↓ハイコモチシダ
太平洋に注ぐ河津川も何時しか細い源流となり、トンネルを越すと今度は沼津で駿河湾に入る伊豆一長い狩野川となる。 山葵田が多くなる。この辺のわさびは生産量日本一だそうだ。わさびの学名がワサビア・ジャポニカとガイドの説明で初めて知った。同じ静岡の有東木が発祥地でこの地に伝わったものだそうだ。(わさびの有東木参照)
浄蓮の滝に到着。この辺は狩野川上流で本谷川にある。日本の滝100選に入った落差25m、滝の左岸にあった浄蓮寺が名の由来とか。 |
滝へは昔人跡未踏だったが、篤志家が一人で開鑿したという200段を往復する。妻は木の間越しに見るに留め私だけ下った。丁度滝の真上に陽が射し荘厳な雰囲気になるが、周りが俗化しているのが頂けない。滝の左手に垂下しているシダはハイコモチシダ(ジョウレンシダ)で、日本では伊豆と九州だけだそうだ。(註1)(浄蓮の滝観光センター参照)
バスは湯ヶ島温泉へと下る。この辺の出身らしいガイドは、リヤカーや一輪車を扱うのは得意で米も背負いますよという。やはりここから出た研ナオコはテレビでよく湯ヶ島や東海バスの宣伝をしてくれ、足を向けて寝られませんという。
狩野川沿いに出来た僅かな平野部に出ると修善寺駅に着く。ここで三島へ向かう数名が下車、この後も近くの旅館泊まりの方を降ろして中伊豆バイパスへと向かう。途中天城山の良く見える所があった。
バイパスを過ぎると松川湖。この辺にはユーカリノキが沢山植えられ高木なので目立つ。AM10:00に伊東を出て予定より少し遅れてもPM5:00には帰れた。
(註1)ハイコモチシダ(這子持羊歯)(ジョウレンシダ):1.5〜2m。3mになるものもある。先端に無性芽が付き落ちて繁殖。浄蓮の滝が北限。
(註2)使用観光バス:東海バス 河津桜と雛のつるし飾りコース 食事、入園料込み1人4500円。
陽光の坂道はるか島影の見えし海原明るく広し
稲取の海辺の町に吊るし雛俵ねずみや巾着のあり
一本の小峰桜がクローンのあまた河津の桜となりぬ
川べりを天城おろしが吹くこの地河津桜は次々開く
菜の花と紅いろの桜咲き河津川沿いめじろ集いぬ
学生の姿で歩けり天城越え往時を偲ぶ旅人のあり
暗き淵光射し込み天城山浄蓮の滝羊歯の垂れたり 08.02.28 |
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