満願寺の第34番水潜寺にて
満願寺の第34番水潜寺にて

 四国88ケ所の巡拝が成就し、次は百観音霊場の巡拝をしようと言うことになりました。平成14年は午年のため、秘佛御開帳の秩父霊場からお参りすることになりました。

 平成14年10月30日・31日・11月1日の二泊三日、総勢19名、バスにて出発しました。例年では秘佛として御本尊様を拝顔することが出来ませんが、御開帳のためお厨子の扉が開かれ、慈顔を拝することが出来ました。更に五色の善の綱を触れることにより、観音様の御手に触れる感謝も味わうことが出来ました。

 札所の順番どおりにお参りするものと思っていましたら、道順の都合でバラバラとなり、各札所の御詠歌をお唱えする役の詠題者、詠頭者の順番が違って、おお慌てのハラハラ、ドキドキ、おお騒ぎの楽しい思い出となった巡拝でした。

宿泊所にて夕食後ゲームでの楽しい一時
宿泊所にて夕食後ゲームでの楽しい一時

 秩父霊場は、厳しい山坂はほとんどありませんが、第31番の観音院だけは、登っても登っても本堂が見えず、やっとの思いで登り切った所に滝が出現し、その雄大な景観に今までの疲れが飛んで行きました。第23番の音楽寺は、歌手のヒット祈願等があり、私達も御詠歌が上手になる様にとお参りしました。

 満願の水潜寺で、御詠歌のお唱え・お参りが終わった途端、ポツリ・ポツリと雨が降って来ました。巡拝中は雨が降らず、満願になって雨が降って来たのは、きっと観音様が私達を見守って下さったのだと喜び合う巡拝の旅でした。

短歌

頭陀袋の白きを肩に19人秩父霊場へ思いは一つ
幾とせの風雨に耐えし爪彫の磨崖仏像の容姿を探る
谷戸  秋山美智子