《一日目》 浜北〜R362〜千頭より大井川右岸〜寸又峡温泉
《二日目》 寸又峡温泉〜R77(大井川左岸)〜R388〜井川ダム〜R60(南アルプス公園線)〜静岡
(2010年8月8〜9日)
初めてのお泊り&輪行ツーリングを企画しました。
寸又峡温泉で一泊し、南アルプス公園線を縦走し、静岡駅からJR&天浜線で帰ります。
天竜スーパー林道の二の舞い(自転車始めた頃で、前半早々に筋力を使い果たし後半は全く登れなかった)に
なることを覚悟して臨みました。結果は下記のとおり。タイムは記憶に頼った適当な値です。
行動中は久しぶりに喜々とするする自分を感じました。たいへん楽しかったです。
362号線
当日午後から雨、明日も午前中雨との予報に出発を躊躇したのですが、
西の空は明るくなってきたので、予定より1時間半遅れ(8時半頃)ですが思い切って出発しました。
R362はかつて天竜スーパー林道の後、小雨&暗闇の中を走った国道。
昼間である今回は曇り空ですが、川上(地名)あたりまでは高低差もなく、
渓流に沿った気持ちのよい道路でした。
川上以降は登りになり、まだ序盤なのであまり無理はせず30分くらい押しが入りました。
左はその後の下りの写真です。
この手の景色は見慣れているつもりですが、急に明るく開けたことで、
今後の旅の展開がどうなるのかわからない中で「さあ行くぞ」という気がした、
・・・ような気持ちの写真です(なんのこっちゃ)
R263との分岐以降は下りです。
R473との分岐以降は大井川に沿ってゆるい登りを進み、"フォーレなかかわね"で休息をとりました(13:00頃)。
フォーレなかかわね
ここまでほとんど休憩なしです。自転車は休憩なくても乗り続けられるのが面白いところです。
ここでアイスを食べているうちに、蒸気機関車がやってきました。慌ててカメラを取り出しました。
だんだん雲行きが怪しくなってきました。
宿泊予約をとるためガイドブックのコピーから宿泊料金の安いところから電話をすることに
しました。まずは民宿深山に電話したところ、今どこにいるのかを聞かれましたが、予約OK。
一発で予約でき運がよかった。後で聞いたところによると、たまたまキャンセルがあったこと、
一人の宿泊は断られる場合が多いがここは断っていなかったことなど運がよかった。
千頭駅あたりから雨が本降りになってきた。しばらく雨宿りをし、多少小雨になったところで出発。
大井川右岸
明日は左岸を走ることを考え、今日は池の谷キャンプ場のある右岸を走ることにしました。
地図上では高低差がよくわからなかったが、期待に反してどんどん高度を稼いで行きます。
次第に舗装がなくなり、ぬかるみも出てきます。
このようなときのためにランドナーにしたわけですが、早くもこんな道路に出会うとは。
舗装道路でないため、速度を出せず、距離を稼ぐことが出来ません。
大井川右岸
谷方面を臨みます。ずいぶん奥深くまで入ってきたなという感じです。
この先本当に温泉郷があるのか疑わしくも思えます。
大井川右岸
ところどころにこのような滝があります。
翌日もそうですが、曇り空や雨のおかげで、水分補給はさほど必要なく、
山からの給水をすることもありませんでした。
大井川右岸終了
右岸のR77との合流地点は、なんと通行止めになっていました。
私を一台のアベック車が抜いていきましたが、とりあえず対向車はないということ。
というより、この道は、落石も多く車両通行禁止にすべき道だと思います。
ぜんぜん”全面通行止め”になっていない。
寸又峡温泉手前
寸又峡手前の最後の登りです。
一箇所きついところで少し押しました。
寸又峡温泉着
3時半に着きました。
寸又峡の名前は昔から聞いていたのでもっと派手なイメージでしたが、
静かなところです。
民宿深山
民宿に入ったのがちょうど4時。事前連絡の時間通りに入ることが出来ました。
玄関が真新しく割烹料理店っぽかったので、少し躊躇しました。
中のフロアーや畳もきれいでした。早速温泉に入りさっぱりしました。
食事までに時間があったので軽く散策してみました。10件余りの宿があるくらいで
他には何もありません。酒屋でビール、冷酒、おつまみを買って宿に帰りました。
食事は牡丹鍋を中心とした和食でおいしかったです。
食事前に缶ビール1本、食事と共にビール2本、自室で冷酒、で、いつのまにか寝ていました。
女将さんがたいへん明るく気持ちのいい方です。
翌日は朝風呂に入って、7時半からの朝食、の間にまたしても雨。
事前の天気予報での午後から晴れるとのことを信じて出発しました。9時を回っていました。
R77⇒R388
いきなり朝から登りスタートです。
しばらくしてR388の分岐まで下ります。昨日この逆を昇るのは相当しんどかったでしょう。
ぬかるみの坂道をゆっくり登るか、舗装のきつい坂を登るか、どっちもどっち。
R388もほとんど登りです。めちゃくちゃきつくはないですが、延々と続きます。
結局この登りは富士見峠(標高1150M)まで続きます。
接阻峡温泉口
接阻峡温泉口です。
次回来るとしたら、ここまで電車で来たいですね。
ここで一泊してからスタートしたい。
R388続き
登りが続きます。
井川駅
交通量の少ない国道沿いの乗降者の少ない駅の売店です。お客さんはいないようです。
井川ダム関係の方が利用するのでしょう。
井川ダム
いきなりでかいダムが出現しました。資料館、売店まで隣接しています。
R60(南アルプス公園線)
さらに富士見峠1150Mまで登りは続きます。
時折雨が本格的になりますが、午後から止むはずと信じて、走り続けました。
不思議と体力が続き、自分でも驚きです。ここ10日ばかり続けたジョギングと、
天竜スーパー林道を走った経験が生かされたと思いました。
今の調子なら秋葉神社上社も登りきれるのではないかと思ってしまうほどです。
売店はないと思い、3本の飲料を用意しましたが、雨のおかげで体力消耗も少なく、
ほとんど残っています。飴がたくさんあるのでずっとなめ続けたのもよかったかも。
昨日酒のさかなに食べようと思い買ったつまみは結局夕食のおかずが多かったので
今日の行動食になっています。イカピーは結構いいかも。塩分取れるし、おいしい。
富士見峠
ようやくたどり着きました。2時くらいだったか。とりあえずピークです。
この後は、上り下りを繰り返すのだろうと思いました。
が、なんとこの後は、静岡までずっと下りでした。
汗をかくことを考え、カッパは着なかったのですが、下りばかりのため、
さすがに途中から上だけ着ました。まだ下は着なかったのですが、
この後本降りになる前に着ておくべきでした。気づいたときには下はぐっしょりでした。
富士見峠といえど富士山どころか近くの山も見えない状況です。
R60
ようやく青空が見え始めました。ほらやっぱり思ったとおりと思いました。
振り返ると、今走ってきた道は雲の中です。カッパを脱ぎ、バックカバーをはずし、
これから気持ちよく走れると思いきや、またしても雨は強くなり始め、静岡市街に入ったときには
本降りです。こんなに自然と一体になるのは何年ぶりかと、これはこれで楽しかったのだけれど
カッパを着るタイミングの悪さは反省しました。静岡駅には4時くらいに着きました。
ほとんど休憩なしで約6.5時間行動です。登山と同じでアクシデントが発生したときを考慮して、
7時間くらい+休憩時間を標準行動時間とすればいいでしょう。
静岡駅ではいよいよ始めての輪行体験があります。なかなかうまく袋に納まらず、袋の選択を
失敗したかと思いましたが、1時間かけて、ようやく収納できました。
おかげで、びっしょりだった服も着干しすることが出来ました。
輪行袋をもっての自動改札口を通過するのは難しい。
静岡駅の乗り降り、天浜線の搭乗は全て失敗。最後のワンマン列車での手渡しのみが成功(当たり前)でした。
静岡駅5時21分発、天竜二俣駅8時15分着でした。めでたしめでたし。