<監督のつぶやき>「福井大戦を振り返って」
第1Q
久々の試合でもあり、試合勘を取り戻す事が、この第1Qの最大の課題と
考えていた。「もし、得点できれば、御の字」程度に構えていた。
試合を観戦された方は、オフェンスの方が調子が良いと思われたかもしれないが、
サイドラインでは、こと「試合勘」だけだと、ディフェンスの方が早く取り戻したように
感じていた。
静大としては、久々の12分Qの試合(1998年の入れ替え戦以来)でもあり、
自分自身の12分Qの試合勘を戻す機会でもあった。個人的には、毎週1試合は、
15分Qのシーズンを、米国の高校で経験しているので、感覚が戻るのは早いかな?
などと期待していたが、30数年前の感覚は、そうやすやすとは
戻らなかった。試合終了後に、やっと戻った感じだった。
第2Q
幸い、第1Qでは、オフェンスもディフェンスもリズムが出てきたので、得点する事が
課題だった。それも、ボールコントロールしながら、得点する事が一番の課題。
これは、思いの他、選手諸君は予想以上に実行してくれたと思う。
心配したスタミナ面も、前半の段階では、むしろ、福井大の方が、スタミナ面での
弱みを露見したのは、ちょっと驚きだったぐらいだった。
第3Q
キックオフからのスタートだったので、ここでの課題は、まず、
相手のオフェンスの第1シリーズを止めめることと、リズムを崩さず、2つ目のTDを
奪取することだった。幸い、この課題も見事にというか、幸運にもと言うべきか、
クリアできた。
たまたま、TFPで福井大の反則があり、1.5YDからのTFPとなり、このあたりから、
ちょっと、試してみるか?という気持ちになり始める。2ポイント狙いしたが、失敗。
キックオフも、相手の5番クンを狙うように指示してみたり、・・・コレは成功。
第2QBを出場させたり、・・・色々と試す事が出来た。
もし、勝負にこだわるなら、別の方策もあったが、オープン戦でこういう展開ならば、
色々と試しておきたいというのが、監督の正直な気持ちであったことを、ここで告白しておく。
第4Q
ロングスナッパーが、高校時代の古傷を故障して、LBが軽い脳震盪など、舞台裏では、
予期せぬ事態が襲う。
まず、パントのときは、QBにボールを渡し、そこから、パンターにピッチして、パントするという
苦肉の策。LB負傷に関しては、ラインとLBのコンビネーションを変えたり、RBをLBに
したりして、・・・
まぁ、よく考えると、昨年までの舞台裏と一緒の状況。こういうのは、慣れている。
いつも、最悪のケースを念頭に、試合に臨むのがクセになっているようだ。
残り2分45秒では、3点リードされてのオフェンスになる。昨年同様に、2MINオフェンスが
試すことが出来る場面が巡ってくる。心底、有難かった。
タイムアウト1回残し、からのドライブも最後のパス成功までは、確実に作動したが、
残り4秒、1YDでTDの場面での、スパイクしないというミスは、あえて、QBの試練
&勉強、あるいはスリコミ作業と思い、そのままにして試合終了。
(実は、私がTDと勘違いしたので、判断が遅れたこともあるが、
瞬時に、「これは、勉強になる」と思ったことを、告白しておきます)
これで、QBの彼は、絶対に最後の最後まで、置かれている条件を忘れる事はないと
確信する。
最後のタイムアウトでは、スナッパーがいないこともあり、ドロップゴールも
検討したのですが、そのチャンスは来ず、・・・出来れば試したかったことも事実です。
総括
2006年の初戦としては、上出来の試合。
心配したスタミナ面も、思いの他被害が小さい事も分かったし、試合を成立させる
練習に重点を置いた春の練習だったので、このスタミナ面の課題も、ある程度分かった。
福井大の選手の方が、担架で運ばれる回数も人数も多かったわけで、それでも
福井大サンが勝利してくる気力&実力には、正直、脱帽した試合でもあった。
岐阜大戦は、また違った課題で取り組むことになるが、この試合(あえて敗戦とは書かない)
を踏まえて、最善の方策で、18日に臨みたいところだが、・・・課題は難題になった
ことも事実である。選手&スタッフの奮闘に期待する次第!