青山白雲  心に残った言葉   青山白雲
葉っぱ86歳の好奇心  (筆名「ぱーぷる」でのケータイ小説執筆を明らかにし)言葉は変わる。今の子がこういう文章しか読めないのであれば無視するべきではない。86年生きてきてワクワクしなくなったけれど、ワクワクするには秘密を持つことですー瀬戸内寂聴(産経08.10.06先週のことば)
葉っぱ宮本警部の殉職  東京都板橋区、東武東上線ときわ台駅で、踏み切りに入った自殺志願の女性を助けようとして、電車にはねられ死亡した警視庁常盤台交番勤務の宮本警部の事件で、07.02.15配信の"安倍内閣メールマガジン"は、世耕編集長が「東奔西走」に次のように記している。

<ここより>→   数年前、安倍総理が官房副長官を務めていた頃に、私に以下のような話をしたことがあります。
 「他人の生命を守るために犠牲になった人に対して、日本人はもっと敬意を払うべきだ。自分の生命の危険を顧みずに人のために行動するというのは大変勇気のいることだ。この勇気の後押しになるのが、人々の感謝と尊敬の念だと思う。特に警察官、消防士、海上保安官などは、公務として常に生命の危険と隣り合わせの仕事をしている。こういう公務の中で犠牲が出た場合には、国民全体でその勇気ある行動を称え、感謝しなければならない。」
 いつもソフトな語り口の安倍総理が、非常に熱く、強い口調で語ったことが非常に印象に残っています。
 今回、住民から慕われていた宮本邦彦警部が女性を助けようとして殉職されましたが、安倍総理は直ちに弔問に訪れ、「日本人として誇りに思う」と宮本警部の行動を称賛しました。一国のトップとなった今、率先してこういう勇気ある行動を称えなければならないとの決意を持っての弔問だったと思います。(せこう)  ←<ここまで>

 以上のようにあの弔問は、総理の日頃からの信念に基づくものであることを知り深く感銘致しました。

葉っぱ納豆ダイエット捏造事件に 「食べ物は薬でも毒でもない。食べ過ぎれば太るし、避け続けると栄養失調にもなる。 『これさえ食べれば絶対こうなる』というような話は、納豆に限らずあり得ない」
 群馬大教育学部の高橋久仁子教授(食物学)(『読売新聞』07.01.21)
葉っぱ苦難に鍛えられた意志 (前略)あなたの国、日本をみてください。天然資源に恵まれない小国が生き延びるのは大変だということは誰でも知っています。それでも、日本人の暮らしは豊かではないですか。そのためにはどんな意志が必要なのでしょう。苦難を背負っても、顔には苦難の色すらありません。これこそが、意志の力でしょう。

 (中略)日本人は、自らの暮らしを高めることに全力をあげているのに、ロシア人は、何もせず給料だけはもらおうとします。どうでもいいさ、なるようになるさという生き方です。日本人は、どうでもいいということはありません。これはもう、思考の形態であり、精神性といえるでしょう。(産経新聞06.09.14話の肖像画 マイヤ・プリセツカヤ)

葉っぱブッシュ大統領と拉致被害者家族の面会より
 横田早紀江さん「大変お忙しい時間を割いていただいて、申し訳ありません。」
 大統領     「人間の尊厳と自由について話せないほど忙しくはありません。」
          「就任以来最も心を動かされた面会の一つです。」
          「人権を尊重しない人に発言するのは勇気のいることです。
          皆さんの行動を誇りに思います。」
          「母親たちが再びわが子を抱きしめることが出来るようにならなければなりません。」(産経新聞06.04.30より)
葉っぱ印象深いトゥーランドット  トリノ五輪は終わったというのに、頭の中にはずっと「トゥーランドット」のメロディーが流れている。女子フィギュア、荒川静香選手の金メダル獲得の印象が強かったということだろうか。 ヘッドホンをつけて演技の順番待ちをしていた姿は、まるで雑念を払いのけようとしている修行僧のようでもあった。

 冷静かつ上品で優雅な滑りは、氷上でひとまわり大きく見えた。「トゥーランドット」は中国古代、氷のように冷酷で美しい姫君が、異国の王子の愛により暖かい心を取り戻す、というストーリーのオペラ。エキゾチックな衣装と彼女のアジア人らしい顔立ちも演技をひきたてていたように思う。
 イナバウアーのあたりで見せた荒川選手の笑顔は、まさに姫が愛に目覚めた感じだ。オペラの中の謎解きで「夜ごとに生まれ、日ごとに死にゆくもの」の答えは「希望」。でも希望は決して死にゆくだけではなかった。(奥田玉嶺 産経新聞、談話室06.03.06)

葉っぱ待ち組  最近よく、「勝ち組」「負け組」という言葉を耳にします。確かに難題に 挑戦すれば、うまくいく人とそうでない人が出てくると思います。しかし、 「負け組」だからといって卑下することはありません、難しい問題に挑んだ ことは立派なことだと思います。「負け組」と言われている人々にもこれか らチャンスをいっぱい提供して、一度や二度失敗しても再挑戦することがで きる社会にしていかなければならないと思っています。

 むしろ、「勝ち組」「負け組」のほかに、挑戦しないで待っている人「待 ち組」がいると思います。そういう人々も、持てる力を存分に発揮し、一人 ひとりの創意工夫を活かすことができる社会にしなくてはなりません。そし て、どうしても自分の力ではできない人に対しては、お互いに助け合う、持 続可能な社会保障制度がしっかり支える社会、そういう社会の実現をめざし て、これからも改革を進めてまいります。
 小泉メルマガNo.220(06.02.02)らいおんはーと〜小泉総理のメッセージより)

葉っぱ国家と国民が狂いだして太平洋戦争をやってのけて敗北するのは、日露戦争後わずか四十年のちのことである。敗戦が国民に理性をあたえ、勝利が国民を狂気にするとすれば、長い民族の歴史からみれば、戦争の勝敗などというものはまことに不思議なものである。(司馬遼太郎「坂の上の雲」あとがきよりー産経新聞06.02.09)
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