ガラスハゼの仲間と卵  Bryaninops yongei 1995年12月 水深24m
卵を守るかのように、卵のそばにいる。
海の中では時々不思議な体験をすることがある。水深5mの浅い所で1匹 のヤリイカに遭遇したことがあった。そのような時イカは離れていくのが普通である。 しかしそのイカは、2mくらいの距離を置いてジットこちらを観察していた。こちらが 50cm寄ると、イカも50cm離れる。こちらを意識しているのは間違いない。 カメラを向けても、状況は変わらない。イカは静かにひれを波打たせながら、1点から 動こうとしない。こちらを見たまま何か語りかけているようにも感じた。いつまでも そんな状況が続いたので、私の方からその場を離れることにした。この時、もし異星人 に遭遇したらこんな感じがするのかもしれないと思った。
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