TOPバックナンバー 1
    立教172年(平成21年)8月18日発行 第245号
    世話人諸井慶一郎先生 7月18日神殿講話

世話人諸井慶一郎先生
7月18日神殿講話

世話人諸井慶一郎先生 7月18日神殿講話
 静岡大教会は、平成24年7月8日に創立120周年を迎えさせて頂く。諸井先生は、この度三年千日を通る上での心の持ち方をお話下された。
 山名大教会が、創立100周年記念祭を迎えさせて頂いた時、前日から大雨、大風となる悪天候に見舞われた。その中、真柱様のお入込みを頂き、神殿普請のお許しを頂戴した。この普請では、諸井先生は、今までの神殿では手狭であり、もっと大きな神殿を造りたいと考えていたが、役員先生達は、無理せず小さい神殿でいいのではないかと消極的であった。翌日、悪天候は解消されず、参拝者が雨宿りするする所ままならず、バスの中で参拝する者もある中、おつとめが始まった。突風が吹き荒れ、御簾がバタバタとする中、諸井先生は頭にふっと浮かんだ事は、この悪天候の中参拝に来て下さった信者さんが入れるもっと大きな神殿を造らせて頂けるように、また役員さん達も納得できるように神様がお働き下されている、この普請は必ず成功する、と確信されたという。
 信仰的には、雨であろうが晴れであろうが、いづれにしても神様の思召しであり、どちらが良いとは言えない。山名の状況では、晴れる事が御守護とはかぎらないのである。いずれにしても、神様のお働きが、自分達にとって素晴らしく、有難く感じられる事が御守護である。
 このように、難しい事の御守護が有るようにできるから、有難いとなり、心から有難うございますと、感謝の心を持たせて頂けるのである。
 諸井先生は、父である諸井慶徳先生が46歳で出直されたが、その事を思えば自分は有難い。先日の4月26日の月次祭祭典講話では、かんろ台を後ろに、このような結構な立場で大勢の信者さんにお話しできる事は、大変責任が重い事であり、また、父の短い人生を思えば自分は有難いとしみじみと感じているという。
 静岡大教会の創立120周年は、新しい神殿も完成しており、雨の中でも確かに不自由はしないと思うが、やはり、晴天の御守護を頂戴したいものである。
 おさしづに、
「晴天の日の心を以って何事もすれば、晴天というものは何をすれども速やかな事出けるものである。世界中曇り無けねば気も晴れる。速やかなものである。面々も心よりこうのうという理なけねばならん。晴天の如く心を定め。」(明治21年8月9日)
とある。起きて来た事に自分自身が満足できるように、常に晴天の心で通らせて頂きたい。
 また、静岡大教会創立120周年に向っての、三年千日の活動方針についてお話下された。
 まず第一番目のつとめとさづけとして、「神一条の精神で一手一つに勇む」とあるが、一手一つの反対は勝手である。神様はとにかく一手一つを好む。山名では、昔はおさづけの時、病人を神様と思って取り次ぐ、というお話がある。本心から、人に対しても神様に対する思いと同じようになれたら素晴らしい事である。ところがなかなか思えない。癖性分があり難しいのである。この癖性分がないの方が教祖である。こういう事から、おつとめは癖性分を取り、一つ心、神心にならせて頂けるのであり、真剣につとめなければならない。
 おてふりの時、体をゆらゆらさせたり、手をぐにゃぐにゃさせてはいけない。勝手が取れると、心が曇らなくなり、おさづけもお働き頂けるようになる。
 お道では、無理にどうせこうせといわん、と言われる。神様の方からは、強制的な言葉はあまりないのである。しかし、全くないわけではない。その中に、晴天の心で通れともいわれる。言葉が第一、親孝心が第一、つとめ(おつとめ、仕事)が第一、証拠守りといわれるように神のさしずを守れといわれる。つまり、これだけは守れば、必ずお働きがあるという事である。
 だからこそ、一名一人が心を定める事が大切である。三年千日の活動方針の中に、自教会の活動目標とあるが、しっかり仕切って通る事が大切である。
 また、諸井先生の祖母である、ろく様は、水のさづけを頂戴し、水しか飲まなかったという。祖父の慶五郎先生は川根の出であり、よくお茶を飲まれた。いつも食卓には、水とお茶が置いてあった。そのため、諸井先生は、水であろうがお茶であろうが執着はないという。また、おかげ様で水がもったいないと思える。この水を大切にする事が習慣化されると、石油、ガス、電気などを使う時にも節約を心がけるようになり、火、水、風の御守護が有る事の有難さを忘れないようになれる。そして、物や人や何に対しても大事する、神様の思召しに叶うような心にさせて頂ける。
 以上、神様の言われる事をしっかり守って、神様の御守護の有難さを、今日よりも3年後には、もっともっと感じさせて頂けるようにならせて頂けたらと思います、と締め括られた。
 いよいよ三年千日の活動が始まるこの旬に、諸井先生からとても分かりやすく、大変有難いお話を聞かせて頂いた。しっかりと一名一人が心を定めて、如何なる中も晴天の心で通らせて頂きたいものである。