■メンテナンス履歴■
■KT66/7581A <‘04年3月12日>
KT66のヒーターが断線してしまい、その代替品として、だいぶ前に購入してス
トックしてあったGE製の『7581A/KT66』という真空管を使用することに
したのですが、インターネットで『7581A』を検索したところ、「6L6Gの高
信頼管」と記されているサイトが複数ヒットしました。
7581Aという球は、果たしてどのような素性の球なのでしょうか?(笑)。私
の購入した7581AはGE製の球で、GEの元箱には『7581A/KT66』と
プリントされています。これだけ見ると確かにKT66相当の球のようです。そこで、
手持ちの規格表からA1級シングルでの動作例を下記に書き出してみました。出典は、
KT66と6L6Gについては、ラジオ技術社の「オーディオ用真空管マニュアル」、
7581Aについては、誠文堂新光社の「世界の真空管カタログ」記載のGE受信用
真空管マニュアル(Essential Characteristics)です。
Eb Ec2 Ec1 Ib0 Rk RL
KT66 250[V] 250[V] -15[V] 85[mA] 170[Ω] 2.2[kΩ]
7581A 250[V] 250[V] -14[V] 72[mA] ---[Ω]* 2.5[kΩ]
6L6G 250[V] 250[V] -14[V] 72[mA] 167[Ω] 2.5[kΩ]
* 7581AのRkについては記述無し。Ec1,Ib0から算出すると約194[kΩ]
う〜ん、これだけ見ると確かに7581Aは6L6Gに近そうです。一方、6L6
Gには、5881という球が同等管(6L6G-Special)として存在しますし、7581
Aが6L6Gの高信頼管であるという記述や、7581Aと6L6Gの関係について
の記述は、私の手持ちの資料からは見つけることが出来ませんでした。
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| 7581A/KT66のGE元箱 |
左からKT66、5881、7581A |
因みに私のKT66シングル・ステレオアンプ(3結,Eb=380[V],Rk=600[Ω])
に7581Aを挿してカソードバイアスを測定したところ、-32[V]でした。KT66
の3結でのカソードバイアスは、-38[V]。一方、6L6Gの3結でのカソードバイア
スは、Eb=380[V]での動作例がないのでRL=5[kΩ]の負荷線から求めると、約-20[V]
ぐらいが妥当なようです。このことからも、7581AはKT66よりも6L6Gに
近いと言うことができます。
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| 6L6GのRL=5[kΩ]の負荷線 |
本来ならカソード抵抗を変更するべきでしょうが、まぁ、KT66を購入するまで
の辛抱?なので、とりあえず、このままで行こうかなと、、、^^;
■カップリング・コンデンサの変更 <‘02年3月1日>
‘99年11月にKT66シングルステレオアンプ(以下、本機)を製作してから
既に2年以上が経過しました。製作以来、本機は2SK135/2SJ50−FET
アンプと5:5ぐらいの割合で私のオーディオシステムのメイン装置として稼動して
います。
当初は、何か問題が発生したり不満な点が出たりした場合は、その都度このサイト
で報告しようと考えていたのですが、これまでのところ何の問題もなく、不満な点も
ないまま稼動していて、特に記述するべき事象は発生していないといった状況です。
だた一つ、カップリングのコンデンサをコーネルダブラ社製のフィルムタイプから
スプラグ社製のオイルタイプに交換しました。‘01年12月に交換してから約40
時間ほど聴き込みましたが、低域と高域にはたいした変化はなかったものの、中域の
厚味が増して、それでいて解像度も良くなり、特に女性ボーカルの歌声が綺麗に響く
ようになりました。
ほぼ同じ時期にヘッドホンアンプを製作し、こちらはスウェーデンのジェンセン社
製のオイルタイプのコンデンサを入れて好結果を得ています。こちらもフィルムタイ
プのコンデンサに比べて厚みのある音がしています。本機のカップリングコンデンサ
をジェンセン社製のものに交換してみるのも興味があります。
本機は初段とドライバ段が直結となっており、カップリングコンデンサは、3段の
信号経路中に一個所しか入っていないので、このコンデンサの特色が音に出易いよう
です。
製作直後の試聴で感じた高域の細さですが、エージングが進むに連れ高域の伸びが
出てきて、今ではまったく不満はありません。また、ハム等のノイズについてですが、
製作から2年以上が経過した今でもまったく聞えません。製作直後の試聴で出ていた
VR全開時の高域のノイズも、いつの間にか聞えなくなっています。
今後も気になる点や不具合が発生したら報告しようと思いますが、当分は問題なく
使用出来そうです。
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