スピーカー取り付け。

純正デッキ+純正スピーカーでもかなりの音域再生能力を発揮してくれるマーチのオーディオですが、更なる音質アップを狙って社外品のスピーカーに交換してみます。
さて。社外品のスピーカーには大きく分けて2種類がありまして、一つはコアキシャル型と言ってウーファー(低音再生部)とツィーター(高音再生部)が一体となっているもので、純正スピーカーも殆どがこのタイプです。
もう一つがセパレート型と言いまして、読んで字の如く前述の二つが分かれています。(純正でこのタイプがついている車はあまり無かったと思いますが、高級車や一部オーディオパッケージグレード等には採用されているかも知れません。)
コアキシャル型は手頃な価格でそれなりに音質の向上が図れ、交換作業自体も簡単です。セパレート型は音質は大幅に向上するのですが、相対的に高価で取り付けも若干面倒です。
今回はセパレート型の取り付けをご紹介します。

化粧カバー。 それでは作業に移りましょう。

まず初めにドアレバーの化粧カバーを取り外します。


レバーを引いて。 爪は上下と後ろ側の計3箇所に付いています。まずはレバーを引いて上か下の爪を外します。外側へ開く様にすると簡単に外せます。

外した方向へ回す様にすると後ろ側の爪も外れますので、残った側を外して手前に取り外します。

取り外し。

大変ですよ? 早くも今回一番の難関です(笑)。
ウインドウスイッチパネルは運転席・助手席共にパネル後部の金属製のクリップで強固に固定されています。最初にパネル後部とドアの取っ手の間に内装剥がし等を差し込み、ある程度浮かせたら力任せに上方向に引っこ抜いて下さい。遠慮は要りません!

クリップが外れたらスイッチ全体を後ろ上方へ引き抜きます。パネルのドア側に返し状の突起があるため、ドアの内張りを外側に押す様にするとスムーズに外せます。簡単に書いていますが、構造を知らないで作業するとプチパニック必至です。

既に山場?

突起を押して、引き抜いて。 ウインドウスイッチや集中ドアロック等の配線コネクタを外します。

突起を押すとロックが解除されるので、そのままの状態でコネクタを引き抜きます。配線を引っ張るのはNGです。


ぽつーん。ウインドウスイッチパネルを取り外すと、パネルがあった部分にボルトが1本あります。

…外します(笑)。


剥ぎ取ります。後はクリップで留まっているのみです。パネル前・下・後ろ、お好きな所から引っ張って下さい。特に順序はありません。

時々クリップが内張りから外れてドア側に残りますが、取り付ける時に手間取りますので、ロングノーズか何かで取り外して、内張りの方に付けておいて下さい。


闖入者(笑)。蓮さま登場。

蓮さま搭乗。…すみません 。


他に言い様が無い…。 純正スピーカーです。

コネクタを取り外して下さい。…淡白すぎる(笑)。

まあ、外して下さい。

3本ですよ。 純正スピーカーを取り外します。ボルト3本です。

今回取り付けるのは相も変わらずKENWOOD社製品のKFC−LS160。実勢販売価格は2万円代中頃〜3万円弱位です。ツィーターの取り付け方が何パターンかあるため、取り付け場所を選びません。ウーファー径は純正より小さいですが、そもそもセンターユニットの出力自体がそんなに大きくないのでコレくらいがベストマッチかと思います。ほら、大型よりも400ccクラスの方がエンジン回して走れるのと一緒です(笑)。←バイクの話ですよ。

並べてみました。

バッフル。 KENWOOD製のバッフルを購入できれば純正コネクタ変換コードが付いてくるのですが、取り寄せ品となっていたため、汎用品を使用する事にしました。

バッフルのドアと接する側に制振テープを貼ります。後々圧着される部分ですので多少の皺は問題ないと思いますが、貼り初めと貼り終りに隙間が出来ない様にして下さいね。

ぺたぺた。

固定します。バッフルを純正スピーカー取り付け穴を利用して固定します。ボルトのつば部分が微妙に大きかったため、付属していたボルト・ナットで固定しました。バッフルの穴を広げれば純正のボルトでいいと思います。

今回は新しいスピーカーをタッピングビスで取り付けるため、固定したい位置にキリ等で下穴を開けます。タッピングは直にねじ込むと母材を割りますのでご注意下さい。


ちぇすとー! 先程も少し触れましたがスピーカー本体に付属している変換コードではコネクタの形が合わない為、切断してギボシ接続にします。

細いマイナスドライバー等を使えばコネクタ内のピンを外す事も出来ますが、(今のところ)純正に戻す予定もありませんので、切断してしまいました(笑?)。
あ、ウーファーを取り付ける前にウーファーの裏側にも制振テープをぐるっと貼ります。こちらは防水目的でもあります。

ウファー終了。

助手席側。助手席側も同じ様に作業して…はい、出来ました(笑)。全然関係ないですけど、3分クッキングとかで「こちらに15分程煮込んだものがございますので…」って、反則だと思いませんか?

閑話休題。

それにしても…ごちゃごちゃですね。あ、ウインドウスイッチが付いているのは途中で窓を上げ下げしたからです。付けたままでは内張りは取れませんので、あしからず。


小さい…。正直何が何やら分かりませんね。
左から「キリ」「ミラー内側パネル・左」「ミラー内側パネル・右&型紙」「ドリルの刃」「ドリル」です。

今回はミラー内側パネルにツィーターを取り付けるため、その下準備をします。


穴開けは慎重に!下穴を開けたパネルとツィーターの台座です。台座には両面テープを貼り付けてあります。台座は両面テープと台座中央の穴からタッピングで固定します。今回は曲面の都合上台座左右の固定穴は使用しません。

パネルの穴は小さい方が固定ビス用(裏側にはスピードナット。)で、大きい方がコード用です。


説明し難い…。 台座を固定したらいよいよツィーター本体の取り付けです。 板バネをセットしたアンダパネルにコードを通し、板バネ・アンダパネルごと台座にビス止めします。

アンダパネルの上にツィーターを置き、カバーを回転させて取り付け完了です。
…カバーの画像が無い_| ̄|○ 。

ツィーター終了。

仮止め。 こんな感じになります。配線はウインドウの昇降に干渉しないように取り回して下さい。今回ツィーターを取り付けたパネルは、突起がドア側のグロメットにはまるだけという簡単な固定方法ですが、ドアの内張りを取り付ける事で外れなくなります。ご安心下さい。(安心するのは主に私ですが。)

最後に制振・防水テープをウーファーの内張り側にも貼ります。(別に最後でなくてもいいですけど…。)

ぺたり。

内装復帰作業… 一通り作業が終わったら、内張りを取り付ける前にスピーカーや各スイッチ(主にウインドウ・ドアロック)の作動確認、摺動部の干渉の有無を確認して下さい。問題が無ければ内装の復帰作業に入ります。

ドアの内張りは上側の縁をはめると所定の位置になりますので、横から覗いてみてクリップの位置に問題が無さそうであれば軽く叩いてクリップを固定します。

開始。

ボルト! ボルトを締めて…。

コネクタをはめます。
コネクタは「音と手応え」があるまで確実に押し込んで下さい。

コネクタ!

見た目は…。ウーファー部は一見しただけでは見栄え的には全く変わりません。

良く見れば分かりますけどね。


左側。 ツィーターはこんな感じです。ツィーターが付…自主規制(笑)。

交換した感想。
「あー、もうセンターユニット換える必要ないや。」 本当に。
何と言いますか、「凄い」です。口では上手く言えません。と、言うか「凄い」以外思い付きません。またドライブが楽しくなってしまいました(笑)。

右側。

作業トップへ… 戻る!