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    立教175年(平成24年)3月18日発行 第268号
    世話人諸井慶一郎先生御巡教

世話人諸井慶一郎先生 
大教会春季大祭執行
世話人 諸井慶一郎先生 御巡教
平成24年1月18日

 去る1月18日には、世話人諸井慶一郎先生が御巡教になり、今回は特に「十全の守護」と「八つのほこり」についてお話くだされた。
 この事については、昨年に真柱様より、秋季大祭のお話において、

 「かつては入信即布教と言われ、教校別科を了えたばかりの人達が、もっぱら十全のご守護と八つのほこりの教理を頼りに布教に出向いたと聞くのであります。そこには身上・事情をおたすけいただいたご恩に報いたいという感激があり、天理教の教えは素晴らしい、この道の信仰はありがたいという確信があったからに違いないと思います。時代背景が異なるとはいえ、そうした人達の心意気を単なる昔話に終わらせてしまってはならないと思うのであります。(中略)これらは、頼りになるというだけのものではなく、私達が世界と身の内に日々頂戴している大いなるご守護を、系統立ててお教えくださったものであるとともに、身上、事情のふしを見せられたときに、その意味するところを思案するための手がかりでもあります。特に、心づかいの間違いをほこりにたとえて、日々振り返り、反省することによって払拭できるとお教え下さっている点に、ありがたい親心を感じずにはおれないのであります。また、これらは私たちの日常生活に密着した教理であります。」

というお言葉を受けて、本教において、皆が実践するように推進して行く事になったのである。

 諸井先生は、真柱様の思いを受けて、十全の守護や八つのほこりの解説に加えて、ご自身が悟られる事についてもお話くだされた。
 中でも、昨年3月11日に起きた東日本大震災につて、おぢばを中心として、方位は東北、即ち丑寅であり、「たいしょくてんの命」であり「切る理」である。地震で家屋は倒壊し、津波で根こそぎありとあらゆるものを破壊し、大勢の命が失われてしまった事を思案すれば、容易に理解できる。また、昨年何度も襲った台風は、近畿地方に大きな被害をもたらしたが、その地域は、おぢばからの南東、即ち辰巳であり、「くにさづちの命」であり「つなぎの理」である。大雨洪水により、山間部では土砂崩れが発生し、家屋を呑み込んでしまったが、これは、雨によって、山の地表と深層部が剥がれ、表層部がずれ落ちたためであり、つなぐ力が失われたためである。
 この事は、おぢばより考えさせていただく事が大事であり、個人的な因縁がどうこうという話ではなく、神様の全人類に対しての思いとして考えなければならない。神様のお働きは、千に一つも違うことなく、我々の通った道、蒔いた種に対して、正に良い事も悪い事も起きてくるのであり、良い種を蒔けば良き事が、悪い種を蒔けば悪しき事が起きてくるのである。
 また、八つのほこりについては、本部より出されているものがなかなか憶えにくいことから、簡単に憶えられるように、諸井先生自身が作られた八つのほこりを披露されるなどして、皆さんにも自分なりに頑張ってみるようにお話くだされた。
 このように、真に神様のお働きをよく発揚するには、我々自身が、しっかりご守護頂戴できる元を身に付けなければならないのである。

十全の守護
八つのほこり
十全の守護と八つのほこりについて
B4版で表裏印刷されたものが
天理教道友社から販売されている