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このページは、仮想三国志8のプレイ記が書かれています。

プレイ記本文中には、各所に「※」マークによる注釈が入っている。 これは、本書が「私」のいる時代より後代に出版されたため(おいおい!銀英伝かよ)、 記述時には当たり前であったであろう「私」の裏事情や時代背景の常識が、 出版時とは異なることによる読者の混乱を避けるべく、編者によって補記されたものである。

■多彩さ故の葛藤

どの三国志ゲームでも同じですが、 三国志の世界観を正史や演技から知っていればいるほど、史実部将では無理な楽しみが出来にくくなる、 というジレンマを抱えてしまうことってありませんか?

例えば、自力でエンディングを迎えるためには、人材登用や戦争で頑張り出世し太守や軍団長を目指さなくてなりませんが、 「おい、何晏、お前ってそんなに頑張るキャラだっけ?なんだよ軍団長で武力74て」…みたいな。

空しくなって、史実通りに、ある新登録部将(「お前もな、曹操。」←by蒼天航路)で在野エンディングも体験しましたが、 やはり勝ち抜いてこそのゲームだと再確認しただけでした。

すると今度は、(初めのうちは「やったぁ、統一したぁ」と単純に喜んでいればいいのですが、 セカンドプレイ以降)それぞれに別の目標(軍団長の王位即位エンディングなど)を設定しなければ楽しめません。 KOEI側から提供された規定の隠しエンディングを制覇した後は、 いったい何を楽しめばいいのでしょう。(売ればいいとかは無しで。)

しかたなくネタ探しにネット上で彷徨うと、様々な楽しみ方をしていらっしゃるプレイヤーの体験記があるじゃないですか。 全能力が1の特技無しという最弱部将(おまけに「平凡」!)でプレイする方、思い入れのある武将同士を戦わせ、 勝手な思いこみをアフレコし一人悦に入っている方(あくまでほめ言葉、我が愛しのランブルよ)。

そこで私も思ったわけです。「俺も、俺も。」と。

■シチュエーション

前述の葛藤を経て、下記のようなシチュエーションを設定しました。

1.私(プレイヤー28r5)は、西暦21XX年現在の日本人で(ここからすでに架空かよ!)、 この時代すでに時間旅行の技術が確立している。 〜(頭痛が痛くなるの読む必要ないです→) 時間旅行に関する制限はない。なぜなら過去の歴史に干渉しても、それは自己の現在の歴史に直結する過去ではないから。 (干渉を受けた経験を持つ世界は)無限に折り重なる平行世界(パラレルワールド)上の(可能性の)一つとして存在する。 よって過去の歴史を塗り替えても大丈夫である。 たしかに過去や未来に対する干渉を禁止する現在(西暦21XX年)も平行世界上には存在する、 しかし、この(記述者である私のいる)世界はそうではない。

※「歴史に干渉してはいけない」という縛りがある歴史がある一方で、 歴史に干渉し各所で枝分かれを起こした場合も、平行世界のいずれかに包含することが出来る。 なぜなら平行世界は無限に存在するから。以上Q.E.D

2.私は、当時の中国と呼ばれる地域に時間旅行をし、ある人物の子どもとして誕生することにした。 父親の名前は「趙雲」という。

3.この時代での私の名前は「趙文(正式な古代文字による、現代読み:Chao Wen)」とした。

4.私の背格好から怪しまれない程度の年齢にしないといけないので、歴史干渉開始時点での年齢は15歳とした。 (この時代は往々にして早熟である場合があるから、大丈夫であろう。)

5.TT(タイムトラベル:πじゃないからクリックしても変な連中に襲われることはありません)を無理なく実行するため、 仮の両親及び周囲の知己にはある種の洗脳装置を使い、以上の設定を”架空記憶”として植え付けてある。

※父親も、よくよく自分の記憶を遡ってみれば、 趙文に関する具体的な記憶が、例えば、年明け1月ごとに鍛錬した記憶だけとか、 または、母親から子どもの育ち具合を合計3回ぐらいしか聞いたことがないとか、そんな程度しか無く、 他は、ある種パターン化されたいくつかの会話の記憶でしかないこと、に気づくはずである。 でもまあ、そんなことができるのはアリシア人のメンターぐらいなのであろう。(レンズマンかよ)

6.主要な君主に対しては、私が黒幕(軍師ではない)として、最低限の暗示を与えた後に独自行動をとらせ、 ある程度史実に沿った行動を行うようにした。

※そうしないと趙文登場前に、”また別の”平行世界に迷い込んでしまうからである。 私が時間旅行をした、という事実だけで、歴史というものは少しだけ違う方向へ進むようだ。 それら些細な積み重ねを放っておくと結果として全く違う結果になっているのだから、時間旅行とは全く不思議なものである。 なお、私が暗示を与えた君主は「曹操」「孫堅」「袁紹」で、 「劉備」に関しては最重要人物であるため私が「趙文」として登場するまではことさら暗示をかけ続けた。)

では、賢明なる読者諸君に、晴朗なエーテルを!

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