初秋のサヨリ釣り弁天蛇虫掘り用スコップ 弁天蛇虫選別台 弁天鳥居前

 

 

 

 

 

 

 

’10年10月2日(土)晴天。今日はサヨリだけを狙っての釣行です。浜名湖中ノ郷は,白波が立つ荒れ模様.。しかし,遊漁船の数は今年一番の多さで釣りシーズンの本番を物語っています。航路上では漁船が頻繁に行き交い,出動してきたパトロール船も忙しそうです。でも,このくらいがちょうどいいのです。少々賑やかな方が昼間の釣りは楽しいものなのです。雰囲気は上々,意欲が湧き上がってくるというものです。
 「遅れてなるものか」と私も竿出しを急ぎます。昨シーズンに使ったサヨリ仕掛けは劣化が進んで,やたらと絡まります。はやる気持ちを押さえて丁寧にほぐしていきます。やっと元の姿に戻りました。コマセを仕込み,やれやれとばかりに第1投を終わらせました。散らかった道具類を片付けます。何とも言えない充実感が味わえる一時であり,俗世間と自己を切り離す大事な時間となります。
 良い時が始まろうとしているのに,今日は何やら状況が違います。風切り音が近付いてくるのです。やおら竿先が揺れました。アタリと似た揺れ方ですがアタリではありません。開いた口が塞がらないと言うのはこういう事を言うのです。今投入した飛ばし浮きと自船の間を,何とウィンドウサーフィンが横切って行くのです。考えられない暴挙に唖然としました。サーフィンのフィンが道糸を掛けたのは確かです。大馬鹿野郎です。「ふざけるな」と怒鳴りたくなりました。怒れる釣り師は遠ざかっていく姿を目で追いかけますが,もうかなり先で対応の仕様がありません。色取り取りのウィンドウサーフィンの群れの中へと吸い込まれていくのです。「週末はこれだから」と嘆くことしきりでした。
 
 サヨリ釣りは,カジキ釣りと似ています。魚が乗った瞬間のジャンプする様は,そっくりです。慌てた釣り師が置き竿に手を掛ける時,「よっしゃ〜」と叫ぶのもきっと同じでしょう。集中してアタリ浮きを見詰めていれば,外洋でのカジキ釣り同様の興奮度を味わうことができるのです。
 集中する事5分。強烈なジャンプと引きです。先程の嫌な思いも吹っ飛ぶ,強烈なアタリに興奮度100%で,思わず「よっしゃ〜」と叫びました。揚げてみてびっくりです。ダツではないかと思う程大きいのです。「これはいい。サンマ級サヨリの入れ食いだ!」とすかさず第2投に入ります。思った通りの入れ食いで,直ぐにアタリがありました。
 しかし,ハリス切れや針折れで,なかなか揚げる事ができません。これ程までのサンマ級サヨリと出会った事はありません。悔しい思いを繰り返し,サヨリ針が底を突くとやむなく帰港となりました。翌日,一番手上げた仕掛けを持参し再挑戦となりました。

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