漁 火 (いさりび)
西の風は まだ 止まない 凍てつく 大晦日の夜 漁り火は 沖に揺らめく 光の帯は 足元に届き 海は瑠璃色に 沸き立つ 沼津の灯が 星座のように 瞬き 魚も 鳥も 漁師も 決して 眠らない