冬巡業


9日日

【序二段】

雪なんて…と春を思わせる陽気に
安穏としてたら
ふいをつかれた!!
気を抜くとすぐに土俵際。
でも、すぐにね、お日様が
雪をすくってくれたの。
だからまた、緑の絨毯に…。




あ、しあわせめっけ!







「三軒舎」までもう一息!
そんなときに風が風が風が!!
って腕で風をよけて
顔をそむけて進んでたら
いつのまにか腕は雪だらけ
くまねこの肉球もちりちり痛むよ。
ひげにも風雪。
だけどね、
「三軒舎」に行けば、
あったかい飲み物と
あったかい笑顔が待ってるハズ。
だからくまねこは明日に向かって歩き続ける。
ほく、ほく、ほく、ほく。