●ペットのスローフード(手作りペットフード)
Tailsでは家族のペットには全て、保護の子達には半分を手作りの物を与えるようにしています。
それは弱った体力のためと、手術やケガを早く回復させ、毛並みを美しく香り良く、安定した情緒を作りしつけが入れやすいと感じるからです。

スローフードの意味

1. 消えそうな食材、料理、伝統を守る。
2. 質の良い素材を作る生産者を守る。
3. 子供も含め音感のように味覚も教育としてすすめる。

(1986イタリア発祥のスローフード宣言の概要)

Fast
ファーストフード.
早い、簡単、手間いらず、安い。
Slow
スローフード. 
 入手困難、作る時間、高価、うまみがある、身体に良い。

人用にもペット達同様に安全で本当に美味しいものを選んでいるのでしょうか。
ベビーフードで育った子供の学力や理解能力や興奮が問題になっています。
添加物は材料から含まれていることがあるために逃れることが難しい社会になってしまいました。
家族、我が子に安全な物を選ぶことが親の責任だと感じて勉強を重ねています。

また味覚とは音感のように子供の頃から育ちますから
出汁(だし)の旨味や野菜の甘味を忘れさせないためにも手作りを続けたいと考えています。

長寿
21年6か月を生きた柴犬さんがいます。
21年を生きた三毛猫さんがいます。

       
(ペットセレモニー房の社でのご長寿)
死亡原因には病気や遺伝や事故アクシデント等さまざまありますが、長寿の子が皆一様にペットフードを拒んだという話しはよく耳にします。
飼い主さんは20年以上毎日鍋を煮て食卓ではいっしょに刺身などをいただいたそうです。
そしてその亡きがらは10才にも見えない若々しさで毛はつややか、何のにおいもなく最後のお別れは皆がほほをすり寄せます。
そして食の話題では皆自信満々の笑顔です。
 
手作り食の労
犬猫の手作り食にそれほどの時間はかかりません。
ほんの少しの時間と知識、愛情、鍋と包丁で十分です。
時間がかかるのは「食材の安全性」を読むことです。
本当にその材料が安全なのか、産地と生産者と栽培法を読んでいたらスーパーでもあっという間に時間がたってしまいます。
高くて倍の値段だけど国内産減農薬に、有機栽培オーガニックにしてみると、買ったのは「安心」というごちそうです。
良心的な国内の生産者に寄付して安全を買うようにしています。
消費者が変われば、お店が変わる、生産者が変わる。そう信じています。

我が家の例ですが、動物は何が美味しいのかを知っていて、野菜の甘味もわかっています。
私が生活を急ぎファーストフードを使うと我が子の心と身体が疲れてしまい、日々の生活のリズムが乱れますからやめられなくなりました。

栄養バランス
手作りの大きな利点は安全性高く作れることです。
しかしそれよりも、自分がもしも 
「栄養バランスの整った総合栄養食のつぶつぶ」 を身体によかれと毎日朝夕に食べていたらどうでしょうか、ずっと毎日です。    
入院した経験があれば「家のごはんが食べたい」と思ったりします。
献立がいろいろあってもやはり「うちのごはん」はおいしいものです。
食事とはただお腹をいっぱいにして栄養バランスを規則正しくとることだけだとは思えないのです。
人の栄養価は戦争中の軍隊が作った頃のままで新たな問題は毎年出されますから、
動物にとっての完全栄養食も同じようにまだまだ未知なものなのではないでしょうか。

犬は狼から 猫はリビア山猫から
野生の肉食獣の狩りの成功率はたいへん低いものです。
獲物がなければ、空腹に耐える時間に草を食べたりして遊んでいます。
獲物があったとしても、狩りには危険も伴いますからできれば遊んでごろごろしていたいところです。
しかしこれはそろそろ身体にいけないと野生の血がさわぎ、危険をおかしたくさん歩いて何度も走って、少ない確率で成功するごちそうが草食動物です。
捕獲された草食動物のおなかには繊維やビタミンの宝庫で、これが肉食獣にとっては一番のごちそうです。
肉食獣が半ば遊びで狩りをしたり、食にこまっていない場合は魚や草食動物のおなかの部分だけを食べて他は捨ててしまいます。
獲物ハントの成功率は0%から20%しかありません。その間、草を食べています。
やっと仕留めた獲物も肉より腸がメインです。
栄養配分は草食動物の身体のみを計算するのではなく、腸の中の草類を入れて考慮したいですね。
また間食として自ら草を食べること。
これらを考えると栄養価は見直してもよいと考えています。

腸の長さ
狼-身長の4倍
犬-身長の6倍

さまざまな食物を消化する能力として、腸の長さが狼は身長の4倍に対し犬は6倍です。
つまり肉食から草食の中間の雑食に進化しているのです。
従来の栄養バランスでは苦しいかもしれません。
私達人間の食事にも「野菜を豊富に、肉をひかえ、塩分糖分をひかえる」ほとんどの病気の食事に関する注意書に書かれています。
それなのに多くの人が毎日動物性タンパク素材に濃い味をつけて食べているのを考えると、人はかなり肉食にかたよった献立にしてしまいやすいと思います。
それを考慮に入れ、日々の手作り食の献立はペットフードの栄養バランスより肉を少く、野菜を豊富に心掛けています。

今もう一度ペットのご飯のことから、私たち人という生きものの食事を見直してゆく、そんな時間のゆとりを持ってみてもいいのかもしれません。
注意
*献立に入れてはいけない材料を調べておくことも必要です。参考食材の副作用
*迷信に注意しましょう。人に聞いたことは本やネットで迷信かどうか確認しましょう。
*ペットフードの向上を願い、それを否定するものではありません。
*ペットフードの害についての参考リンク ペットフードのなかみ
Tails 詠田 


写真は無農薬の大根を盗もうとしている愛犬。我が家のキッチンにて2003.
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