人類が初めて発見した金属と言われている金。化学的に安定している金は普通
錆びることは無く、永遠にその美しい黄金色を保ち続けます。
また金は、金属の中でも特に軟らかく加工性に富んでいます。例えば1グラムの
金を線に加工すると、約3キロメートルの長さになり、箔に加工した場合は、畳の
3分の1程度の広さになります。美しい輝きを永遠に保ち加工が容易だった金―
古代から数多くの装身具に使用されてきたのも納得できます。
ゴールドジュエリーのカラーバリエーション
日本では、18金ゴールドジュエリーというと、イエローゴールドが一般的です。イエローゴールドは
18金に銀と銅を等分量加えてつくりますが、金に添加する金属の種類や割合を変化させることにより
イエロー以外に、レッド、ピンク、ホワイトといったカラーゴールドをつくることができます。
なおブルーゴールドは、金合金を熱処理し、その合金表面を酸化させてつくります。
ゴールドの純度(品位)はカラット(略号:K,Kt)という単位や1000分率で表示されます。例えば
K18または750と表示されている場合は、ゴールドが75%含まれ、25%は銀や銅などの金属が割金
として使用されているという意味です。また最近では100%金に近い純度で硬度を高めた製品も開発
されています。
プラチナジュエリーは、フランスの宝石商カルティエ3代目当主ルイ・カルティエがプラチナを<貴金属の王>と称し、積極的に彼らのジュエリーに取り入れたことにより、広く世の中に知られるようになり
今日、プラチナジュエリーは、ホワイト系ジュエリーの代表となっています。
プラチナの用途は、工業用とジュエリー用の2つに大別できますが、近年の世界最大プラチナ消費国
である日本は、国内総需要の約70%をジュエリー用として使用しており、特にプラチナジュエリー好きの国民です。プラチナが持つ気品や格調が、私達日本人の美意識に相通ずるものがあるのでしょう。
純度
プラチナの純度は1000分率で表示され例えばPt900の場合はプラチナが90%含まれ、10%はパラジウム
などの金属の割金として使用されているという意味です。またPt950や最近では100%プラチナに近い
純度で硬度を高めた製品もあります。
高い希少性
有史以来採掘されたプラチナの総量は金の40分の1程度にすぎません
ブラチナジュエリーがなぜ高価なのでしょう?―それは次のような理由があるためです。
純度の高さ
日本では、プラチナの含有率が85%以上でないとプラチナジュエリーとは呼べません。
加工の手間
熱に強い、変質しにくいというすばらしい特長をもつプラチナは、ジュエリー用として最適な貴金属
ですが、その加工には熟練した技術と時間が必要となりその結果、高価になってしまいます。
比重の差
例えば 金、銀、ブラチナで同じサイズのネックレスを作ると、プラチナ製のものが一番重く仕上ります。
これはプラチナの比重が金や銀より大きいためです。貴金属ジュエリーは重量が増えるほど効果に
なるので、比重が大きいプラチナジュエリーは高価になってしまいます。
銀は金に次いで軟らかい貴金属で、やはり加工性に富んでいます。そのため工業用をはじめ
ジュエリーやコイン、スプーン、フォークなどの食器類、楽器、置物など幅広い分野で使用されています。
銀の主要産出国はメキシコ、アメリカ、カナダなどです。
銀合金
シルバージュエリーには通常銅を加えた銀合金を使用します。〈スターリングシルバー〉と呼ばれる
銀の含有率が92.5%のものが主にジュエリーに使用されます。
プラチナ、ゴールド、シルバーの色の違い