1997年5月 水深 24m
1995年7月 水深 23m
カザリイソギンチャクの昼と夜 Alicia pretiosa
昼の姿から夜のカザリイソギンチャクを想像するのは難しい。昼は握りこぶし大の固まりで、 取りたてて言うべき特徴はない。ところが夜のカザリイソギンチャクはまるで髪の毛のような白い 触手を流れに漂わせる。しかし光を当てると見る間にその触手を縮めてしまうのである。こんな劇 的生態を持っているにもかかわらず夜の姿を紹介した図鑑を見たことがない。不思議である。
スキューバダイビングは一般に夏のレジャーと思われているが、オールシーズン楽しむことが できる。そして夜も例外ではない。とは言っても私はナイトダイビングには腰が重い。昼潜り、場 所を確認し、手頃なカザリイソギンチャクに目星を付け、水中での行動を頭にイメージして…、と いう具合に準備が少々大変なのである。