去年も福島で行われた新潟大賞典。今年も福島。去年、私は東京競馬場で見た。

　人気はとても割れていて、１番人気に押されたのはまだオープンも勝っていないファイトコマンダー。ファイトコマンダーは、顔は好みだけど、馬体はいまいち好みじゃない。ＴＶで見ていて、私はコマンダーインチーフの子供が好きなタイプだと思っていたけれど、生で見るといまいちなことが多くて、勘違いだったのかと最近では思うようになった。

　話がそれたけど、このレースは、なかなか役者が揃った感じで、個性的な馬が多かった。中でも私のお気に入りはカリスマサンオペラ。まあ、前に馬券を取らせてもらったからなんだけど。（フサイチユーキャンとのワイドで結構高配当だった。）今年の中山金杯では見事に差しきって穴を開けた馬だ。そのときの２着、クラフトマンシップも出走していて、距離も芝2000ｍで一緒だし、再現が見られないかな、と思う。

　他には「大逃げ」の印象が強いサイレントハンター、現５歳世代で印象に残っているブラックタキシード、オースミブライト。サイレントハンターとブラックタキシードはメンコで流星が見えなくて少しがっかり。とくに、ブラックタキシードの黄色いメンコは、黒毛の馬体に似合ってない気がする。オースミブライトは、彼独特の雰囲気があって、「ああ、オースミブライトだー」としみじみ思った。牝馬勢ではシラユキヒメほどには白くないラティール、中山の荒れた芝で連勝中のタフグレイスなど。タフグレイスは小柄で、細く見えた。レガシーハンター、テイエムトッキューも出走。

　出走馬の中で、一番目を惹かれたのはルネッサンス。馬体が大きいせいかもしれないけれど、とても格好良かった。編んでいるたてがみも良く似合う。大西騎手も好きなので、頑張って欲しいな、と思う。

　レースはブリンカー着用のサイレントハンターが単騎逃げ。大逃げという感じでは無かった。結局、見事に逃げ切り、久々の勝利。２着はゴール前でぎりぎりまで追いつめたオースミブライト。３着はクラフトマンシップ。勝ったのが逃げ馬なのに、道中最後尾につけていた２頭が２着、３着というのは少し不思議な感じだけれど、好位グループはサイレントハンターを追いかけて潰れてしまったということなのかな。

　なんにせよ、サイレントハンターの逃亡劇はお見事でした。またＧＩでその逃げっぷりを見せて欲しいです。個人的には応援していたカリスマサンオペラとルネッサンスに見せ場がなかったのがちょっと残念。オースミブライトはずっといまいちな感じだったけど、やっと期待が持てそうな気がして嬉しいです。