マフラー亀裂補修。

落石に乗り上げてマフラーに穴が…というのは前述の通りですが、マフラーハンガーの吊りゴムも外れていました。最低地上高が4cm位に…あわわわわ。

ジャッキ!まずはジャッキでリヤを上げます。FR車は基本的にデフにジャッキをかければOKですが、最近の車や一部高性能車になるとデフケースの後ろ側の面がアルミニウムだったりするので気を付けてジャッキを当てて下さい。ケース本体に当てれば変形などの事態にはならないと思います。

スバルあたりのデフケースは要注意ですよ?


ウマ!ある程度高さを稼いだらサイドシルにリジットラック(通称ウマ)をかけます。今回はフロントは接地させたままでの作業でしたので左右1本ずつの計2本でしたが、作業性・安全性の面から考えると左右前後への4本掛けがお薦めです。

ウマが無い場合は最低でもスペアタイヤを車と地面の間にはさむ位の事はしておきましょう。作業中にジャッキが外れた場合の保険です。安全対策はやってやり過ぎという事は絶対にありません。万全を期しましょう。


アレ?何だこれ?本当は矢印の位置にマフラーの金具が入ってないといけないんですけど…。外れてるように見えますね。…ゴメンナサイ、外れてます。

冷静に考えると、今回穴が開いたのも大元はコレが原因みたいです。


Oh!急処置。はい。いつもの応急処置です。無理矢理はめ込んでみるとマフラー本体の変形のためか、すぐに抜けてきそうな感じでした。そこでその辺に落ちていた針金でマフラーの金具とスタビライザーをぐるぐる。ぐるぐる。…良しッ!!

ていうか、マフラー本体の変形って…_| ̄|○ 。


中間パイプ側。こちらサブタイコ前面です。パイプ溶接部下部に僅かに亀裂が見られます。ここは後述するパテを塗ったくって終了です。軽症ですので。

え?亀裂が分かりにくい?大丈夫ですよ。この後にこれぞ亀裂!!ってのが控えてますから(笑)。亀裂と言うよりグランドキャニオンですよ…?


これぞ亀裂!!(笑)グランドキャニオーン!!(笑)

全周のうち5分の4位は裂けている感じです。…交換しようよ。ゴメン、お金ない。


ゴシゴシ。取り敢えずお掃除。ワイヤーブラシで擦りまくります。作業前に暖機状態になっていた場合はナイロン系のブラシは使っちゃダメですよ?溶けちゃいますから。出来れば手で触っても余裕なレベルまでマフラーが冷めてから作業してください。

この作業(下回り全般ですけど)は必然的に見上げながらの作業となります。伊達でも良いので眼鏡をかけて下さい。えらい事になります。


ザリザリ。パテの足付けに粗めのペーパーで亀裂と周囲2〜3センチ位を磨ぎます。今回は#180を使用しました。番手選びはお好みで。

前の項で固めのワイヤーブラシを使い、目に見えて粗傷が付いている場合はここの手順は省略されても結構です。


脱脂します。脱脂作業を行ないます。今回は塗装や貼り付け作業ではありませんので高価なシリコンオフでなく、アルコールなどで十分なのですが、作業位置の都合でシリコンオフを使用しました。さすがに吹き付ける、という面ではスプレーの圧勝です。

目に入らないように注意して下さいね。


パテ。今回使用したパテはこちら。1日乾燥させた後に排気熱で硬化するタイプです。

あ、99工房製品ばかりなのは気のせいですよ?多分。


塗ります。まずはパテに付属してきた繊維布を必要量だけ切り取ります。手で十分切れますが、正確に切り取りたい方ははさみのご用意を。

水で繊維布を軽く湿らせたらその上からパテを塗ります。多少厚くなってもいいので均一に塗ることを心掛けましょう。


ぺたぺた。亀裂を覆う様に貼り付けます。隙間が出来ないように丁寧に貼り付けて下さい。

均一に貼った後、繊維布の周囲に先ほど塗ったパテを押し出すように軽く上から押さえて下さい。


仕上げます。上の工程で周囲にはみ出したパテに重ねるように繊維布の周りからパテを盛っていきます。最終的には繊維布を覆うように均一にパテ盛りをしますが、ここではあまり厚くならないようにして下さい。(隙間があるよりは厚盛りの方がいいですが…。)

一昼夜乾燥させた後に暖機運転を行い、その辺を走ってマフラーエンドまで温まったら作業終了です。なるべく急なアクセル操作は避けて下さい。生乾きのパテが吹っ飛んでいきますよ…?
たいしたオチもなく終了。

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