カンボジア→日本

話はプノンペンに戻る前の夜である。 宿泊費をケチり、 エアコンなしの部屋に泊まっていたツケが、 ついに回ってきた。 体が熱い。まったく寝れない。 何度もシャワーを浴び、 水はすべて飲み干してしまった。 ひょっとしてなんかの病気だろうかと思い、 ビビりまくっちゃた。

結局、朝の五時ごろまで一睡もできず、 翌朝病院に行くことに決めた。 病院に行く前海外旅行保険のデスクに電話をしたが、 あまりの対応の悪さに腹が立った。 「担当のものに代わりますので…」 の連続で、 代わった担当もあまり慣れていないような気がした。

それに比べ、ホテルの従業員たちの進めてくれた病院、 「ナーガ・インターナショナル・クリニック」はとても清潔で、 ナースをはじめ先生もとても手馴れていた。 しかもナースはもちろん、 先生も女性とまるで楽園のようなとことだったため、 保険会社へのイライラも吹っ飛んでしまった。

診察の結果、下痢から来る発熱のようで、 特に心配はないらしい。 先生が、「コウセイブシチュ」 と片言の日本語で教えてくれた薬をもらいホテルに戻った。

12時ごろプノンペンへ帰るため、 バスターミナルへ向かった。 バスは5分ほどできたため、 熱さで参ることはなかった。 途中、 2倍ぐらいの大きさのコオロギが売っていたが、 そこでよだれが出るほど僕は食いしん坊じゃないし、 もちろん芸人でもなかった。

プノンペンではホテルの予約が取れていなかったものの、 部屋は空いていたのでエアコン付に泊まった。 いゃ〜エアコンって本当にいいものですね。 しかもテレビもついていたのでカトゥーンネットを見て寝た。

翌日、エアコンとカトゥーンで癒された僕は、 元気いっぱいに日本への帰路に着いた。

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