掛川で採れた貝化石 〜その9〜
サメの歯は我家には無縁だと思っていたが、ある筋から”採れるよ”との情報が得られ、
私にとっては、かなりの時間を費やしたが、その結果がこのページの化石達である。
結局サメの歯は一個だけだが採集でき、目的は達成できた。
それ以外に脊椎(背骨)のようなものや、耳石、ホネガイの一部など、
大変だったがそれなりの収穫が得られた”サメの歯月間”だった。
サメの歯+背骨
エナメル質のこのサメの歯は、実に固くそして尖っており、この歯を直に見ただけでその動物の肉食としての生態のようなものを感じます。カルカノドンなどはこの何倍もの歯を持っており、襲われたらひとたまりもないというのをこの歯からも想像できます。
そしてその右にある一緒に見つかった骨らしきもの。これはやっぱり何か小動物の脊椎(背骨)ではないでしょうか。
耳石
左の五つは耳石ではないと思うが、それ以外は耳石だろう。右半分はよく本にも出てくる形状だが、中央のイビツなものや、ブーメランのような形状のものは、辞典でも見かけたことがない。何の魚だろか。最近は尾頭付きの魚を食べるときには耳石のことが気になり探ってみたりもしている。
ホネガイ
本体らしきものを一度見つけたが、触っただけで崩れてしまい採り出せなかった。結局あるのはこの”トゲ”だけ。これだけの数見つかるということは当時は相当生息していたに違いない。海辺の土産物屋などで見かけるこの貝は、日本名はホネガイだが、西洋では”ビーナスの櫛”という名前がついているらしい。ホネと見るか櫛と見るかは文化の違いによるところでしょうか。
コロモガイ
何度かHPの中に出てきています。欠けていないものは美しい形状をしていると思います。
ツノガイ
表面が平滑なものと、凹凸のあるものがあります。後者はその形状のとおりヤスリツノガイ、前者は?です。
ハナガイ
誰がつけたか、華のあるいい名です。花弁と形容していいのかどうかわかりませんが、ハナガイです。ヒダの間の土がうまく取れず、もう少しとろうと欲を出すと、欠けてしまいます。
エビスガイ
誰がつけたか、めでたい名です。この貝も最初はキサゴの仲間かと思っていたのですが、違いました。何故にエビスなのでしょうか。恵比寿さまはこんなに頭がとんがっていたでしょうか。