェーンの張り測定。」「燃焼状態とプラグの焼け色。」「バッテリー交換。」の4つを紹介します。パッド交換以外はおまけみたいな物です(苦笑)。

リアブレーキパッド交換。
手で外せます。まず初めにキャリパー下部のカバーを外します。この後キャリパー本体を車体から取り外すため、この作業自体は後に回しても構いません。

注意する事も特にありません。パパッと外してしまいましょう。


固いですよ!キャリパーを固定しているボルトを外します。

ボルト抜き取り時のキャリパーの落下に気を付けて下さい。


…うわぁ。外したキャリパーはこの有様。パッドは限界を超えています。

ピストンも片側が固着して片押しキャリパー状態に…あわわ。


プライヤなどを使いましょう。赤い矢印の位置に2本のピンをまたいでストップワイヤが差し込まれていますので、これを抜きます。(画像は抜き取り後に左側のピンを外しているところです。)

ピンの抜き取り時にここのスプリングが飛びやすいので注意して下さい。


シールキットも安くないし…。はい、小ネタ集恒例、応急処置のコーナーです。

固着していないピストンをウォーターポンププライヤなどで押さえながらブレーキペダルをやんわり動かしてみましょう。…動いたー!!(マジで。)
この時、ピストンが飛び出さないよう、間に古いパッドなどを挟んでおくと良いでしょう。


綺麗なピストンは好きですか?(笑)ピストンを出せるだけ出してペーパーでごしごし。錆を落とす事でピストン戻し時のシールへのダメージを抑えます。本当はオーバーホールしないと拙いです、この症状。

さて、ピストン戻しですが…。よく紹介されるのは、画像にもありますようにウォーターポンププライヤで押し込む方法です。作業時はキズ防止のため、ウェス等を一緒に挟んでください。


NAO流。え?上の画像でウェス使ってないじゃないか、ですって?はい、紹介しただけであって私は上のやり方は使いません。(何だそりゃ。)

古いパッドを間に入れて、割り柄(−ドライバー)やメガネなどの固い工具をてこの様に使って戻します。ウェスも要りませんし、キズのつく心配もほぼ皆無です。


失くした…。新しいパッドの角をペーパーで均したら(ブレーキ鳴き防止)外した逆順で組み付けます。

ピンのストップワイヤを紛失したため(…何てコト!!)その辺にあった針金で対応。外す度に切断する使い捨てとなりますが、機能面では全く問題ありません…多分。


足でもいいですが。全て組み終わったら、ブレーキペダルを数回動かしてピストンとパッドを落ち着けます。その後、低速走行からテストして、ライディングスキルに不安がなければ走行中にブレーキをロックさせてみたりして、制動力をチェックします。

ブレーキは非常に安全性を左右するパーツですので、手落ちのない様に整備してくださいね。

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チェーンの張り測定。
簡単ですよ。まずチェーンの真ん中辺りにリアタイヤと平行になるように(地面と垂直だと駄目です。)スケールを立てます。

移動量を読みとりますので、この時の目盛りを読んでおきます。チェーンのピンで読むと分かりやすいかと思います。


ほーら簡単。チェーンを指で押し上げて先ほど読み取った目盛りとの差から張り具合を点検します。

基準値内に収まっていない場合は張り調整を行いますが、今回は基準値に収まっていたため、張り調整はまた別の機会にご紹介したいと思います。

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燃焼状態とプラグの焼け色。
濃すぎ。(ケインじゃないよ。)ここのコーナーだけ作業というよりはコラムに近いです。

キャブレターセッティング中のプラグの状態です。ここまで黒いのは燃調が濃いと言うより異常です。電極部が白く見えるので燃焼は行われているようですが、恐らく点火が可能な限界くらいだと思います。


少し薄いかな?薄いとこんな感じです。もっと白っぽくなっている方が説得力があると思うのですが、あいにくこんな画像しかありませんでした…。

プラグのチェックですが、エンジン停止直後は非常に高温なので火傷に注意してくださいね。


こんなもんかなぁ…。まだ少し濃いですが、一応これが正常な燃焼という事で紹介しておきます。

実際には、これでもまだかなり黒いレベルですので、これより黒くない位を目標にセッティングして下さい。…いつもながら参考になれずに申し訳ないです_| ̄|○ 。

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バッテリー交換。
買った段階では液は入っていません。長々とお付き合いいただいたRF400R復活大作戦第三弾ですが、最後にシールドバッテリーの交換をご紹介いたします。

…説明書き通りやれば簡単にできるのですが、あくまで紹介、という事で。


一思いに…。本体の保護シールを剥がしたら、バッテリー液を給水します。容器の封は切らずに本体の突起部に差し込みます。

上手く穴が開けば液が補充されていきます。この時、容器を押したりするとよからぬ自体を引き起こす可能性があるため、しばらくそのままにしておきましょう。(バッテリー液は希硫酸です。ご注意を。)


隙間なきよう。給水が終わったら本体にフタをします。今回紹介しているのはシールドバッテリーですので、ここでフタをしたが最後、もう二度と中を見ることはありません。

…開放型のバッテリーの場合は十分に初期充電を行った後、一番下の手順まで飛びます。(空しすぎる…。)


取り付け。バッテリーに付属してきたボルトとターミナルナットでバッテリーを固定します。車種によってはゴムバンドなども併用しているようです。

さて、RF400R復活大作戦第三弾もこれにて終了です。それにしてもこの企画、終わる日は来るのでしょうか…。

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