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    立教175年(平成24年)11月18日発行 第272号
    おかえり講話

おかえり講話

平成24年10月25日 午後6時半 静岡詰所4階講堂
テーマ  健康と医療と親神様の働き
講 師  今中孝信先生「憩いの家」元副院長
       憩いの家総合診療教育部
         アテンディングドクター
       近江ふるさと会高齢者問題研究所長
       医療教育情報センター理事
       橿原吉祥寺鍼灸接骨院
         「医療よろず相談」担当

 健康であるためには、身体的、精神的、社会的な面から考える必要がある。病は親神様からのメッセージ。修理肥としての医療、科学の世界から見える親神様の存在と働き、身上者の心理とおたすけ人の態度などについて、約1時間半お話下された。
 先生は、教会に生れ信仰を持たれ、長年医者として真実の治療というものを目指されている。病気になれば医者にかかり、医師の言う通りにするのが一般的だが、そこには幾つもの落とし穴があることを指摘された。例えば、医者が出した薬を飲めば、必ず良くなるかと言うと、そうとも言えないのであり、例えば、全く同じ薬を、良く効く薬と言って渡した物とと、そう言わずに渡した物では、良く効くと言って渡した物の方が、明らかに効果があるという。
 また、血圧を測定する場合、緊張すると血圧が高くなり、下手をすれば高血圧症と診断され、誤った結果から薬を飲んでいる人が多いと言う。そこで、何度か深呼吸してリラックスしてから測れば、必ず数値が下がるので、是非試してほしいと言われた。
 現在の医療では、人間の身体を統計的に数値化し、その基準に当てはまらなければ、即病気といような診断がなされている。先生は、大勢の患者を診てきた経験から、人間はそんなに単純ではなく、精神の状態がとても影響しているのは明らかであり、簡単に病気であると断定することは間違っていると言われる。
 我々の信仰では、病は心からと教えられている通り、身上となった時は、神様の思召しをよく思案し、前向きに通らせて頂く事が大事である。また、おたすけでは、相手の不安を取り除き、おさづけを取り次ぎ、勇ませてあげることによってたすけさせて頂くのである。正に心次第でたすかるということが良く分かる。  修理や肥に医者薬と教えて頂いている通り、医者や薬を否定するのではなく、神様の思いを忘れず、自分自身がよく思案して使わせていただく事こそ、思召しに叶う通り方であるといえよう。
 今回は、教祖130年祭活動における、おたすけという点からも、とても勉強になるお話であった。