順位 | タイトル | コメント |
1位 | 夕日の ギャングたち |
中1の時TVで見たJ・コバーン主演の、メキシコ革命を背景にした壮絶極まりない革命家の物語。でも映画の価値なんてどうでもいいのだ。とにかくJ・コバーンがかっこいい。ただし吹き替えじゃなくちゃ駄目。アニメ『ルパン3世』の次元大介と同じ小林清志ってところが味噌なんだから。この映画を見た後ほんとに陶酔した。音楽も最高にいい!心に染みるのだ。もうこの映画は発売してないし、レンタルもない、幻の映画だ。ああ…J・コバーンが死んだらやってくれないかな…と思っていたが願いは叶わず、心臓病で亡くなった。 |
2位 | ムーラン・ ルージュ |
画家ロートレックの生涯を映像化したものでかなり古い。最後の死のシーンがじ〜んとくるが、この映画の意味は「一瞬で人生が転換する」ところにある。見れば分かる。アンティークでいいよ。 再度映画化したらしいが、なんだか能力がないから昔の人の力を借りると言う感じでどうも嫌だ。昔の映画は昔で終わり。新しい物を撮って欲しいが、表現の世界にも底は見え始めている、これが現実かな。勝ち目はないのにね。 |
3位 | ホワイト・ ナイツ |
天才バレエダンサー゛バリシニコフ”の超よだれ映画だ。この人がアメリカに亡命したニュースは子供だった私を仰天させた。その後ブロードウェーの安っぽいミュージカルが放送されたけど、『愛と喝采の日々』という映画ではレスリー・ブラウンと踊ってた。ホワイト・ナイツは彼のための映画で、ファンでなくてもスリル満点。テーマ音楽セイユー・セイミーはライオネル・リッチーが歌ってヒットした。バレエだけでなくタップダンスもGOO。「若者の死」というナンバーをオープニングで踊る。最高。 |
4位 | ニジンスキー | 『愛と喝采の日々』でバリシニコフの相手役だったレスリー・ブラウンがニジンスキーの奥さん役で出演している。ニジンスキーは20世紀最大のバレエダンサーで、第1次世界大戦頃の伝説的人物なのだ。ほれたね正直。この人を初めて知ったのは小学生の時。ストラヴィンスキーの音楽のアルバムを見てて偶然発見。ずっと興味を抱いてた。ただ、この人の役をやったダンサーは気の毒だったかも。ニジンスキーの映画化の話は早くからあったんだけど、やってくれる人がなかった。これも天才ダンサー”ヌレエフ”に話がいったらしいけれど、「私ごときものがニジンスキーの役をやるなんておこがましい」と、断わられたのだ。ニジンスキーは最後に発狂する。ヌレエフはエイズで死んでしまったね。 |
5位 | 家族の肖像 | ルキノ・ヴィスコンティの秀作。バート・ランカスター、ヘルムート・バーガー共演で思想・映像美・出演者文句なし。ヘルムート・バーガーはヴィスコンティお気に入りの俳優で、彼の死後、おーいどこ行った、爪噛む癖のヘルムート・バーガーや〜い、なのだ。 ともかく、言葉ひとつひとつが重く、ストーリーにも価値がある。 |
6位 | ベニスに 死す |
これもヴィスコンティで、音楽家マーラーの生涯を描いたトーマス・マンの小説の映画化。 ダーク・ボガートが惨めでねちっこくて悲しい老人を熱演している。 その中でも老人が恋する美少年の役を演じた当時14歳のビョルン・アンドレセンの美貌は、この後美少年の尺度になった伝説的人物。現在生きているのか死んでいるのか分からないらしい。 ダーク・ボガートは死んじゃったけどね。とっても良い家柄出身の俳優で、動作が優雅。 貴族出身のヴィスコンティがあろうことかアンドレセンを見たとき「すげぇ,大した玉だぜ」と言ったそう。一般の人だって使わないイタリア語だって。 |
7位 | ルードヴィッヒ神々の黄昏 | これもヴィスコンティで、ヘルムート・バーガーが主演。あの城ばっかり作りまくり、湖に身を投げた狂王ルードヴィッヒをヘルムート・バーガーが好演。かなり長い映画だけど初めての人は絶対飽きないし、実在の人物なので歴史としても面白い。ノイシュヴァインシュタイン城は有名よね。この狂王のお陰で今は観光収入で潤ってる。本当は凄く小さいんだってこのお城。 |
8位 | ベルリン 天使の詩 |
地味。分かりにくい。でも、字幕を入れた翻訳者の技量に拍手!天使は子供という概念があるけど、大逆転させたおっさん天使2人のしみじみした映画。見た後、「真摯」という言葉が耳に残る。やはり哲学の国だ。(イタリアもそうか)監督ヴィム=ヴェンダース。 |
9位 | 陽炎座 | 泉鏡花作の、今は無き松田優作主演映画。しかも監督は鈴木清順ときた。個人的に日本の監督の中で一番刺激的な監督と思うのは私だけか。最初から最後まで奇想天外な映像にどっぷりつかれる。 映画の中で松田優作がブルース歌ってるのもいい。時代錯誤だけど、”ああ、大正ロマン”なのだ。 原作はもっと簡単でこんなに込み入ってはいない。原作読むなら全集からどうぞ。 |
10位 | 独裁者 | これを知らなければ映画を語る資格はない、かも。ハラハラどきどき笑わせながら当時の世の中に警鐘と批判を真っ向から浴びせ、訴えた勇気ある作品なのだ。終章にでてくるチャップリンの大演説が感動物。テレビだと現在では切られるのでテレビというメディアを信じてはいけない。是非ノーカットで。 "ハンナ、聞こえるかい”という言葉は後々まで心に刻まれる。 |
印象に残っている映画の数々。この頃はあまり良い映画は無いように思えるのですが。
…新旧取り混ぜて。
番外 | |
タイトル | コメント |
ガープの世界 | とに角最後まで飽きさせない映像。小説の映画化されたもの。不思議。 |
ブリキの太鼓 | 深いものが背景にある映画。この少年が好きだった、どこか異常で、哲学的な顔だった。 |
シンドラーのリスト | 簡単に人を撃つナチスの兵士の恐ろしさを感じる映画。良し悪しは別として大変印象に残っている。こういう映画を撮る国なのに、やっていることに矛盾を感じる。過去のことなら検閲許すのか。 |
メフィスト | ヒトラーお気に入りとなった俳優の生涯的な映画。 |
サバタシリーズ | ユル・ブリンナー、リー・バン・クリーフという豪華な俳優陣の、ウェスタン映画。 |
華麗なる賭け | スティーブ・マクウィーン主演。犯罪者側から描かれた映画で、まんまと泥棒に成功するって話。痛快。 |
未完成交響曲 | シューベルトの生涯を描いた、モノクロで、フィルム危ないぞっという古い映画。でも、じ〜んと来る。出演者が皆美しい。 |
恋人達の曲 | チャイコフスキーの生涯を描いた映画で、チャイコフスキーをリチャード・チェンバレンが演じたが、大変ショックを受けた。怖い。18歳未満禁止。 |
上海異人娼館 チャイナ・ドール |
ポルノ。でも、監督が寺山修司とあっては、見ないわけにいかない。クラウス・キンスキー(ナターシャ・キンスキーのパパ)がとっても怪物らしい演戯でせまるし、出演者が超凄い。ピーター、山口小夜子、高橋ひとみ(寺山修司の秘蔵っ子だったよね。彼女に、寺山修司が「上手くなるな」と言っていたそうだ。そして、うんと彼女を小さくして、ポケットに入れて歩きたいとも。)、石橋蓮司など。 映画館で見たときは怖かった。池袋のポルノ館。皆おっさんで、怪しかった。 |
夢二 | 鈴木清順監督。沢田研二主演。映像の不思議に注目。とても想像力を掻きたてられる。 |
ジャスト・ア・ジゴロ | デビット・ボウイ主演。第1次世界大戦後のベルリンを舞台に、次第にナチス党が力を得始めた頃までを描いた作品で、マレーネ・デートリッヒが最後に出演した映画でもある。ボウイは若くて美しいのだ。 |
地球に落ちてきた男 | ニコラス・ローグ監督。デビット・ボウイ主演。宇宙人になるメイクシーンがショッキング。なんせ花の顔ですので。相手役の女性が失禁するシーンもあるのでとてもグロテスク。しかし、良い。えへへ。 |
ささ舟 (だったよね) |
寺山修司の映画で、並木座で見た。ここに価値あるかもしれない。もう今は存在しなくて、館内に柱が立っていた。映画の内容は寺山修司の少年歌をベースに物語が抽象的に進行するシュールなもの。良かったけどね私は。歌(短歌のこと)が本当に心を打つ。 |
ボルサリーノ2 | アラン・ドロン主演監督。好みということで。日本映画の影響大。 因みに京都へやって来たアラン・ドロンが喫茶店で座った椅子にはプレートが付いており、何も知らない私は座ってしまった。人に言われて気付いたのだ。 |
山猫 | バート・ランカスター、アラン・ドロンなど出演。ヴィスコンティ監督作品。 |
地獄に落ちた 勇者ども |
問題大いにあり作。ダーク・ボガート、ヘルムート・バーガー出演。ヴィスコンティ監督作品。 |
シシリアン | ジャン・ギャバン、アラン・ドロン出演。このときの印象が今の私の中に影響を及ぼしている。ギャングの話。フランス映画は暗い。音楽は良い。 |
ゴッド・ファーザー3 | カヴァレリア・ルスティカーナを音楽のベースにしている。結局はギャングの話なので内容を指示するわけにはいかないけれど、見方を変えれば自分の生き方に教訓となるところはある。 |
野獣死すべし | 大藪晴彦は死んでしまったけれど、小説は何冊か読んだことがある。この中で主人公が伊藤静雄の詩を暗唱しているところが印象に残っている。出演、松田優作、小林麻美、風吹ジュン、鹿賀たけし。 |
アマディウス | モーツァルトの生涯を描き結構話題になった。サリエリが彼を殺したのではないか、と言うところを物語のベースにして話が進んでいくのと、新しい解釈が面白かった。 |
インタビュー・ ウィズ・ヴァンパイア |
ブラッド・ピット、トム・クルーズ出演。新しいドラキュラ映画としてちょっと注目した。つい、原作も読んでしまった。独創的な作品だった。 |
ジャンヌ・ダルク | 子供のときテレビ映画で見た。ジャンヌ・ダルクが火焙りにされるとき、天を仰いで「今夜私はどこでやすむのだろう」と言った一言が印象に残っている。イングリット・バーグマン主演。ホワイト・ナイツでは彼女の双子(妹)の子供が出てる。 |
緑の館 | オードリー・ヘップバーン主演。全く興行成績を上げなかった赤字の作品なんだけど、子供のとき見てモノクロだったにも係らず色を感じた。自然を愛したくなった純粋に。この映画の名誉回復を待つ。 |
サイコ | ヒッチコック監督作品で、最も有名な映画だ。子供のとき見て、人の恐怖心を煽るやりかたを知った。アンソニー・パーキンスが狂気的な演技をした。 |
マダム・ バタフライ |
ジョン・ローン主演。彼が女装して演じる。最後に種明かしされるんだけれど、変な映画だった。中国の工作員で、イギリスの紳士に接近して情報を探り出す役目を担っていたという設定。イギリスの紳士は完全に騙されていた。 |
小鹿物語 | アメリカで初めてカラーになったという映画。子供のとき見た。演じた少年役はもう30歳の俳優だったが、私はすっかり騙された。 |
ヒドゥン | カイル・マクラクラン主演。2、3流レベルの映画だったのに、面白すぎて嵌った。SF。カイルは某映画誌でカルト的な魅力と評されていたが、どこが?わからん。 |
チャイコフ・スキー ピアノ協奏曲第1番 |
この曲を最初から最後まで映画でただ撮ったもの。ピアニストの手が凄い速さで動く。これを高校のとき英語の教師が授業を潰してまで見せた。私は嬉しかったけど大部分の人は退屈しまくってた。ピアニストが誰だったか不明。不徳。 |
恋の魔術師 | フラメンコのナンバーを映画化したもの。台詞はなく、ただ舞踊の映画だ。しかし、そこに出演したアントニオ・ガデスは素晴らしいダンサーで、容姿、踊り、最高だった。こんな物を2回も3回も見て、日本に来たとき見に行ってしまった。よれよれのじい様になってた。 |
ルナ太陽 | カトリーヌ・ドヌーヴ主演。母と子の近親相姦を扱った問題作。マシューが怪しい魅力を出していた。 |
夕陽のガンマン | クリント・イーストウッド主演。要するに子供の頃はウェスタンばっかり見ていた。イタリアはマカロニ・ウェスタンと呼ばれていて、ジュリアーノ・ジェンマという俳優が超度級に有名だった。どこへ行った? |
荒野の七人 | ユル・ブリンナー主演。ジェームズ・コバーンが初出演の映画。黒澤映画の影響が随所に出ている。七人の侍がベースとか。 |
時計じかけの オレンジ |
原作を読んでこれを見ればさらに理解できる。ショッキング。残酷な青年を刑務所内で善人に洗脳して釈放するが、結局被害者に仇を討たれるという話。過程を楽しみたい。 |
小麦色の 天使 |
松田洋治主演。小学生頃の文部省的映画で、スズメがテーマ。子供がスズメを飼いならしている珍しいシーンが多数ある。スズメ好きには最高だが、今見ることは殆ど不可能?教育機関でしか扱ってないが、一度だけテレビ放映した。 |
天空の城 ラピュタ |
「愛と勇気と感動の…」というキャッチフレーズが良く似合う映画だった。愛のスケールも大きく、子供がそのキーを握っていた。ジェノサイドを阻止するため悪者と共に、死の覚悟をする二人の少年と少女が健気だ。切ない。 |
モスクワは涙を 信じない |
ソビエトの映画。道を踏み外した若い少女達が自分の力で生きていこうとする姿を描いていた。学生の身で子供を産んだ女性はやがて中年になって力強い男性に巡り合い、結ばれる。けれどその男性の言葉は私には少々男尊女卑。 |
歌う女と 歌わない女 |
つまり、自分のやりたいことを続けていく女性と、結婚して子供を産み、夫と子供の面倒に一生をささげることを選んだ女性の生き方にスポットを当てた社会派映画。まあまあ問題提起できていた。 |
愛と哀しみの ボレロ |
ストーリーは単純なんだけれど、見ごたえはあった。最後に天才バレエ・ダンサージョルジュ・ドンが、天才振付家モーリス・ベジャールの振り付けでボレロを踊るシーンに価値がある。ドンは、もうこの世にいない。 |
現金に手を 出すな |
ジャン・ギャバン主演。なぜ当時の映画は、女性を殴るんだろう、としか思わなかった。現金と書いて、げんなまと読む。 |
嘆きのピエロ | 踊り子に恋したまじめな教師が学校を辞め、慣れないピエロの役を一生懸命やるが全く浮かばれず、踊り子にも冷たくされて非常に辛い。かなり古い映画だがストーリーの進み具合は流石。これだけ丁寧に作って欲しいよ。 |
王女メアリー | 最後に首を切られるんだけど、昔のやり方っておっかない。木の幹に頭乗っけて斧で切るんだから。一発でやってくれないと痛いよ。メアリーは誇り高き王女だった。 |
ア・ホーマンス | 松田優作監督作。最後に落ちが来る。ちょっと納得できなかったが、別に社会的メッセージはない。ただ、かっこいいだけ。なんとなく、SFっぽかった。 |
華の乱 | 吉永小百合と松田優作主演。吉永小百合は与謝野晶子役。最後に彼女が大切なことを言う。関東大震災で、在日中国人が井戸に毒を入れたというデマが飛び、なにもしていない人々が多数殺された歴史があるが、それを映画の中で子供が「中国人が毒を入れたんだって」というと、「そんなことあるわけないじゃないの」と一喝するのだ。しかし、テレビで放映したとき、みごとに切られていた。従ってテレビ映画ですべてを見たと思うことがいかに危険か分るのだ。 |
バック・トゥ・ ザ・フューチャー |
昔からSF本でもアメリカのテレビドラマでもタイムトンネルがあったが、タイムトラベルのありきたりなテーマがこれほど面白く考え直されるとは思わなかったため、アイディアの凄さと、考える人によってこうも変わるのかと思い知らされた作品。主演のマイケル・J・フォックスも良かった。ファミリー・タイズでお馴染みだ。 |
キタキツネ物語 | 人間の手によらないドキュメンタリー仕立てで、音楽が良かった。動物の世界は厳しく、無駄がない。 |
狼王ロボ | 狼がかっこいい。だんだん賞金の額が上がっていく、実在した伝説的狼。シートン動物記にも出てくる。かなり子供のころに見た。 |
さようなら子供たち | 反戦映画。ユダヤ人の子供を寮生として匿うが、用務員の青年の裏切りで通報され、ユダヤ人の子供と同様、指導した先生も連行される。その時先生が「さようなら子供たち」とつぶやくのだ。 |
千と千尋の神隠し | ハクという少年がなぜ魔法使いの弟子になりたかったか最後まで分らないが、二度見たらどうでも良くなって、面白がっていた。アイデア満載で想像力が掻き立てられる。それで十分なんだろうか。本当は何を言いたかったのだろうと、今も考えている。 |
海の上のピアニスト | 生まれたときから死ぬまで船を下りなかったピアニストのお話。天才だが陸に上がれず、爆破される船と共にあの世へ旅立つ。トラウマ?人間を育てる環境というのは恐ろしい。結末はやっぱり短絡的。詰まらなくなってしまう。語り部になっている俳優の目が小刻みに揺れていて、麻薬中毒?とか思った。 |
A・I | 愛をインプットされた少年ロボットが地球の環境変化と共棲していく虚しい話。影響力のある大人は、安易に地球の悲劇的な未来を描くべきではない。確かな科学的見地だとしても、希望を語るのが役目なのではないのか。それに、この少年の愛は幼児のもので「愛されたい」だけ。金返せ! |
デッド・ゾーン | やたら印象に残っている。ルトガー=ハウアー主演で、ストーリーは単純なんだけれど飽きさせなかった。そういう映画が時々ある。 |
大頭脳 | デビッド=ニーブンだったか。頭がよすぎて右脳が特に重く、頭が右に傾いてしまうというキャラクターたっだ。コメディーもの。 |
レオン | ストーリーやキャラクターは決して誉められる物じゃないけど、何となく画面的に好きだった。ついつい見入ってしまったわけです。 |
タイタニック | 船が沈むシーンが生々しくて良かっただけで、ディカプリオの相手役の女優は擦れていて仕草も下品。イングリット・バーグマンのような女優はもういないのか。 |
リング | アメリカ版は最低。日本版を初めてみた時はあの下三白眼の死顔が怖かったし、新鮮な気がした。でも二度見るもんじゃない。 |
座頭市 | 北野武版。娯楽性は逸品だった。アメリカのコメディー映画は笑わせようと作為的だけど、ストーリーの流れの中で笑いを取るところが良かったし、映像にも退屈しなかった。黒沢版は映像が汚い。 |
ラスト・エンペラー | ジョン・ローン主演。やたらお金をかけ、時間もかけた映画。音楽は有名になった。中国ってこえぇと思う。溥儀本人が書いた自伝の方が面白かった。 |
風の又三郎 | 音楽と映像、出演の少年少女達、古き日本の良さが出ていた。原作と少し違う。 |
銀河鉄道の夜 | 細野晴臣の音楽とますむらひろしの猫キャラクターが可愛い。その分悲しい。 ジョバンニの最後の言葉が効いている。宮沢賢治の思想が余す所なく感じられる作品。死の旅だからね。 |
源氏物語 | アニメ。キャラクターが格好良い。林静一のデザイン。正直「小梅ちゃん」の絵で男性が描けるって思わなかった。日本の美形キャラを作り出す技は世界一でしょう。細野晴臣の音楽もGOOD。 |
カポネ大いに泣く | 萩原健一主演。鈴木清順監督。アメリカへ渡った日本のヤクザがカポネを困らせたという実在した人物の物語。例の不思議映像で煙に巻いた。 |
外科室 | 坂東玉三郎監督、吉永小百合主演。原作は泉鏡花。小石川の桜とツツジが崇高な映像になっている。歌舞伎役者が監督ということで話題になった。「夢の女」でも同じ顔ぶれで撮っている。「帝都物語」では玉三郎が泉鏡花に扮していた。 |
ニュー・シネマ・パラダイス | 親にはできない、大人の男性が及ぼす少年への影響力。接している間に、世の中の価値、人の価値、自分の価値を見出して行き、少年は大人になって映画監督になる。第三者の関わりが現代では損なわれ、少年達は犯罪に走るのか…。 真髄を知る人間を身近に持てる者は幸せだ。 |