泡沫の夢











李絳攸はその日の朝をいつも通り迎える…筈だった。有り触れた日常が始まる…筈だった。

李絳攸―――男・23歳、吏部侍郎にして朝廷随一の才人、鉄壁の理性の持ち主である。

 

 

 

「…ん」

どんなに疲れていようが、出仕の時間には起きれる様に体は出来ている。

未だぼんやりする目を擦り、体を起こそうと寝台に手を置いた。すると寝間着の袖が余って自分の手を覆っていた。

「…?」

自分の体に合わせて仕立ててある筈なのに袖が余るとは…これ如何に?

立ち上がってみると、袖だけではなく裾も幾分か長いようだ。

「…??」

昨晩は疲れていて、間違えて着てしまったのだろうか?

そういえば、何か指も浮腫んでいる様な気がする。腕も…足も…頬も…。

嗚呼、胸も腫れているではないか。

………………………………………胸?

一拍後に絳攸は驚愕した。

「…っ!!!!!な、な、な…何だこれはっ!!!!」

これではまるで女ではないかっ!?

最後の頼みの綱に視線を落とせば…ない!

体中から血の気が引いた。

何だ、何だ、何だ、何が起こったのだ!!??

 


目が覚めると女になっていた。


 

そんな馬鹿な!!

最年少状元及第を果たした頭脳は一つの結論に辿り着いた。

…夢だ!

夢に違いない!!というか、夢でなくてはいけない!!

もう一度寝て、次に目覚めた時にはまた今日も忙し過ぎる一日が始まるのだ。

斯くして、珍しくも絳攸は二度寝をする為に寝台に潜り込んだ。

 


再び目が覚めても女だった。

 


「…可笑しい」

いつまでも起きて来ない主を心配してやって来た家人を下がらせ、絳攸は盛大に困っていた。迷子の時以上だ。もうとっくに出仕の時間は過ぎている。しかし、このままの姿で出仕をする訳にはいかないし…。

 

絳攸の思考は、勢いよく開け放たれた扉の音とそこに立つ人物に遮られた。

「絳攸!何を引き篭っている!!」

「…れ、黎深様!」

 

 

 

流石の黎深も変わり果てた(?)養い子の姿に普通の人間並みに驚いた。

しかし、直ぐにこの状況に慣れ、繁々と女・絳攸を見詰めてくる。

「お前は仕事もしないで、何をやっているのかと思えば…」

貴方こそ仕事はどうしたんですかっ?と、普段なら言い放っているところなのだが、こんな異常な状況がそれを阻止した。

しかも、こんな姿の自分を気味悪がらずにいてくれたことは、密かに嬉しかった。

「何が原因でこんなことになった?心当たりは?」

「…ありませんよ。自分が聞きたいです」

「何かあるだろ?変な物を食べたり、飲んだり…」

「変な物なら食べませんよ…。主上じゃあるまいし…」

仮にも至高の存在である王に対して臣下の言い草とは思えないが、黎深はそんなこと露とも思わない。

「…嗚呼、主上といえば林檎を貰いました。そういえば」

思い出して口にすれば、黎深が聞き返す。

「林檎?」

「ええ。また霄太師に変な入れ知恵をされたみたいで。俺が仕事で疲れているだろうからってくれた林檎を食べましたが…」

何でも、好きな人と誰にも邪魔されずに時を過ごすことが出来る不思議な林檎だとか。確実に騙されているとは思うものの、言うのも面倒でそのままにしておいた。その後、疲れて腹が減ったのでその時に貰った林檎を食べたのだ。仕事で疲れる原因は目の前のこの人物なのだが。…吏部は大丈夫なのだろうか。尚書である黎深も侍郎である自分もここに居るのだから、仕事は…考えるだけで恐ろしい。部下達の悲鳴がここまで聞こえてきそうだ。

 

「…ふむ。私からも何か調べておいてやろう」

「え?」

絳攸が職場の心配をしている内に、黎深は何か考えるところがあったのだろう。そんなことを言う。

「仕事も片付けよう」

「ええ??」

思いがけない言葉に本気で驚いた。今日は心臓に悪いことばかり起こる。

「何か、不満か?」

「いえっ!」

折角その気になっているのだから機嫌を損ねてはいけない。しかし普段の黎深からぬ言葉である。

もしかして心配…してくれたのだろうか?

 

「ただし」

絳攸の仄かな喜びは、黎深の言葉で見事に砕かれた。

相手はあくまで紅黎深ということを忘れてはいけなかった。

「今から私が言う物を、店まで買い物に行って来なさい」

「は?」

「時間は日が沈むまでだ。もちろんお前一人で行ってくるんだよ?」

養い親はどこか楽しそうに微笑んでそう、宣った。

 

 

 

直ぐにでも黎深に指示された物を買いに出掛けるつもりだった。迷わずに行ける筈がないと、絳攸は的確に判断した。時間が惜しい。

しかし、不測の事態というのは常に起こるものである。

邸を飛び出そうとすると、一台の軒が絳攸の目の前で止まった。よく見慣れたその豪奢な軒の扉がゆっくり開く。

 

「百合様…」

そこに居たのは黎深の妻・百合だった。

 

 

 

「あの…百合様?」

「なぁに?絳攸」

結局、邸に引き返した絳攸は百合が目の前に広げていく物に、耐えられなくなり声を掛けた。

「何故、黎深様の買い物に行くのにこんな…女物の格好をしなければならないのですか?」

と、いうか何故ここに貴女が居るのですか…とは言えなかった。

いや、養い子の邸に遊びに来るのは些かも不思議ではないのだが(例え同じ敷地内とはいえ広大な土地を有す紅家のこと、軒で訪れることも不思議…ではない)、この頃合の良さ、しかも女物の着物まで持参である。…誰かに聞いて来たとしか思えない。その誰かなんて判りすぎる位判っているのだが。

「女の子が女の子の着物を着るのは当たり前でしょう?」

心底不思議そうな百合に、聞いた絳攸の方が戸惑う。

「え?…いや、私は男ですし…」

「でも、今の貴方はどこからどう見ても女の子よ?それで男物の着物を着て買い物になんか行ったら目立ってしまうわ。困るでしょ?」

「…そうかもしれませんが…」

確かに彼女の言うことは正しく聞こえる…しかし!

「ああん、やっぱりこっちの着物の方が派手で可愛いかしら?絳攸、次はこっち着てみて?」

百合様、さっきと言ってることが矛盾してます!

楽しんでいる!間違いなく百合様は自分のこの状況を楽しんでいる!!

何故だ!?この人がこんなにも楽しそうな理由が判らない。

「ほら、早く着てわたくしに見せて頂戴な」

…絳攸がそれを拒否できる訳も無く。

渋々、着付けられて行く。

「ああ、絳攸が子供の頃を思い出すわね」

そういえば子供の時に(嫌々)出場した女装評議会でも、この人が張り切って飾り立ててくれたお陰で優勝したんだったな…。

百合の行動は時として絳攸には理解に苦しむことがあったが、それでも百合は血の繋がらない自分を疎ましく思うどころか、本当の子供のように扱ってくれる。そのことが昔から何より嬉しかった。

 

―――紅百合

李絳攸が尊敬する唯一の女性である。というか、紅黎深の妻というだけで尊敬に値すると絳攸は考えている。

 

 

 

百合によって見事なまでの美女に仕立てられた絳攸は、目的の物を買う為に街へ向かった。

そうして、辿り着いた。

 

そこは何故か花街だった。

 

何故だ!?何故着かない!?

絳攸にとっては女になるという摩訶不思議な出来事より理解できない。

くっ!黎深様はこうなることが判っていたのか!?

絳攸は冷や汗を流しながら、立ち尽くした。

本人は全く自覚がなかったが、美しい衣を羽織りその衣に引けをとらない容姿の女性が、一人で花街の往来で突っ立っていたらそれだけで目に付く。

「なぁ、あんたどこの妓女だ?」

「俺、今日はアンタがいる妓楼に決めたぜ」

二人の男が近付いて来た。

絳攸は初め男達が一体誰に話掛けているか理解できなかった。

しかし、どうやら彼らは自分を見て話している様だ。

「……………………」

こ、こいつらまさか、俺を妓女と間違えてやがるのか!!!????

はっ、しかもよく見れば周囲から注目されている様な…。

夕暮れが近付き、花街は客や妓女で賑わい始めていた。

本人の希望とは裏腹に絳攸は周囲の目を惹きまくっていた。

不味い。このままでは絶対日が沈むまでには邸に帰るのは不可能だ。

というか、まずはこの状況を何とかしなくては!これ以上目立たず、穏便に!

「くっ、お…私は妓女ではない!勘違いするな」

男共の馬鹿な勘違いを訂正すれば事態は収まるかと思った絳攸だった。

「へぇ、妓女じゃないのか」

「なら、俺達と一緒に飲もうぜ」

「花代なしでこんな美人と酒が飲めるなんて、運がいいぜ」

が、事態は更に悪化!

今まで女とはなんて馬鹿な生き物だろう、と思っていた絳攸だったが考えを改めねばならない。男も相当馬鹿な生き物だ。

何が悲しくて花街で男に言い寄られなければならないのか。

ひっ、その醜い顔を近づけるな!げっ、腕を掴むな!

できるだけ目立たず、穏便にことを運びたかった絳攸だったが、そろそろ鉄壁の理性も限界だった。

「…おい、離」

「嫌がる女性を無理矢理とは感心しないね」

手首を掴んだ男を罵倒しようと言葉を紡ぐとすぐ上か声が降ってきた。

…最悪なことに、凄く聞き覚えがある声だった。

 

しまった!花街なんてこいつの庭じゃないか!!

 

 

 

「何だ、お前は」

男の一人が自分と女の間に割って入った男を睨む。

「ことを荒立てたくはない。その手を離して差し上げないか」

「何だとっ!」

「きゃー、藍様」

場が剣呑な雰囲気になった時、周囲から場違いな黄色い声が上がった。

「らん?」

「藍楸瑛か!」

花街で藍楸瑛の名を知らぬ者など居ない。

男達は自分達が誰に喧嘩を売ろうとしていたかを理解すると、すごすごと引き上げていった。

 

「さて、怪我はなかったかい?」

楸瑛が自分に顔を向けているのに気付いた絳攸は、慌てて顔を背けた。

まだバレてはいないだろうが、楸瑛がこちらを凝視している気配を感じる。

どうする!どうする、俺!!

…逃げよう!!!

勢い良く踵を返して一歩を踏み出したところで、衣の裾を踏みつけてしまった。

ぎゃー!!

内心で悲鳴を上げて、目を瞑った。髪に挿した簪がシャランと鳴る。

硬い衝撃が体に走る。でもそれは、予想していた地面のものよりずっと軟らかかった。

恐る恐る目を開けると、目の前に腐れ縁の男の顔があった。

楸瑛は瞳を凝らして、自分を見ていた。その口が音を成さず僅かに開かれる。

「こうゆう」と。

 

我に返った絳攸は、慌てて自分を抱きしめている楸瑛の腕の中から抜け出した。

「…大丈夫だった?」

「…ああ」

絳攸は目を合わさないまま告げた。

「どうしてかな…。私は君と初めて会った気がしないよ」

男はどこか熱っぽい声で語り掛けてくる。

それはそうだろう。毎日のように顔を合わせているのだから。

さっきのでバレたかと思ったが、どうやらまだ気付いていない様だ。まぁ、普通は男が行き成り女になるなんてことはないからな。…普通は。

自分で言っていて悲しくなった絳攸だったが、楸瑛はこちらの気持ちなどお構いなしに、言葉を続けている。

「君の様な美しい女性を忘れる筈はないし、私達は前世の恋人同士ではなかったのかという気さえするよ」

何が前世の恋人だ!男相手にいっそ憐れだな!

「私は酔っているのかもしれない。君の纏う香に、君のその美貌に」

本気で酔っぱらっているんじゃないか、この年中常春男は!?

「君のその白磁の肌、月の光を集めたかの様な髪、可憐な菫色の瞳。まるで水泡の様に儚く消えてしまうのではないかと心配になってしまう」

………………………………。

「嗚呼、その可愛い唇で君の名を教えてはくれないだろうか」

………………………………ぶち。

絳攸の理性は崩壊した。

「馬鹿か!?お前は!耳の穴かっぽじってよーく、聞きやがれ!!俺の名前は、李絳攸だっっ!!!」

ここが花街の往来だということなど、すっかり忘れて絳攸は叫んだ。

「え?…もしかして本当に、絳攸なのかい?」

「もしかしなくてもそうに決まってるだろう!!!」

「…決まってるって君ね。今自分がどんな姿をしているか理解して言ってるのかい?」

女装しているならともかくも、今の絳攸は骨格まで女性そのものだ。

「ぐっ…それは」

今の自分の姿を思い出して、絳攸は言葉に詰まった。

「嗚呼、私がすぐに君だって見抜けなかったから怒っているんだね」

「は?!」

絳攸は楸瑛の相変わらずの発言に怒ろうとしたが、するりと話題を逸らされる。

「大体こんなところで何やっているの?」

「そ、それは黎深様が…買い物をしてこいと」

ここでようやく、養い親に頼まれた買い物を思い出す。

「黎深様?君が休みだって聞いたから、吏部はそりゃ大変なことになってるだろうと思ったけど、噂によると上機嫌の吏部尚書のお陰で奇跡が起こったとか」

いつもは仕事をしない吏部尚書のお陰で、大変なことになっているのだが。

でも、まぁ養い親は約束を守ってくれたようだ。

「可愛い我が子を街の人に自慢したかったのかな?でもこれじゃ自慢どころか君の身が危険だよ」

「黎深様がそんなことする訳ないだろう!嫌がらせに決まってる!!というか、早く買って帰らないと」

理解不能な男の発言を一刀すると、絳攸はそわそわと辺りを見回した。

「買い物って何を?」

「それはだな…この紙に」

懐から紙を取り出す。

「何これ?」

それを横から覗いた、楸瑛が首を捻る。

「多分、材料だ。饅頭の」

以前作ったことがあるから判る、と絳攸は言った。

何故饅頭の材料なのかは、さっぱり判らなかったが。

「おい、この材料が買える店まで案内しろ」

とても人にものを頼む態度ではないが、気にしない。

黎深様は一人で行って来いと、言ったが…ここは仕方が無い。

「いいけど、それで饅頭の材料を買ってどうするの?」

「男に戻るんだ!」

言ってから何かが違う気もするが、気にしない。

「どうして戻るの?君が女性でいることに何の問題があるんだい?」

「へ?何言って…」

絳攸は素っ頓狂な声を上げた後、まじまじと楸瑛の顔を見る。からかっているという顔ではない。

「だって君は女性嫌いな訳だし、誰か想う女性がいる訳でもないんだろう?」

「それは…そうだが」

楸瑛が何を言いたいのか判らない。

「それに仕事だって女性の官吏が認められているし、君程の実力があれば誰も文句は言わないよ。むしろ女性官吏の鏡だ。秀麗殿だって仕事がしやすくなるかもね」

それは確かにそうかもしれないが、もっと大事な問題がある気がする。

「嗚呼、もしかして結婚の心配してるの?君も23歳だからね。心配いらないよ。私が喜んで君を奥さんにしてあげるからね」

一瞬何を言われたか理解できなかった。

「〜っこの常春頭がぁぁぁ!!!」

殴りつけようとすれば、逆にその手首を捕られ甲に口付けられる。

絳攸は身の危険を感じて一歩後ずさった。

いかん!!このままこの年中発情期男の傍にいたら妊娠してしまう!!

…絳攸はパニックを起こしていた。

「それ以上俺に近づくな!」

「何故?」

「お前と同じ空気を吸ってるだけで妊娠しそうだ」

「…ぶっ」

楸瑛は盛大に吹き出した。

「いいじゃないか。そうなったら責任とって私が君んとこに婿入りするから」

「馬鹿か!!男同士で何言ってやがる!!!???」

「いや、だって君今女性だし」

「はっ!そうだった…」

「う〜ん、君の養い親殿は手強そうだけど……ま、なんとかなる…………かな?」

何だ、その間は!?とツッコミたい気もしたが、それよりも肝心なことにツッコまないと。

「子供はそうだね…女の子がいいな。君にそっくりな」

頭に花を咲かせた男の妄想を一刻も早く止めないと、こちらの精神的打撃は増すばかりである。怒鳴ろうと開いた口は次の言葉に止まった。

 

「家族になるんだ。君となら彩雲国一幸せな家庭を築けそうだよ」

 

息が止まるかと思った。

 

―――『家族』、『幸せな家庭』―――

 

黎深と血が繋がらないことをずっと引け目に感じていた絳攸にとって、何よりも欲しいものだった。

だからこの男は嫌なのだ。自分が本当は一番欲しいものを簡単に言い当てくる。

「ほら、何の問題もないじゃないか。さぁ今すぐ私の元へ飛び込んでおいで、私の可愛い姫」

何の恥ずかしげもなく両手を広げている年中常春男に、絳攸は渾身の力を込めて拳繰り出した。

「〜っ何が何の問題もないだっ!!!お前に問題がありすぎだっっっっ一回死んでこい、この常春大馬鹿野郎っっっっ――――!!!!!!!」

 

 

 


 

目が覚めると夢だった。


 

「恐ろしい夢を見た…」

出仕する前から疲れ果ててどうする。

絳攸はくらくらする頭を押さえて、何とか身支度を整えると出仕した。



 

ふらふらと廊下を歩いていると、背後から声を掛けられる。今一番聞きたくない声だ。

「おはよう、絳攸」

「出た!」

「出たって…君ね」

男は僅かに引きつった笑みを浮かべた。

「大体、貴様が毎日毎日遊び歩いている所為で…」

理不尽な怒りをぶつけ様とした絳攸だったが、ここでふと考え直す。

幾らこの男が常春だからと言って、普段男として付き合っている自分にあんなことを言う訳がないのだ。しかし、この男は女と見れば見境がない年中頭に花を咲かせている様な男だ。

「えーと、どうしたの?私が何かした?」

急に黙り込んだ絳攸に楸瑛が話掛ける。

「もしも、仮にだぞ」

「うん」

「仮に俺が女になったらどうする?」

楸瑛が目を丸くする。

「とりあえず口説くけど…」

余りな答えに眩暈がする。

「とりあえずで口説くな!!!」

「でもなんでまた…。女性になる予定でもあるのかい?」

「そんな予定があってたまるか!!!」

予定もないし、なるつもりもない。というか、なれる訳がない。

「残念。でももしそんな予定があるなら、色々と準備が必要だね」

「は?」

その男は、年中常春男に相応しい笑みを閃かせて言った。

「だって君を妻に貰うならその前にこわーい君の父親殿の許しを貰わないといけないし」

「寝言は寝て言えっっっ!!!!!」

 




その後三日間、楸瑛は絳攸に口を利いてもらえなかった。












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市子様へ相互記念として捧げます。
初の女体化は夢オチ。彩雲国一素敵な家庭をどうぞ築いて下さい(笑)
可愛い娘が(迷いながら)買い物に行った材料で手作り饅頭(不味くても)を食べるのが黎深様の夢。何故なら兄上が秀麗にいつもやってもらっていることだから。
07/5/15

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