08.02.25東伊豆→中伊豆 稲取雛のつるし飾り→河津桜→浄蓮の滝
月曜、快晴、妻と。
観光バスで河津桜が5分咲きとかでこれをメインに稲取、河津、湯ヶ島と巡った。
<コース>伊東駅→大室山麓→池地区→伊豆高原駅→稲取→河津町→天城トンネル→浄蓮の滝→修善寺駅→松川湖→伊東駅
↓大島
東海バス、熱海発で1台は満員、2台目に伊東より乗る。中高年夫婦が多いようだ。 バスガイドはこれまた年配のベテランで、柔らかい声の持ち主で、歌も2曲歌ったが綺麗な声だった。ベテランならではの決められたガイド以外に、自身で取り入れたと思われる話が随所に挿まれ飽きさせない。
伊東市内では東海館、大川での盥乗り競争、尻摘み祭りなど・・・。大橋巨泉の住んでいたマンションを通った時は、「伊東は物価が高い」と言って千葉に行き、そこでも何か一言言って他所へ・・・と一言多い人でしたと笑わせる。 |
↓伊豆諸島
これより大室山や遠笠山、矢筈山の眺めの良いポイントが幾つかある。 大室山から下に眺めた長閑な池地区を通り、海の見える坂道に掛かると、大島や他の伊豆諸島の解説が詳しく良く判った。 左から利島、新島、式根島、神津島になる。利島の左に霞むのが三宅島。御蔵島はその後ろに隠れ、八丈島は遠く見えない。 ただ新島と式根島は一つだったのが、地震で分かれたという見解もあるが、科学的根拠は無いそうだ。 |
↓雛の吊るし飾り
南下して稲取温泉に着くと、雛の吊るし飾りが有名だ。 九州柳川の"さげもん"、山形酒田の"傘福"と共に日本三大吊るし飾りと言われ、雀、金目鯛、俵鼠など江戸時代より伝わる稲取独自の和裁細工として受け継がれている。 観光客相手の展示所が数箇所あり借り受けた作品が展示されている。民家や道路沿いの店にも飾られているのが見られた。 この先のオレンジセンターで昼食の後河津町へ。(稲取温泉こらっしぇ参照) |

北上する河津川沿い4kmに約800本の"河津桜"があり、自家用車よりも観光バスが多いのに驚く。ざっと100台以上は有った。こんなに色々な観光バスの群れは壮観だ。 数年前までは無名だったのが、この短期間に150~200万人来るという!帰ってそう古くも無いガイドブックを見ると駐車場は無いとあった。
飯田勝美氏が1955年河津川で偶然見付けたものを自宅に植え10年後に開花、それを見届けその年に亡くなられた。その時は屋号より"小峰桜"と呼んでいた。寒緋桜と早咲き大島桜の自然交配種と推定され、蕾は濃紅色、満開時は淡紅色で、蕾によって開花時期が異なるので蕾と花が混在、次々と咲き2月上旬より約1ヶ月と花期が長いのでこのような人気コースとなったらしい。(河津桜まつり情報局 河津町役場参照) |
↓河津桜
伊東の勝又光也氏が1968年より増殖普及に努めたのが大きく貢献しているとか。 川沿いに植えられたのを見るが、観光バスから吐き出された人でごった返し、40分の時間ではほんの近間を往復しただけだった。 食物屋や土産物屋がこれに集っている。菜の花も植えられ桜との配色が良く、一泊で来て早朝ゆっくり鑑賞するのが良いだろう。 大層な人出というのに目白が平気で蜜を吸っていた。 |

バスは少しで右手道路際に樹齢50年の原木のある飯田氏の家の前を通る。又左手奥には樹齢1000年の天然記念物の見事なクスノキに囲まれた来宮神社が望見された。来宮(キノミヤ)なる名の神社は神奈川西部~伊豆に分布し有名なのは熱海だろうか。
ここ河津のは杉鉾別命(スギホコワケノミコト)を祀る。この神様が大酒飲みで居眠り中火事を出したが、沢山の小鳥達が一斉に河津川の水で羽根を湿し、時雨のような雫を降らして火を消してくれた。以来命は酒を飲まなくなった。それでこの地の人々は12月18日より6日間は酒、鳥、卵を断つそうだ。 |
↓浄蓮の滝
道は下田よりのR414(下田街道)に合流これを北上する。地震で崖が崩れ対策として造られた東日本唯一という二重ループ橋を過ぎ、天城山脈をトンネルで越す。 旧道は川端康成の「伊豆の踊り子」や石川さゆりの天城越えで有名だ。こんな鬱蒼とした所をそう遠くない時代にはるばる人々は下田まで歩いたのかと思うと、大変だったのだなあと思う反面、バスですいすい通り抜けてしまうのは楽だが情緒無いなと思った。 ガイドが以前通った時ハイカーに混じって、当時の学生服姿で旅している人を見付けたことがある由。素晴らしい皆さんもどうぞ真似してと言っていた。 |
↓ハイコモチシダ
太平洋に注ぐ河津川も何時しか細い源流となり、トンネルを越すと今度は沼津で駿河湾に入る伊豆一長い狩野川となる。 山葵田が多くなる。この辺のわさびは生産量日本一だそうだ。わさびの学名がワサビア・ジャポニカとガイドの説明で初めて知った。同じ静岡の有東木が発祥地でこの地に伝わったものだそうだ。(わさびの有東木参照)
浄蓮の滝に到着。この辺は狩野川上流で本谷川にある。日本の滝100選に入った落差25m、滝の左岸にあった浄蓮寺が名の由来とか。 |
滝へは昔人跡未踏だったが、篤志家が一人で開鑿したという200段を往復する。妻は木の間越しに見るに留め私だけ下った。丁度滝の真上に陽が射し荘厳な雰囲気になるが、周りが俗化しているのが頂けない。滝の左手に垂下しているシダはハイコモチシダ(ジョウレンシダ)で、日本では伊豆と九州だけだそうだ。(註1)(浄蓮の滝観光センター参照)
バスは湯ヶ島温泉へと下る。この辺の出身らしいガイドは、リヤカーや一輪車を扱うのは得意で米も背負いますよという。やはりここから出た研ナオコはテレビでよく湯ヶ島や東海バスの宣伝をしてくれ、足を向けて寝られませんという。
狩野川沿いに出来た僅かな平野部に出ると修善寺駅に着く。ここで三島へ向かう数名が下車、この後も近くの旅館泊まりの方を降ろして中伊豆バイパスへと向かう。途中天城山の良く見える所があった。
バイパスを過ぎると松川湖。この辺にはユーカリノキが沢山植えられ高木なので目立つ。AM10:00に伊東を出て予定より少し遅れてもPM5:00には帰れた。
(註1)ハイコモチシダ(這子持羊歯)(ジョウレンシダ):1.5~2m。3mになるものもある。先端に無性芽が付き落ちて繁殖。浄蓮の滝が北限。
(註2)使用観光バス:東海バス 河津桜と雛のつるし飾りコース 食事、入園料込み1人4500円。
陽光の坂道はるか島影の見えし海原明るく広し
稲取の海辺の町に吊るし雛俵ねずみや巾着のあり
一本の小峰桜がクローンのあまた河津の桜となりぬ
川べりを天城おろしが吹くこの地河津桜は次々開く
菜の花と紅いろの桜咲き河津川沿いめじろ集いぬ
学生の姿で歩けり天城越え往時を偲ぶ旅人のあり
暗き淵光射し込み天城山浄蓮の滝羊歯の垂れたり 08.02.28 |
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