NYARGO's TAIL

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■模型制作記■

■成形の修正点について

下地処理
AMSNのサイト「T-34 maniacs」を参考に、 燃料タンクとモータライズ部分の穴埋め・車体最前部のフックをカットなどの点を修正しました。
モーターライズ関係の穴埋めは、車体内部にセロハンテープを貼り、表側にパテを盛りつけてクリア。 多めに盛って後に述べる特殊なやすりでごっそり削り落とします。

いったん仮組みをした時点で、目立つ凹凸は、画像の左手に見える「ダイヤモンド粉(ふん)付きやすり」でごっそり削り落としています。 その後、紙やすり400・800・1000を順番に使い「やすり痕」を消しています。 「ダイヤモンド粉やすり」はモールド等まで根こそぎ消してしまうため飛行機模型には使えませんが、 戦車模型の修正では結構役に立ちます。意外と安いのでお気に入りのやすりです。 (DIYショップで¥800にて購入。ダイヤモンドが800円という事に妙に興奮。工業用はそんなものなのでしょうね。)
下地には、(最終的に塗りムラが出ないように)全面に艶消し黒を塗ってあります。

■基本塗装色について

塗装上面
組立後には塗れない戦闘室など、車体内部の仕切りをおおざっぱに製作・塗装した後、パーツを組み上げ、 接着・パテ修正した後 外面の塗装に入りました。 (画像では解りにくいのですが、車体内部をプラバンで仕切ったありオフホワイトが塗られています。)
エンジンルーム付近は、予算上ドレスアップパーツを使わないため、昔ながらのドライブラシでモールド類を処理。 また、塗装色に関しては、今回累計6代目T34/76ということで車体色も実験的な色を試してみようと思い、 明るめの緑を選択。オリーブグリーンを基調にダークイエロー・オフホワイト・艶消し剤を混ぜています。 (田宮アクリル XF-58:35% , XF-60:30% , XF-2:30% , X-21:5%)
使用している筆は模型店で買った¥100の平筆のみ。ドライブラシからマーキングまで全てこれ一本でこなしています。

■内部塗装について

塗装下面
車体下面は、いったん車体色で塗りつぶした後、水で薄めたアクリル塗料のダークイエロー(+艶消し)を 根気よく置き塗りの重ね塗りをしてあります。
車体内部は、様々な設定資料や実車使用(主にT34/85)を参考にしましたが結果的に オフホワイトに決めました。田宮のパッケージでは戦車砲装填部の塗装はメタリック系になっていましたが、 実車資料では1台も無塗装のものはなかったので、こちらに関してもオフホワイトを基調に(多少灰色がけて)塗ってあります。 (・・ここら辺はみんな写真にしてしまえばほとんど見えない部分なのですが。)

車体改造について書き忘れていましたが、田宮のT34は下方から覗くと側面スカートから 車体内部が見えてしまうという何とも愛嬌のある欠点があるので、プラバンで全てカバーしてあります。 (パテとプラバンで簡単に直せます。それがソ連戦車の良いところ。)

■基本製作完了

マーキング及びキャタピラ処理
前項にあったように、マーキングも平筆で書いています。(描ききれないような細かい数字は雰囲気でごまかしています。) キャタピラ処理に関して、自重によって垂れ気味になるキャタピラ(停車時のみ)の表現には、 ゴムボンドを使っています。あの「黄色い木工用ボンド」を作っている会社の製品で「速乾ボンドG7」といいます。
今となっては田宮のゴムキャタピラはちょっと扱いに困る場合が(ロシア戦車では特に)多いのですが、 T34に限ってはこのボンドを、キャタピラと転輪につけて押さえておけば十分表現できます。 (KV系のような弛みさすがにちょっと無理ですが。)

■ウェザリングについて

フィギュアも載せてほぼ完成
ウェザリングも加えた状態の画像です。砂埃の汚しはダークイエローとオフホワイトの混色です。キャタピラ部分には レッドブラウンをいったん塗った上からダークイエローを重ねています。これで、「錆」と「砂埃」の感じを出したつもりです。
(お手本は「パワーシャベルのキャタピラ」です。)水で薄めたアクリルカラーを塗っては(ティッシュで)拭い塗っては拭いして、 凹部分は泥が詰まって凸部分は金属が擦れてテカッている、そうな風にしました。
(操縦手の奥にチラッと見える青い物体は、手作りの弾薬ケース〜紙製〜です。)

一応これで完成のはずだったのですが、色が落ち着いてみると今までに作った車体と(色の濃淡は違うにせよ)余り変わらない色調に なってしまい、せっかく新しく作ったのだからもうちょっと冒険してみようと思い、下のように塗り直しをしてみることになりました。

■黄緑色の車体と石灰迷彩について

石灰迷彩と車体色の変更
(写真は光量が足りず、フラッシュが焚かれて「白トビ」を起こしています。済みません・・・。)
今回T34を作る上で、実に様々なサイトの資料を拝見させてもらい、最も「思いこみ」をうち破られたのが ロシア戦車の車体色についてでした。現代のロシア戦車の車体色はあの独特の「黄緑色」です。 そして実車写真の「T34/85」にも(再塗装されたにせよ)この色調の車体がありました。 (参考:「出戻り武装師団内 韓国戦争記念館」)
中古戦車愛好家のグループが所有している比較的保存状態の良いT34/85の車体色画像は 前項の画像のようなダークグリーン系(多少明るめだったにせよ)でしたから、おそらくそれが「正しい色調」なのでしょうが、 どうせ塗るなら、実験的にこの「黄緑色」で塗ってみるのも面白いかな、と思い塗り直しをすることにしました。
といっても、基本的な使用塗料は変えていません(それなりに考察を済ませているので)。 ただしベースカラーをオリーブグリーンから「オフイエローを多めに混ぜたダークイエロー」にして、 そこへと、オリーブグリーン・オフホワイト・艶消しを混ぜるというパターンにしました。
(元の塗料が「黄色を加えた緑色」が基本なのに対して こちらは「緑を加えた黄色」が基本になっています。)
石灰迷彩については、「艶消し剤」に「オフホワイト」を混ぜています。 やったことがある方ならご存じのように、艶消し剤を単独で模型に塗ると、本当にいい感じに 「粉っぽい艶無し白色」になってくれます。ただし、非常に塗りむらが出やすいためオフホワイトを混ぜて ムラが出ないようにしています。
石灰は当然水に溶けるはずだと考え(ホントかなぁ?)、 また削れやすい部分ははげてくるとも予想し、乗員の乗り降りする車体側面は削ってあります。

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