BMW R100RS 90年

16年乗っているR100RS、長所短所など気づいたままに・・・・・・・

【気に入っているところ】

1.水平対抗の空冷二気筒ボクサーエンジン

 きっとこのエンジンの程よい感じが気に入って17年目に突入。ここまで来ると嫁さん同様のお付き合い。怖いほどのパワーは望むべくも無い、ただ決して乗り手を急かさないパワーとトルク、低回転(2500rpm以下)での「グリグリ感」と3500rpmから6500rpmまでの「おやっ!」と思うスムーズさは体感的に気持ちがいいんです。

燃費は新車時から変わらず20km/L、22Lタンクで航続距離は長いです。

2.カウリング

 空力と運動性能がバランスしたカウリング(もちろんスタイルもですが)。エンジン性能からも160kmが安心できる巡航速度の上限(人によっては180kmといいますが、私は160kmとおもっています)ですが、とにかく体が楽です。もっと高い性能のバイクは数えきれないでしょうが、ライダーの負担とのバランスで考えると私には程よい感じです。
 それから、結構厚くて頑丈なカウリングです、実はちょっと実験済み(;_;)

3.クラウザーのインテグラルバック

 なんといってもBMWの魅力の40%はこのバックに有り、と思っています。とにかくツーリングの際に荷物が気にならない。お土産だって何軒分も入ります。

4.高すぎないフレーム剛性

 ワイドスパンのアルミツインチューブフレームの剛性感とは無縁ですが、ツーリングに行ってちょっと元気にコーナーを走る程度には十分の剛性があり、柔らかさも併せ持っています。

【気になるところ】

1.電装部品のあたりはずれ?

 まず、バッテリー。一台目は2年持たなかった、しかし2台目は13年頑張ってくれました。

2.バルブガイドの磨耗

 これはOHVエンジンの宿命か?38000kmでバルブガイドの磨耗がひどくなりオイル下がり発生、したがってマフラーからの白煙が。1000kmで1Lのオイル消費。大体この形式のボクサーは50000kmあたりでこのトラブル?が発生するようです。解決策はバルブガイドを打ち換えヘッドのオーバーホール。これで完調になります。ただし、BMに詳しいバイクやさんでないとなかなか苦労するかも。

3.ハンドルの振れ

 これは旧(悲しい言葉ですね)ボクサーにはつきものでしょうか。フロントタイヤが磨耗(5000kmほどを過ぎると)すると、ちょっとした外乱(マンホールの蓋程度)あるいはハンドルから片手を離したら結構振られます。そのままほっとくとちょっと怖い事態になるかも。解決策は「ハンドルをしっかり握ること」「アクセルを軽くあける」事くらい。最終的にはフロントタイヤの交換が解決策。
 ま〜、タイヤ交換の目安と考えればいいのかも ^^;
 
 タイヤをミシュランマカダム50に交換してからピタリと振れが収まっています。

4.電装部品 その2

 50000km前後で点火コイルが寿命か?低回転での点火ミスが多発、そのうち発進時のエンストに見舞われる。やはり周りのBMも大体同時期に交換。電装部品は基本的に弱いようです。ただし、対策部品(クレームじゃないんですが)が出てます。

5.結構音が・・・・

 人が乗っているのを見ると静かなバイクなんです、ところが自分で跨ってみるとなかなかこれが賑やかなんですね。空冷二気筒OHVという構造上、プッシュロッドの音やらバルブ回りの音、ドロドロという排気音。これが全てあの大きなカウルの中にこもって反響すると・・・・。長距離で疲れてくるとちょっと効いてきます。

6.電装部品 その3

 またまた来ました、51,600kmでセルモーターが潰れました。87年以前はボッシュ製で丈夫なんだそうです。88年以降はフランス製で5〜6万kmでマグネットが剥がれてお陀仏というのが一般的らしいです。取り外したセルを見たら、やはり中のマグネットが剥がれバラバラです。兆候としては、最初セルを回したとき「ギャ〜」と言うような異音が出ます、その内異音は止まりますが事態はだんだん悪化しています。そして、突然スタータースウィッチを押しても「カチッ!」というだけで、ご臨終となります。BMの押しがけは2人は必要ですよ〜。


16年間77,000kmでの主要交換部品

あまり手間がかからないバイクかもしれない、でも純正部品は確かに高いです!。

Fタイヤ:10本 Rタイヤ:13本
タイヤは「ダンロップK300」を継続使用
    ⇒ミシュランへ
オイルは20回程度、エレメントは14回
バッテリー:3個  点火コイル:1個
レギュレーター1個 
セルモーター:分解清掃一回、その後交換
フロントフォークオイルシール交換:2回
バルブガイド交換:1セット
フロントディスクパット:3セット
リヤブレーキライニング:3セット
ステップゴム:1セット、ミラー左右1セット エアークリーナー:5個

59,000kmでカウルステー一部振動で折れる


主要スペック

エンジン 空冷OHVフラットツイン ボアストローク
94×70.6mm  980cc
圧縮比
8.4
最高出力
60hp/6500rpm
最大トルク
7.6kgm/3500rpm
最高時速
185km(二人乗180km)
0〜400m
13.5秒
車重
装備 229kg
燃料タンク容量
22L
Fタイヤ
90/90−18
Rタイヤ
120/90−18