主にキット通り組んでいない部分をピックアップして取り上げてあります。
今回のKVは田宮パチッコンテスト向けに作った模型です。 このコンテストのために、デジカメ(とカメラ屋さんみたいなリモコンスイッチ)を買ったので、 パーツ代等手が回らない部分も多数あります。 それでも残り2000円となったお小遣いから考えに考え抜いて選んだのはピンバイスの替え芯でした。 しかしこれは失敗でピンバイスの出番はほとんどなく、ノコを買った方が良かったかなぁと現在後悔しきりです。
キットは田宮のKV1Cをほとんど素組みです。画像上キットに含まれていないパーツは車長フィギアだけで、 これはもともと付いてくるフィギアの「ヘルメットのすその長さ」が気に入らなかっただけのことです。 同じく田宮のT34シリーズ1942版の未使用ストックパーツから流用してあります。 どうせディティールアップパーツを使えずにコンテストに応募するなら、 いっそのこと純正キットだけでどれだけクールに作れるかを目標にしてみようかと思います。 (すでにフィギアが純正キットじゃないのでは?)
車体上部パーツに接着する車体後部カバー(パーツナンバーA14)は、
実車資料ではもっと薄くペラペラの鉄板を使っているように見えます。また裏側の形状にも疑問アリです。
ついでに、以前このパーツのせいで車体上部パーツと下部パーツがしっくりハマらずにプカプカ浮いた経験から、
今回はこのパーツを部分的にカットしてかつ組み立てを最後にまわして張り合わせました。
しかしそれでも位置が納得いきませんでした。
←キャタピラは撮影で見える範囲しか直していないことがバレるカット。
ワイヤーフック(パーツナンバーB28)をワイヤー(パーツナンバーA2)に取り付ける際に
なかなかはまらない(通らない)ものが一つあって結果折れました。半ベソかきながら接着しました。
ついでにワイヤーのことなんですが、夏だったからなのでしょうか、
火を使わなくても指でじっくり押さえていると自然と曲がってくれました。
僕はランナーを使ったアンテナとかキャタピラ止めとか、火を使う作業が苦手で、
特にプラスチックの燃える匂いが全くダメなので、これには助かりました。
アンテナはいつもCG段階で加えるのですが(尖っているものが苦手なので模型には付けていません)、
今回は撮影のためしょうがなくついていますが、それでも取り外しが簡単に出来るように針金が差してあるだけです。
砲塔ハッチ(複合部品)なんですが、模型では真後ろにハッチが開いていますが、実車資料では向かって左後ろ方向に開いていました。
ですので模型の方も同じように修正します。砲塔上部パーツ(パーツナンバーA6)のハッチ部止め金具も削って合う位置に
田宮セメントで造形しました。(僕は何でも田宮セメントですが、より良いパテや修正剤はあります。)
塗装に関して、例によって田宮デザインブラシ平筆No.01(100円)オンリーだったのですが、
最終的に砲塔マーキングでデザイン的に妙な隙間が出来てクールじゃなかったため、間に師団マークを入れました。
これはさすがに100円筆では撮影に耐えられないので、油絵用面想筆で描いてあります。
(どこかのメーカーがこれ専用の「小さな数字スタンプ」をリーズナブルな値段で作ってくれないものでしょうか。)
この菱形を入れたおかげで何とかバランスの良い配置になったと思います。
つけくわえで「ЗА НИЯГО!」はまともな単語ではありません。「にゃーご(NYARGO:僕のハンドルネーム)」という
発音になりそうなつづりを勝手にでっち上げただけです。
塗料の配合について、使用塗料は前回作ったT34(1941)と同じで、田宮アクリルの
オリーブグリーン( )、ダークイェロー( )、フラットイェロー( )に艶消し剤( )+フラットホワイト( )
を適時微量混合しています。前回は実験だったので思いっきりフラットイェローを多めにしましたが、今回は自粛しています。
スペアキャタピラの錆色はまだ勉強しなければならないと思いましたが、一応フラットブラウンにフラットレッドを混合してあります。
今ひとつさびた感じが出ていません。キャタピラ塗装にはフラットアルミを使用しています。
普段はメタリック系塗料を使うと筆洗い用の水や絵の具皿を別に用意しなければならない(銀粉が混ざるため)のが
面倒で全て白黒混色の灰色で済ませてしまっているのですが、今回は撮影用なので。
キャタピラのウェザリングは艶消しの黒と茶を適量混合して使っています。
田宮のアクリル溶剤は、”下に塗ってある塗料”まで時々剥がすので、塗料が揮発したときや筆洗いを忘れたとき以外は 全てペットボトルに入れた水を使って筆洗いから薄めまで行います。 この水で薄めた塗料は意外と筆塗りに適していて筆跡をあまり残しません。性質上ドライブラシには全く不向きですが、 それ以外ではほとんど小学校の時の写生感覚で水を使います。 水で薄めているのでお世辞にも塗料のりがよいとは言えません。この模型の場合も5層は塗り重ねてあると思います。 逆に言うと5層塗り重ねてもボテ塗りにはならないところが長所と言えるかもしれませんが。
コンテスト用ということで普段は手を抜ける部分も今度はそうは行かず、 アンテナやマーキングまたメタリック部分で普段とは違う作りになりました。 いわばマイルールを破ってしまった感じでして、京ちゃん(FSS)の 「わたし一番大切にしていた何かを裏切ってしまった」状態に近いものがあります。 特にマーキングでは100円筆を使って描ききれない部分を”どう誤魔化すか”にこだわりを持って、 アナログJPEG圧縮画法と勝手に命名した描き方に個人的な楽しみを感じていましたが、 タブーを犯し面想筆を使ってしまったことをちょっと後悔しています。
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