古本屋で偶然見つけられた、ある古文書。
それは、武士の手で緻密に綴られた〈家計簿〉たっだ。
日々の買い物、親戚付き合い、子供の養育、冠婚葬祭------。

 鮮やかによみがえる下級武士の暮らしぶり。幕末から明治へ、世の中の秩序も価値観も大きく変わっていく時代の中、刀ではなくそろばんを持ち、算用者(会計係)として加賀藩・前田家に仕えた猪山家。どんな困難にあおうとも、家族でしっかりと支えあい、家業であるそろばんで生き抜いていく一家の歴史は、先行きの見えない現状を生きる私たちへ(生きるヒント)を教えてくれる。

 原作は、国史研究史上、はじめて発見された武士の家計簿「金沢藩士猪山家古文書」から幕末の武士の生活を生き生きと読み解いた磯田道史『武士の家計簿---「加賀藩御算用者」の幕末維新』(新潮新書刊)。監督は常に時代をさまざまな角度から切り取り、多様な家族を描いてきた森田芳光(『家族ゲーム』『阿修羅のごとく』)。
 そして見栄や健前を捨て実直に生きる主人公・猪山直之にNHK大河ドラマ「篤姫」の魅力的な家定役で話題をさらった堺雅人。直之を支える献身的な妻・お駒に「功名が辻」の武将・山内一豊の賢妻・千代役で、芯の強い女性を見事に演じた、実力派女優の仲間由紀恵。
 正月を飾るにふさわしい豪華キャストが勢ぞろいした。

本当の豊かさを教えてくれる、温かな感動作が誕生する。

12月4日(土)ロ―ドショー

武士の家計簿オフィシャルページ