掛川で採れた貝化石 〜その5〜
化石が見つかったらそれを壊さないように周囲の土を含めて大きく取り出し持ち帰り、自宅でクリーニングをする、と聞いているが、周囲の土を大きく取り出しているうちに他の化石に当たることがある。そうするとその他の貝を犠牲にせざるを得ない。また、大きく掘り出すには大きな労力が必要になる。したがって時間的にも労力的にもなるべく小さく、堀リ出す方がベターである。下記のオオトリガイではそのことを学習させてもらった。
オオトリガイ
それまでの化石採集は、地層の側面から掘り出していた。そのため奥にどれだけの深さ潜っているのかわからないまま見当をつけており、その見当が外れては化石を壊していた。このオオトリガイは土手状の地層の真上から掘り出したために全体の大きさが把握でき、全形を見ながら掘り出せた。すなわち、側面の場合もこのようにしなければいけないということなのだ。
キリガイダマシ
それまでにもキリガイダマシはいくつかあったが、全て尖った部分はどこかに無くなっているものばかりだった。しかしこれは初めてほぼ全体が得られた貴重なものである。
フスマガイ
フスマガイ、カガミガイ、トリガイ、共に私のような素人目にはよく似た二枚貝です。貝殻が蝶番のところの角度が異なるといろいろ種類があるようです。フスマガイ、トリガイは左右対称という感じですが、カガミガイは、少しひねれています。
カガミガイ
同上です。
トリガイ
同上です。
モシオガイの仲間
投影がサイボーグ009に似ており、縞々が仮面ライダーV3のようでもあると、子どもと話した貝である。
パンダフミガイ
パンダフミとはどういう意味だろうか。まさか”パンダ”と関係あるわけではあるまい、・・。
ベニガイの仲間?→ノコギリダイミョウガイでした
大きな二枚貝の内側に貼りついていたために、薄い貝殻だが壊れることなく形状を保っていた。これ以外には目に付いておらず、辞典でも確認できないため、新種ではないかと期待している。→(その後の展開)→ある日静岡新聞に「掛川で新種の貝発見!」の記事があった。その名は”ノコギリダイミョウガイ”。どんな貝だろうと現存する貝で調べたところ、我が家のこの貝とそっくりであった。そこで、記事を頼りに判定した先生と連絡をとり確認してもらったところ、我が家のものも同じ種類の貝であるとのこと。記事には、戦後では初めて、戦前を含めても2例目の報告とのこと。すると我が家は、日本で3例目の採集者ということでしょう。現在この貝は、2枚と半分所有している。宴会の時などの話しのネタにしている。
センスガイ(サンゴの仲間)
深海魚が口を開いたようなイメージだ。
キサゴ
今生きているキサゴの一番代表的なものはダンベイキサゴ。絶滅しているものはスウチキサゴ。ニシキウズガイと同じ仲間。
タケノコガイの仲間
ミクリガイ
オリイレボラによく似ているが、イボの間隔がこちらのほうが広い。というところで見分けるのだと子どもに教えられた。
コロモガイ
個人的に好きな形状である。
不明な貝
オリイレボラに近いかもしれないが、イボがないので違うかもしれない。