土曜、薄曇、薄陽、風強 <コース>伊東駅→修善寺駅→八丁池口→東猿山→三筋山→細野高原→伊豆稲取駅
ただ風が非常に強く、折角の展望地でもおちおちとして居られなかったが、とてもよいコースなので又来る値打ちは十分ある。前後のアプローチが長いのが欠点だ。
伊東駅から7:15発のバスで修善寺駅に着く。土曜なので結構の人出かなと思っていたが、登山口たる八丁池口行きのバスに乗ったのは意外にも私一人だった。
バスは狭い林道なので少し小型のもので、天城トンネルを抜けるとR414と別れ旧道へ。この先旧天城トンネル方面に向かい沢状となった河津川を渡ると寒天林道のゲートとなる。
運転手が降りて施錠されたゲートを開け入って又閉める。一般車進入禁止だ。バスは直ぐ二階滝をチラッと見て、鬱蒼とした林間をくねくね登って行く。
やがて分岐より三筋方面となり、一帯は別荘地を造ろうとして中断したかの様な所を歩くようになる。サンショウの実を見る。ノコンギクが多い。
登るにつれブナ、ヒメシャラ、アセビが多くなり、10:20東猿山に登り着く。表示には"東猿山らしい"とあり、地図上無名の山だが、西にある長九郎山へと向かう天城山脈上に猿山があり、その東ということだろうか。
11:00上佐野川林道の横切る小広い地点には東屋もあり、風も強いことだしここで少し食事にした。
標高が800m位になり、ブナ、ヒメシャラもだんだん減り、11:40方位盤のある展望台に着くと、西に鉢の山と遠く長九郎山に続く天城山脈が延々と平らだ。そして南方に初めて、東面ススキ原の三筋山が望まれた。
ブナ林内に多いマルバダケブキがここへ来て初めて沢山見るがどれも闌れていて写真は撮りたくない。他ヤマトリカブト等、端境期だろう秋草に少し早く、余り花々は見られなかった。
1:00、805m峰に着く。椅子、テーブル。360°。ここまでも良かったが、ここがコース中一番だろう。天城主脈一望で、その右には例の10基の巨大風車が停止したままだ。
景色は良いのだが風が強く、吹き飛ばされそうなので、少し先の岩陰で西の山脈を眺めながら2回目の食事。アキアカネが飛び交っていた。
方位盤のある展望台を発ってからと、三筋山々頂手前で、左前方へ良い道が別れていた。強風なのでここからエスケープと思ったが、地図の赤線を繋げたい気持ちに負け1:10山頂へ、直ぐ下山。
幸い前の方は確り付いているので、靴紐をグルリと廻して締め、なんとか歩けるが、コンクリ道で切れやしないかとヒヤヒヤ、右足だけ体重を前に掛けるが、そんなのは疲れ切った脚とて長くは続かないのだった。
細野高原の湿原の東屋で一服、この辺イタドリ、ソバナ、マルバハギの花々だ。
駅からだと斎廣寺に沿った坂道を登りツチヤ眼科を過ぎると下る手前右折だ。そこには工事中の大きな施設が目標だが、それは猫が休んでいる所から入れというようなものだろう。
<コースタイム>修善寺駅<1:10>八丁池口<:50>東猿山<:40>上佐野川林道<1:00>805m峰展望台<:30>三筋山<:50>湿原<1:50>稲取駅 行動時間5:05 休止時間:25 <歩いた距離>車道12km 山道11km 計23km <使用地図>地理院2.5万湯ヶ野/稲取 昭文社、伊豆8万 <掛かった費用>バス 伊東駅〜修善寺駅1100 修善寺駅〜八丁池口1300 電車 伊豆稲取駅〜伊東駅1150 <バス時刻>伊東駅4番線7:15発 修善寺駅4番線9:20発 <八丁池口行バス運行日>4〜10月の土曜、休日。 4/30〜5/20 11月は毎日。
苔着けて立つぶなの樹の根元には洞穿たれて年月思ふ
並び立つ赤褐色の姫沙羅の木肌揃ひて森明るくす
草原の彼方に三筋望みつつ強き風吹く尾根道歩む 09.09.19
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