FJ1200。

むやみに大きい(笑)。
YAMAHAのヨーロピアンツアラー・FJ1200です。今まではRF、サンダーエースと、正直ツアラーと呼ぶのが微妙なバイクばかりでしたが、今回ついに胸を張ってツアラーと呼べるバイクの登場です(笑)。
排気量からピンと来る方もいらっしゃるかもしれませんが、積んでいるエンジンはXJR1200のベースとなったものです。まあ、要するに空冷なんです、このバイク。カウリングボディ(フルカバードではありませんが。)にリッターオーバーの空冷エンジン。今ではあまり考えられない発想がステキですね!
ちなみに逆輸入車なので130馬力程あるそうです。うひゃー。
ギミック。
燃料コックが懐かしい…。そんな訳でオンとリザーブの切り替えはスイッチをパチンとするだけです。あまり見かけない方式ですが他の車種ではV−MAX等に採用されています。左側のカウル内にチョークノブと並んで設置されています。
最初、チョークノブの場所が分からなくてあたふたしたのは内緒です。
全体像。
では恒例の馴れ初めトークをば(笑)。
私が作業している横で査定されていた時から気にはなっていたのですが、(偶然私に回って来た)商品化に向けた整備をしているとだんだん愛しさが沸いてきまして…。いや、この子、すごく綺麗なんですよ。目立つ傷なんか一つも無いんです。目立たない傷ですらほとんど無いですし。中古で出回っている中では日本で一番綺麗なFJだと思います、冗談抜きで。
取り敢えずキャブレターのO/Hと基本的な整備を終えて、いざエンジンをかけてみると…ものすごい白煙が(笑)。1m先で会話している相手の顔が見えないほどの大煙幕でした。一昔前の2ストだってこうはなるまい、みたいな。夜も遅かったためその日は一旦作業を終える事となり、翌日の朝、私は工場長に向けてこう言ったのでした。
「シャシダイかけた後に白煙治まってたら買いますわー。」…言ってしまったのでした。
要するに、治まっちゃったんですよね、白煙(笑)。
またまた恒例コックピット。
メーターは左から240km/hスケールのスピードメーター、タコメーター、燃料計&時計です。メーターインの時計は便利ですね。腕時計代が浮きました(笑)。
上の画像をよく見てもらえれば分かると思いますが、スペアキーがカバーがついた状態で残っています。これは、どんなに少なく見積もっても私で3オーナー目という事実から考えると(途中でブランクキーを買って作成している可能性もありますが。)、外装の程度とあわせても奇跡に近い事だそうです。いやー、いい買い物させて頂きました。
乗り味に関しては高速道路では冗談抜きで無敵です。やや大袈裟なスクリーンの風防効果は絶大で、少し上体を伏せるだけで風を全く感じない走行が可能です。何と無くリヤ側のふわふわ感が強い様にも感じますが、タンデムや荷物を積んでの走行を考えるとこれ位が丁度いい様な気もします。(調整しようよ…。)
一般道では大柄な車体が気になる以外は特に不便さは感じませんでした。セパレートながらもアップされたハンドルは前傾を強いる事もないポジションで疲労感も少なく、バイアスタイヤの「いい意味でのだるさ」がゆったりとしたライディングを提供してくれます。1200ccという排気量に物を言わせた強大なトルクは緩やかな盛り上がりで唐突な特性も無く、一方でスロットルを開けた分だけスピードが乗ってくる加速感は筆舌に尽くしがたいものがあります。長くなりそうなのでこのあたりでまとめに入りますと、

何で不人気なんだろうなぁ、このバイク…。やっぱり顔なんですかね。じっと眺めてると何とも可愛く見えてくるのは私だけなのでしょうか?…そうですか(泣)。

斜め下から!
それでは最後に、これも恒例ですね。命名コーナー。
今回のコンセプト。
・漢字一文字
・無骨な感じ
・ブルーは雷鳴(サンダーエース)のイメージカラーなのでシルバーメインで

命名「銀(しろがね)」
わー、安直ー(笑)。2007年11月2日、売却しました。2年弱、短い間でしたがお疲れ様でした。

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