野鳥など野生動物がケガをしていたら?
野生動物はできるだけ自然の摂理にまかせます

明らかなケガをしていた場合の保護に関する覚え書です。
水鳥さんが血だらけ…
道路でうずくまっているところを市民が保護。
野生動物が明らかなケガをしていると判断したら。
【 鳥獣保護センター 】
専門の獣医さんに聞いてみましょう
7/30(2005)血だらけでうずくまる水鳥を市民が保護。
獣医へ行くが野生動物であることから拒否される。(←正しい)
隣接する鳥園に相談するもケガしていることも含め、引取りには応じられないと拒否される。(←正しい)
7/31保護主は市役所へ相談。「大きな鳥、事故にあったようだ、箱に入れてある」
市役所は事故死遺体だと思い、収容と供養として業務をすすめ、ペット霊園に電話。
箱の中を確認すると生きている。
野生動物は静岡県内では動物園にて保護してくれることを話す。 東西どちらも1時間以上かかる。
保護主「治療費や交通費は出るのか」
治療費は野生動物の場合は保護協会から援助あるが、交通費は出ないことを話す。
ごねるので、ここで保護主は私となる。
動物園へ電話、いきさつを話す。
『カモのようだ,血だらけ,昨日から食べていない,事故の可能性,自然治癒するように見えない,等』
「17:20までに到着」を約束して東名を走る。
種類はカルガモ
くちばしの先が黄色い。
さすがプロ
保定されてカモさんは安心。先生のやぶれたTシャツもかっこよく見えるから不思議。
到着後すぐに止血と抗生剤の注射をしてくれた。
先生の保定を確認してはじめてさわらせてもらう。頭すりすり。
知らない動物は未知のズーノーシス(人獣共通感染症)を持っている場合があり不用意にさわってはいけない。
何があったと思われるでしょうか。 「翼の途中が折れている。ここからかなり出血している。左足の付け根も折れている。たぶん左方向から車とぶつかったのではないか。」
どのような処置をされるのですか。 「様子を見て治療をしていく。まず自ら食べてくれるといいのだが。」あまり時間をとってもいけない、あとはおまかせする。
ケガの回復の見込みは。 「正直なところわからない。ケガが治ったとしても翼の左右のバランスが悪くなると飛べなくなる」
もしも飛べなくなると…。 「大丈夫、カルガモは渡り鳥ではないから餌をとるくらいしか移動しない。治ったらここの池でリハビリすればいい。」
リハビリ後は…? 「リハビリしながら自分で住みたい所に移動するから大丈夫。」

はじめの保護主は「ケガが治ったら飼いたい」とも言っていました。
野生動物は人に飼われる歴史は持ちません。
野生動物にとっての 「家」 は自然界の中です。
自然に戻れるように最善をつくしたいものです.。

※動物園に相談しても保護に否定的なことがあります。
専門家の意見に従いましょう。それがその子にとっての幸せです。

買わない
飼わない
野生動物は地球の者であり、人の物ではありません。

参考 
●野生動物の保護に関する覚え書 1
Tails 詠田
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