ひとりごと?


 
     

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■五味太郎さん講演会 2008年6月22日

 2008年で10回目となる 浜松文庫の会主催の講演会が今回で最後のようです。
 毎年楽しみにしていた講演会なので ちょっと残念です。
 でも、10回目という事で 大御所の五味さんに来ていただけたことはラッキーだったようです。
 

●20年前から10年前の10年間はよく講演会をしていただけれど
 やっていて、みんな俺の話を聞きたいんじゃないんだって分かったからやめた。
 生の五味太郎が見たいだけ。写真撮っていいよ。
 
 (・・・てな具合でラフな話し方で始まったお話。
 でも、五味さんはそれだけではないのだ!)
 
 ●何の話をしようとは考えて来なかった。何を着ていこうとは考えたけど。
 絵本の話をするのは しにくいんだよね。
 今まで 上手く描けたなぁっていうのはウケなかった。テキトーに描いたのがウケた。
 (ここから『さる・る・る・る』の生まれた時の話)
 テニスが好きでやっていたんだけれど、その後のシャワーを浴びていて
 『あいうえお』に『る』をつけると動詞になるというのを思いついた。
 キャラクターは『る』だから『さる』でいいか。
 思いつきだから そんなに高い本にはできないから 単色刷りでいいか。
 思いついてから、描き上げまでに1日?半日?
 
 ●絵本とはなんじゃらほい?人生なんだよね。
 
 ●朝なんで学校で読み聞かせするんだろう?
 
 ●思いついたらすぐに描きたい、本という形にしたい。
 本を作る人生、誰かの為に何かをするという作業は無い。
 駆け出しの頃、出版社の人に質問された、
 子どもに何を伝えようとしている?教えようとしている?
 ・・・特に何もない。
 理論はない、教えようという気もない。
『さる・る・る・る』とかが好き、そんな感じのものが好き。
 本が好き、めくるのが好き。めくる→流れていったり、変化していくのが好き。
 
 ●(自作)『正しい暮らし方読本』はお勧めだよ。
 
 ●絵本というメディアが自分にちょうどあっていた。でもこれは、子どもに向けての
 物であった。
 子ども用は簡単、単純な話、単純な色使い。
  ↓
  これにはびっくりした!この業界を辞めようと思った。
 児童書という形でくくられる世界についていけないと思った。
 
   ●子どもには、子ども独特の文化観を持っている。
 ガキってイイヤツだけど、お金持ってないんだよね。
 ガキってイイヤツだけど、寸法が無いんだよね。
 ガキってイイヤツだけど、経験が無いんだよね。
 でも、ガキにないのはそれだけ。
 
 ●自分は子どもの文化に無頓着な時代に育った。
 でも、子どもがいる社会を意識している。 自分たちの社会の中にいるんだよね。
 (ここらへんは ルソー、エミールから来ているかな)
        ↕
 子どもの為に作った本
 
 ●自分はガキには信用されている。
子どもの頃、自分に向かってくる『善』のものが恐かった。
 
●こんな本読みなさいって言われても とりあえず後で・・・と読まない。
 普通の子は導いて欲しいと思っていない。
 
 ●若い子と仕事をしたり、手伝ってもらう事も多いけれどよく言うのは
 意味わかんないっす。→分かるものより量が多くなる
 
 ●本を読むと何がいいの?
 いろいろ身につくんです。(メタボみたいだよね)
   誰が言ったの?というのを突き詰めたことが無い人が多いんじゃないか。
 子ども=素直な良い子がいまだに幻想
 (素直な良い子:大変キケンだよ)
 自分で判断できない人が増えてきた。
 
 ●仲良くしなさい、がんばったねって良く言うけれど・・・。
 素直で元気な子がいい子
      ↕
 学校に来ない子(悪い子、上と対極にある)
 
 『誰とでも仲良くする』『がんばる』ってほんとにいいの?
 
 ●幼い人は周りに気遣う、それは生命として弱い存在だから。
 家庭が上手くいっていなくて、自分ががんばればなんとかなるって思ったら
 ガキはイイヤツだから 自分がやりたくなくても自分を犠牲にしてもがんばるんだ。
 
 ●意味の分からないことが増えていくと マヒしてくる。
 
 ●親をやっている人。子どもから心配される大人は子育てに成功している。
              ↕
 いつまで経っても子どもを親が心配している。
 
 ●ここ5年くらい前から、地球温暖化だからってエコが叫ばれているけれど
 これほど言われるってこと おかしくない?
 何かが働きかけているに違いない。
 どっか、ヨーロッパの北の方の国で 
 商売になるっていう算段がついて準備が整ったんだ。
 
 ●世の中『二極分解』している どっちがいいとかじゃないけれど。
 1つは 自分の実感、自分の方法を生きている。
 もう1つはその反対。
 
 ●『井上洋輔』って最近良さに気がついた。
 『あじのひらき』『たわし』とかいいんだよね。
 どこがいいかって、いうと・・・
 『長新太』(好きだけれど)鈴木さんが『長新太』を演じている。
 『井上洋輔』は井上洋輔そのものである。
 
 ●単純なしかけには複雑な構造がしかけられる。
 描いているうちに、自分で発見できるものはいいものになる。
 
 ●質問で『読み聞かせはよくないっていう事が書いてあった本がありましたが・・・』
 それに対して、頼まれたらすぐに読んであげるのがいい。
 子どもを導こうと思っている大人は地獄に落ちろって思ってる。
 それより、情報公開が必要。
 読み聞かせをやるならもっと上手く読んでくれ。
 子どもは本を読めないんじゃなくて、読まない。
 子どもが読めないから読んであげる。
 ってのは、字が読めるだけで絵本は読めていない。
 読み聞かせをって思うなら 絵をもっと観なよ。絵本じゃなくても。絵を。
 
 

・・・といつものように ざっとお話された事を箇条書きしましたが、
 とにかく 面白かった!下品に大笑いしたり、しながらも鳥肌が立つように
 感動したり。五味さんって方の深みを感じられました。感性だけじゃなくて
 いつも、少年のように好奇心を持ち、疑問があったら(普通の人が疑問に思わないで
 通ってしまうような事も)追求して 自分の意見を持つ。
 かなり過激な事を ラフに言われていましたが、(嫌味なく、お人柄?)
 本当はとても繊細な方だろうから、シャイな面も見えてきました。
(攻撃的に話される方は大体繊細だろうな。個人的見解)
 
 とにかく 今年も行って良かった!!!
 子育て(これも気持ちの悪い言葉っておっしゃってました)についても
 絵本についても 読み聞かせについても いいヒントをいただいた感じです。
 
 読み聞かせに関しては(文庫の会つながりのみなさんの前だけに)敵陣に乗り込んだ
 という感じなのですが、どうしてもそこが五味さんの原点なんだろうなって思いました。
 子どもの為って何?って。
 でも、反対意見もちゃんと聞く耳はあるし興味がありそうです。
 とにかく体制に流されて自分で判断できないと言う事が一番恐いことだと
 いうメッセージが強く感じられました。
 
 
 *2008年6月24日(火)*

 
 
   

 

 ほーむ