<静岡県無形文化財第1号>


江戸葛西囃子の流れを汲む祭礼囃子で、静岡県小笠郡大須賀町横須賀で完成され、今では通称・横須賀囃子と言われ、遠州地方を中心に最も親しまれているお囃子である。

亨保の初め頃、若者達の風紀が乱れ、それを見かねた修験者の能勢 環という人が彼らを善導しようと考えられた神楽囃子が流行り、江戸の人達が馬鹿囃子と称して楽しんだ。
これが葛西囃子の由来だと言う。

この葛西囃子が江戸庶民に親しまれ、神田祭にも囃されるようになり、江戸囃子と呼ばれ、ご家人衆が習い覚えたことから、御家人囃子と名付けられた。

当時、参勤交代で江戸に出向いていた御家人が江戸より横須賀に伝え、鍛冶屋徳兵衛(文政十年)、外四名が江戸深川にて習い憶えて持ち帰ったお囃子がいつしか町内外に広がり、神社への奉納、祭の囃子として広く各地に広まったものと考えられる。

横須賀の人々の努力によって、これらのお囃子が育まれ、守られてきたことが遠州地方のお祭りにとっても、大きな意味を持っていると同時に横須賀の人々の祭を愛する心意気に敬意を表したいと思います。
磐田市中泉地区では、今も殆どの町が横須賀のお囃子を手本として、お囃子の伝承に努めています。


 

しょう でん
お囃子(昇殿)
お囃子が聴けます。
ひょっとこ
の舞
神前あるいは総代に対する儀礼のお囃子で全体にゆったりとした曲調である。
かま くら
お囃子(鎌倉)
お囃子が聴けます。
おかめ
の舞
神前あるいは総代に対する儀礼のお囃子で全体にゆったりとした曲調である。
し ちょう め
お囃子(四丁目)
お囃子が聴けます。
ひょっとこ
の舞
神前あるいは総代に対する儀礼のお囃子で全体にゆったりとした曲調である。
 
ここで演奏されているお囃子は、笛以外の大太鼓、小太鼓、鉦の演奏、手古舞(写真)は、玉匣社の子供達によるものです。
(2001/11月吉日・演奏)



お お ま
お囃子(大間)
お囃子が聴けます。
ひょっとこ
の舞
屋台下よりテンポは遅く大太鼓は間をあけて打つ。
滑稽な舞に良く合う曲。
や た し た
お囃子(屋台下)
お囃子が聴けます。
おかめ・
ひょっとこ
掛け合いの舞
テンポ良く、練り歩く際によく使われる。
単調なリズムが繰り返される。
ば か ば や し
お囃子(馬鹿囃子))
お囃子が聴けます。
般若の舞 アップテンポで勇壮な曲で喧嘩囃子の異名を持つ。
神社の鳥居を潜るときなどに囃される。
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府八幡宮

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