青山白雲 08.04.02伊東 古城山539.5m 

 水曜、晴
 <コース>伊東駅→冷川ひえかわ峠→古城山→松川湖→万葉の小径→八代田→伊東駅

古城山
   ↓アブラチャン アブラチャン
 古城山と名前の付く山は「コンサイス日本山名辞典」で5座あるが、いずれも165〜437mの山だ。

 そこにも載っていない今回の古城山は、伊東市と伊豆の国市(旧中伊豆町)の境界上の尾根で、冷川峠と鹿路庭ろくろば峠の間、伊東市の水源である松川湖の西に位置している。

 日地には記載されているが地理院地図には無い。

 伊東駅を8:10のバスで出発、3名の乗客は丘の上の市民病院入口で下車、この先しばらく住宅地の中をくねくねと登って行く。

   ↓ヤブツバキ ヤブツバキ
 それも尽き鬱蒼とした山の中をカーブしながら相当登ると、環境美化センターがある。

 市の処理場だ。こんな遠く迄処理車の人達も大変だなあと思う。

 やがて8:35冷川峠360mに到着、東電の人達が近くの鉄塔工事に取り掛かる所で、巡視路より前後して登ると稜線左のNo.48へ人々は向かい、私はNo.49へと登り出す。

 ヤブツバキの大木が多く今盛んに花を咲かせている。クロモジやアブラチャンも咲き出した。

   ↓市界尾根道
市界尾根道  右へと逸れるNo.49への道を見送り、赤テープや境界杭を目印に直進。振り返ると樹の間越に大平山が望まれた。

 稜線上は風倒木が多いが歩き辛い程でもない。西側は大平山と同じく大昭和製紙のヒノキ林だ。

 9:40古城山539.5m着、南北に長い平頂で樹林に囲まれて展望は無いが、好もしい静頂だ。

 家に電話する。この携帯は大平山の時のを機種変更したばかりで、写真を撮れるがまだ上手く使いこなせない。

  ↓古城山頂
古城山頂  製紙会社の所有林も何時しか無くなり、自然林の気持ちの良い山歩きとなる。これからは赤プラ杭になるが、やがて一寸した瘤と右に逸れる道の先にもそれが見られた。

 でも松川湖に下る道はこの辺から分かれるのではないかと直進を採る。トベラの小木が多く小さな花を付けていた。その他アセビ、タチツボスミレなど。

 天城山の展望される所に出た。そして10:25この山歩きで最初で最後の立派な指導標があり、不安だったのでほっとした。

 伊東山歩会のもので、直進鹿路庭峠、左松川湖とあった。これより同じような道が続くが、一箇所広尾根になり境界杭を見失う。余り下らぬうちにと右へ振り見つけ出す。後は何とか杭頼りで尾根を外さなければ大丈夫だが、落ち葉が多く急降は滑る。
   ↓天城山
天城山  北側展望地で休憩、彼方に送電線や山陰より美化センターの煙等が見える。コシダが多くなると11:50中伊豆バイパスへと下り立つ。

 ここは20段ばかりの狭い石段で下りるのだが、落ち葉で埋まり振り返ると判らない。伊東駅から来た場合、目標は松川湖との分岐で料金ゲート200mとある地点で、凍結注意の看板の所だ。

 12:00松川湖の苑地の東屋で昼食にする。周囲にはコブシ、ユキヤナギ等の白い花が咲き乱れる気分の良い所だ。釣り人やジョギング、車で来た人等がちらほら。

   ↓松川湖
松川湖  ここから湖岸道をダム迄歩き、再び中伊豆バイパスに出る。鎌田城山登山口を左に見て、右後ろに広瀬ダム(ロックフィルダム)の全貌が見られ、下の松川沿いにはソメイヨシノが見事だが花見客は殆ど見られなかった。

 ハンデイホームセンターの所で左に登る車道がこれから行く約1.5kmの"万葉の小径"だ。車が殆ど通らず万葉の歌碑が点々と在り、車が激しい県道を経由せず林内の静かな道を下るよいコースだが、惜しむらく大川へのゴミの投棄が多く戴けない。

 ムラサキハナナ、ナノハナ、ムラサキケマン、ソメイヨシノの花が咲く。

  ↓万葉の歌碑 夏葛の絶えぬ使いのよどめれば事しもあるごと思いつるかも 大伴坂上郎女
万葉の歌碑

 この道を省略したい場合は、ハンデイホームセンターより500m程歩くとGSのある十字路信号辺りに城の平バス停がある。万葉の小径で八代田バス停に13:20着。伊東駅行きは20分間隔で来る。

(後記)余り山歩きしないので、帰ると足がひき吊る。

 今日は寝ていて余りに痛く、揉んでも一向に効き目無く1時間位我慢していたが、どうにも痛いので整形外科等に行くと矢鱈とくれる湿布薬が沢山あったので、それを貼ったら直ちに痛みが消えた。

 <コースタイム>伊東駅<:25>冷川峠<1:10>古城山<:30>分岐<1:30>松川湖<1:00>八代田<:20>
 <歩いた距離>山道4.5km 車道4.5km 計9km
 <使用地図>地理院2.5万伊東 日地7万伊豆半島 昭文社8万伊豆
 <掛かった費用>バス 伊東駅〜冷川峠570円 八代田〜伊東駅300円 
   伊東駅4番線修善寺駅行 7:15 8:10 11:40発

冷川の峠の樹々は鬱蒼と茂る小径を踏締め登る       

大木が根こそぎ倒る尾根道を茨掻き分け頂目指す

樹の間より遠き山々透かし見ゆシャッターの音響く静けさ

静かなり樹に囲まれし古城山三角点と山名札のみ

山終えて漣寄する湖の四囲の春山若葉萌えたつ         08.04.03 

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