新場澪筋7番ポール    
 新場澪筋7・8番ポール東側は浜名湖の数あるポイントの内、数釣りで有名なポイントでした。しかし、3年前にアサリの育成場として7・8番ポール東側を浚渫をした結果、海底は落ち牡蠣と弁ジャムの住処から、何の変哲もない砂地へと変貌してしまいました。以前この辺りで揚がったクロダイの腹を割いて見るとまだ消化されないで残っている生き生きとした長い弁天ジャムシが出てきたものでした。しかし、今では餌となる地虫がいないのでは寄り付く魚もかなり減ってしまいました。釣船の数もこの処随分減ってきています。逆に狭苦しいほどに釣船が錨を降ろす様になってきたのが新場澪筋7番ポール西側駆け上がりです。ここ数年急に脚光を浴びてきたと言ってもいいでしょう。
 釣期は9月上旬〜10月下旬です。これ以前でもこれ以後でも全く釣りになりません。しかし、この短い期間ならば驚くほどの多様な魚種が入れ食い状態になるのです。特に漁業用ブイの東側の駆け上がりが好ポイントです。好時合は上げ三分、下げ七分とよく言われていますが、ここでもそれは当てはまり忙しい程に竿先を揺らしてくれます。大物は上げ一分、下げ一分の各40分程が勝負の時となります。この時に小物はピタリと揚がらなくなりますので、アンカーロープを絞り込み船を安定させておいて、じっと我慢の子とばかり竿先を見詰め続けます。

 静かに静かにアタリを待ちます。歯のある魚の大物は潮流が無い時にはアタリを取るのは難しく、竿を上げ様としたらネガカリの様な重さを感じ初めて魚が乗ったのに気付いたりします。
マダカの様な餌を吸い込むタイプの魚は乗ったことは直ぐ魚信で分かりますので難しくはありません。いずれにしても持ち竿にして全神経を竿先に集中しておきます。潮が止まったからと言って30分も40分ものんびりとラーメン等すすっているのではなく、潮が動き始めた瞬間を捉えて勝負を掛けていきます。

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