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NZは南緯40度を挟んで南島と北島からなる島国(緯度からいうと首都 Wellingtonが日本の青森市,Christchurch が
北海道の札幌,Queenstown が稚内,中国ならハルピンくらいに相当)。国土面積は日本の3/4(全土から北海道を除いたくらい) 人口が380
万7千人(1999年3月末日現在,1999年8月NZ統計局)だが,73%は北島に住む。エリザベス二世を君主とする立憲君主国。 宗教別には英国国
教会22%、長老派16%、カソリック15%、メソジスト派4%、無宗教20%等(1991年国勢調査)という構成。在留邦人数6,412名 内永住者
3,391名(1999年10月1日現在)。一人当たりGDP 13,842米ドル(1998年)。
----以下,Christchurchの現地ガイドの方(銀髪の日本婦人)の説明からしばらく引用する----
そもそもZealandとはオランダ語で「海に囲まれた国」という意味。国を代表する花は春に咲く黄色い花コファイ(Kowhai)だが,国花は羊歯(しだ)。
NZ航空の垂直尾翼にも羊歯をシンボライズした模様が描かれている。 代表的な鳥は,クチバシが長く尻尾のないキウィ(Kiwi)で,これは「ニュー
ジーランド人」を意味する言葉にもなっている。
ChristchurchはNZ第三番目の都会(人口32万人)。 今から149年前にここへ上陸した英国国教教会の4人が創始者。彼等はいろんな職業の
人々を本国から呼び寄せて沼地から街を建設した。Christchurch は別名 Garden City ともいわれる。夏も30℃を越える
ことはなく,クーラーは使用する必要なし。但し風除けに家屋周囲に防風林を植えている。 日本の岡山県倉敷市とも姉妹
都市関係にある。
15年前からお金持ちを永住権付きで移住を勧誘している。新しい大きい家はそんな人たちの家。 カシミア地区には高級住宅地がある。 ここの
教会で日本の俳優の宅麻伸と賀来千香子の結婚式があって以来,少し有名になった。
NZにはボーナスや退職金の制度がないので,車も家具も月賦・年賦で買う。みんな夫婦共働きで,そんなに大金持はいない。余り商売熱心な国民
ではなく,のんびりした気性。 若い時には小さい家しか持てない。 年齢を重ね収入が上がるとだんだん大きい家に買い換える。 引退すると今までの
家を売って街中に小さい家を買い,その余剰金で生活を楽しむというのがパターン。
市内にある大聖堂(Cathedral)は高さ67.5m,お金がないので約40年掛けて建設された。ここの少年聖歌隊は100年の歴史
がある。市内を流れるAvon川は総延長26.5km,37の橋が架かっている。 最初に見物したMona Vale邸庭園の中も貫流している。
近年復活した,中心街を走る遊覧電車 (Tram)は一周30分で何時間乗っても15NZ$。
街中を走る車は,よく見ていると分かるが,日本車がやたら多く,なんと8割を占めている。なかでもトヨタ車が多い。
NZの小学校には入学式というものがない。こどもが満6歳になった次の日から学校へ上がる。
<注記:ニュージーランドの義務教育は 6〜16歳までですが,ほとんどの親は就学前の準備期間として,子供が 5歳の誕生日
になると小学校に入学させます。 初等教育は日本の小学校に当たる6年間と,中学校に当たる2年間。 13歳から入学する中等教育は5年間ありますが,
16歳の誕生日で義務教育が修了するため,学校を去る時期はまちまちだそうです。また3年間修了後,ほとんどの生徒がSchool Certificate(科目修了試験)
と呼ばれる全国共通試験を受けます。大学進学希望者は5年生の時に奨学金試験を受け、成績優秀者は入学後に奨学金が与えられます。------日本外務省
Home Pageからの引用>
こどもは満16歳(義務教育が修了する年齢)になると大体独立自活する。(ほんとかと思い,あとでWalkの時Guideの青年に聞いてみたら,ケースバイケースだ
とは言っていた.)大学生は自分で学費を稼ぐ。(しかし多分大学進学率は日本ほど高くないはず,ヨーロッパのように。 )
当地のカンタベリー大学の1万人の学生のうち5千人が留学生,日本人・韓国人も多い。 ここは入学試験がないため。
NZに来る外国人観光客は年間200万人,オーストラリア人50%,アメリカ人12%,日本人11% etc。 ワーキングヴィザ(working visa)は2年間有効。 永住権は
なかなか取れない。英語の試験がある。 又NZ人と結婚すれば容易に取れる。 日本で仕事上の実績があると,25ポイント?カウントされ,永住権が比較的容易に
獲得できる。<これはある商店で働く日本人の娘さんからレジの前でちょっと聞いた話,記憶だけなので内容裏付け調査欠落>
以前日本の雑誌で読んだ記事によると,NZは1980年代から長い期間,経済低迷が続いたが,他の先進国に先駆けて規制緩和などの経済改革を進めた結果,
大きな成果を上げて世界の注目を浴びたそうである。 小学校の経営までも独立採算制に変えたため,校長がまるで経営者のようになり教育の質の低下を招き
問題視されているとのこと。イギリスでサッチャーのやったこともそれと似たような面があるのではないか。
(※最近の新聞紙面に,隣国オーストラリアに長期滞在するNZ人が4万人にもなり,2年以上滞在すると社会福祉の対象となるのでオーストラリア政府も困惑し,
両国間で協議が交わされたという記事が載っていた。ここには仕事があまりないということらしい。)
クィーンズタウン(Queenstown)はワカティプ湖(Lake Wakatipu)のほとりにあるNZ屈指のリゾート地。 市街地も清潔で,街並みも周囲の景観も美しい。飛行機で降り
立つ前,窓から見るとまるで可愛い箱庭そっくり。周辺にはスキー場,羊の観光牧場もある。 トレッキング終了後にここへ再び帰って来てからの話であるが,Bob's Hillへ
登るSkyline Gondolaの通常料金は往復14NZ$だが,12月16日(土)だけはなぜかたったの1NZ$だったので,随分と得した気分になった。そのせいか人も多かった。乗り場近くの”Kiwi & Birdlife Park”は散歩には好適,
Kiwiが飼われている真っ暗な部屋で10分間目をこらしたが結局よく見えなかった。老"眼"もここに極まれりか。
いよいよトレッキングに出発する前夜,事務所である”ステーション”(右の写真) にて説明会があり,翌朝そこの裏手から全員バスに乗り込み出発という運びになる。
クィーンズタウンからテ・アナウ(Te Anau)への2Hrほどのバス移動の途中,羊の群れはよくみかけたが,思いがけず ある地点で蒸気機関車に引っ張られた列車が
バスの横を併走しているのに気がついた。バスも徐行してくれている。カメラはザックの中,そのザックはバスのトランクの中,残念無念なり.やるかたなく目で汽車を
追っているとやがて草叢の中に消えてしまった。後で調べるとKingston Flyer (キングストン・フライアー)という蒸気機関車のようだった。
ニュージーランドでは夏時間 (Summer time)を採用しており,日本との時差は夏期は+4時間である。ここからは南極観光ツアーも出ている。今の時間,
日暮れは随分遅い。夜9時過ぎでないと暗くならないので,なんだか儲けた気になる。といって,日出が遅いわけでもないので,うっかりすると睡眠不足になる。
※ニュージーランドは遥かな昔オーストラリア大陸から別れた島であり,独特の動物・植物が発達した。人間が住むようになって絶滅した種もかなりあるとのこと。
博物学的な専門分野は私ごときの知識の及ぶところではないが,NZらしい特徴をガイドさんからひとつだけ聞いた,それはここには蛇がいないことである。
それから,最近NZ北島でWorking Hollidayを農家で仕事をしつつ過した韓国の一青年から聞いたた見聞によると,この地の農業は”有機農法”に近く,化学肥料は使わないという。
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