ク  エ  Epinephelus bruneus  1996年2月 水深 5m
浅いところでマクロ撮影をしていたところ、視線を感じたので顔を上げると、 このクエがのぞき込んでいた。体長60cmはあっただろうか。こんな大物は見慣れていないし、 現れる場所でもない。そして近くで見るのも初めてであった。私は驚くと同時に思わず触ってしまった。 それでも逃げることもなく、2mくらい離れた所でこちらに興味あり気にウロウロしている。60mmレンズ を付けたカメラのフィルムが終わったので、陸に上がり広角レンズに替えて再び潜ってみたが、既に いなくなっていた。触った手を払いのけた力強い尾の反動と感触がいつまでも手に残ったでき事であった。