やや深いところにいた大きなスナイソギンチャクである。一見植物にも見えるが、動物(腔腸動物)である。
触る程度なら大丈夫だが、強く押さえると、ズルズルと海底に潜ってしまう。
三保は透明度が悪い。何がいたかよりもまず気になるのは透明度である。その悪さを表現するのに「味噌汁」
のようだったと言う。ある夏私はそれより更に悪い状態を経験した。それは「墨汁」であった。そして97年4月〜5月にかけて、
異常な赤潮の大発生があった。日中潜っているのに、ナイトダイビングと変わらなかった。夜光虫さえ見ることができたほどである。
こんな海であるが、時には15m以上の透明度になることもある。普段が悪いだけに感激ひとしおである。
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