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11  vol.33 お金の神様「金座稲荷神社」
2021.10.16 Sat.
 今年のNHK正月時代劇で昨年の直木賞作家・門井慶喜原作の「家康・江戸を建てる」が放送されました。家康公の命を受けた「後藤庄三郎・光次」が苦難の末に小判を造るという金座を舞台にした物語でした。後に後藤庄三郎は家康公の側近となり活躍します。
 家康公は駿府に隠居する際に京より後藤庄三郎を呼び寄せ駿府にも金座を開設させました。広大な屋敷(約3000坪)を与えられ邸内に金座を設け、小判の鋳造と全国で鋳造された小判の品質鑑定を行いました。鑑定に合格した小判は「光次」の刻印が授けられ、始めて天下の通用金となりました。我国貨幣制度史上まことに由緒深い場所であります。ここで鋳造された小判は「慶長小判」又は「駿河小判」と呼ばれ、江戸全期を通じて最も品質の良い美しい小判と云われています。(金86%、銀14%)
 当店左隣に鎮座します「金座稲荷社」は通称「後藤稲荷」と呼ばれてきました。後藤庄三郎が信仰していた稲荷大神と秋葉大神(火の神)を金座の守護神として祀った邸内社が起源であります。
 金座が江戸に移った後も駿府の人々に広く崇敬され、四百余年を経た今も「お金の神様・金運の神様」と崇められ続けています。終戦直後に金を溶かすために使われた「坩堝」が出土し神社の宝物(御神体)として保存されています。江戸の金座跡地には日本銀行本店が建てられましたが、駿府の金座跡地にも日本銀行静岡支店が建てられました。
 当店所在の金座町はかつては上魚町と称し静岡市一の繁華街でした。昭和三年、昭和天皇即位大典を記念して由緒ある金座町に改名しました。
 金座町という町名は史実に基づいた町名としては全国唯一のものであります。
 今年は冬場の天候に恵まれて大変美味しい新茶が出来上がりました。白銀屋の新茶を飲んで新元号をお祝いしましょう。
 


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