株式会社北河建築設計
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ひめしゃら愛らしい家 01
外断熱・夏冬変動式内外通気工法 SC風の家3
コンセプト
SC風の家の第3段です。高気密高断熱住宅はこれからの環境共生住宅のツールとなってきました。環境のことを考えると、次に問題となるのが、使用エネルギーのコスト削減です。最近では、空気で沸かすエコキュート使用のオール電化が主流となっています。深夜電力利用でコストの削減にはなりますが、電力総量の削減にはなりません。さらに、IHコンロの電磁波の影響も不明瞭です。そこで、今回はガスエネルギーを利用し、エコウィルを使用してのコジェネレーションシステム(給湯排熱利用の自家発電。詳しくはこちら→)を採用しました。エコウィルは温水式の床暖房システムにも適するため、基礎断熱の弱点となる冬季1階床のひんやり感の解消をエコウィル床暖で解消しました。

建物と駐輪場と目隠し壁
南面外観
旧清水市の新興住宅街に建つ第一種低層住居地域の住宅環境の良い地域です。それでも市内では廻りに住宅が近接するため、プライバシーを確保しながら相反する日照確保と風通しの良い窓配置が必要となります。最近では、住宅街ではさらに防犯対策も必要となります。幸いにも南以外の住宅は最近建築された建物ばかりで近隣窓位置がはっきりしていたため、三方の窓位置は決定しやすかったです。プライバシー確保のため、南面のデッキ前には、駐輪場と囲み庭を作りました。右に見える壁は、将来の駐車場の増築壁を兼ねて目隠し壁の役割もしています。窓位置や南面隣家からの視角検討のため、プレゼン時には何度も現場下見に行きました。世に良くある居間の真ん前に隣家のトイレ窓や風呂場の窓があるような家だけは造りたくないものです。デザインは、和風モダンでまとめました。

1階ポーチ

ポーチ上バルコニー

ウッドデッキ
バルコニー下のポーチ
建ぺい率の厳しい地域なので、建築面積に参入される半屋外部があまり作れません。しかしそれでは、生活に支障がでます。そのため、奥行きの大きいバルコニー下をポーチにして、そこに視角保護のための物置兼駐輪場を接続して、駐輪場からポーチまで濡れずに移動できるように計画しました。
囲み庭
居間全面のウッドデッキは、半目隠しフェンスでプライバシーの確保と防犯と風通しを満たします。最初から建物と一体で計画しないと、うまくまとまりません。

街中での住宅は、窓が小さくなりがちです。それは防犯住宅への考慮と防音対策も影響します。今回の計画地は、朝晩には3軒先の音も全て聞こえてきそうな清閑な地域です。そのため、最近のハウスメーカーが良く造る窓の小さな住宅にはしたくありません。小さな窓は生活する上で不便だし、圧迫感がでます。しかしながらそれではプライバシーの確保が難しくなります。せっかくアスファルトに囲われた市街地でないのだから窓は、なるたけ開け放して生活したいのが心情です。そのため、京の町並みに学ぶ、格子窓や窓の高低差での視角保護、大和塀での通風と視角保護、囲み庭での緑陰視角効果、土庇での視角・通風・日射保護といった過去の人々の知恵に頼ることになります。自然材料で京町屋素材を使うと高価になるため、新建材のアルミや樹脂で現代版の大和塀や、土庇を作って十分な効果を得ました。
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