左から幾つか道が合わさるがあくまで直進。背後には伊東市街の彼方の海に初島が望まれた。
妙法観世音菩薩の石碑を右に見て、やがて"大平の森ハイキングコース入り口"の道標より山道となる。はっきりした道なのにやたらテープがあり大袈裟なと思っていたが、この先定かでない所多く、テープの有難味を感じた。マルバノホロシ、ホトトギスの花やアケビの実が多い。ドングリもクヌギが随分落ちている。アベマキとの区別は難しいとか。
葉裏の白っぽいシロダモが赤い実を付けている。我が家では矢鱈生えて来るが実を見るには大分掛かるのだろう。
緩く登って行くと南方の展望が開けた。左下に伊東港。そして彼方に大きく大島が浮かんでいる。手前には擂鉢型の大室山が目立ち、右に矢筈山そして天城連山が・・・。シロヨメナがちらほら。ほかにヤマラッキョウ、ノハラアザミ等。
間もなく二又になるが直進直ぐで左に4基の石仏を見たらその先左折。直進は送電鉄塔に行く。
針金の囲いの中に入りカヤトを登るとそこは芝地となり、360°の展望で、折から手入れされている方に伺うとここが馬場の平だった。9:45到着。北にこれから行く大平山がでんと近い。西の中伊豆の判らない山々も見える。この先柏峠への道を聞いたが、下にある道がそれではないか。猟師さんが利用する位で良く判りませんとの事。
鉄塔を過ぎ11:15旧柏トンネル上という地点に出る。ここが柏峠らしい。左に行くと旧柏トンネル。直進すぐ大岩を左に避けたロープが張られた危なっかしい所を過ぎ、これより点々とある"ウォーキングコース"のプレートが目印になる。
ガマズミが赤実を付けている。ツリバナの実らしいのもあったが高くて良く判らない。全山巣雲山と同じくフユイチゴの葉が多い。又この辺だったかシロヨメナの大群生が見られた。
30分の休憩の後出発、この先直ぐで"四辻"と書かれた地点になる。2.5万図で柏峠と書かれた所だそうだ。
登って道標により直角に右へ下る。藪っぽく頼りないが間もなく道形がはっきりして来る。ミヤマイボタ、シャシャンボ等大平山で見掛けた植物案内板が樹に巻きつけられてある。
前ここに来た時は巣雲山には登ってないのでてんで関心を引かなかった。先程の西伊豆の山々もそれ等に登るにつれ見えてくるのだろうが、特徴が無いので今はただの山波にすぎない。
今日は山頂は省略、左折下りきった所から右折渓谷コースへと下る。非常に道が荒れており、テープが頼りだ。
登る時最後の家から4匹の犬に盛んに吠えられたが、この先最初の家には猫が何匹か居て私が通ってものんびり日向ぼっこやじゃれあっていた。
丸山公園を経て伊豆急の踏切を渡り左に取り伊東駅は直ぐだ。渓谷コースは荒れ方が酷く人には奨められない。山頂より東へ下る方が良いと思う。
<コースタイム>伊東駅<:10>広野<:30>ハイキングコース入り口<1:00>柏嶺<:30>馬場の平<2:00>大平山<1:30>丸山公園<:20>伊東駅 合計6:00 <歩いた距離>山道:8km 車道:4km 合計:12km <使用地図>地理院2.5万伊東 <参考>新ハイキング誌No.581(04.03)竹内氏:大平山から馬場の平 IZU NET 大平の森コース 03.09.29大平山 06.11.15巣雲山
旅人の通りし峠今廃れ山歩き我稜線を行く
西伊豆の山々霞み連なりて静かに憩ふ石の上にて 07.10.22
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