青山白雲 06.11.15宇佐美 巣雲すくも 580.5m
水曜日、晴

 富士山の展望が素晴らしいというので、雲ひとつない晴れで出掛けたが、あっという間に雲がたくさん湧き出し靄迄掛かり、富士は完全に雲隠れ。
<コース>宇佐美駅→阿原田峠→巣雲山→宇佐美駅

巣雲山
    ↓陸橋
陸橋  駅出発8:40。阿原田コースより登り、峰コースで下山の予定。踏切を渡り西へ向かうとすぐ宇佐美中学校、仲川沿いに街中を次第に登って行くと、"ミカンの花咲く丘コース"で分岐、道はだんだん立派になり新しい陸橋を潜る。

 亀石峠への道を走る車や、向こう側の山の中腹にある宇佐美観音寺の大仏像が望まれる。

 しかしこの先行き止まりと書いてあり、どんどん下がって行くので不安になり、ちょうどトラックに荷物を積み込んでいた人に聞いてみる。巣雲山は陸橋の上の道を行くそうだ。何の案内板もない。

    ↓仏像
仏像  ミカン畑を行く。振り返ると海や前回のナコウ山、離山が望まれる。左から登ってきた道が本来のものか、これより本州製紙所有地を右に見て細い舗装路を行く。ノアザミ、ノコンギク、ヤクシソウの花。

 9:45"山頂迄70分"の表示で舗装も終わり、右の石段を登ると4軒の廃屋があり、今度は木段になり大体桧林を登るようになる。土がとても赤い。宇佐美の浜が赤っぽいのはこのせいだろう。

 やがて伐採地に出て海の展望良く、伐木で腰掛も作られ休憩。しかしこれより暗い桧林の捲き道が延々と続く。

    ↓ナコウ山と離山
ナコウ山〜離山  10:35伊豆スカイラインに接した阿原田峠に登り着き、軽い上下を繰り返す稜線の道となる。富士見台、桜台と見晴台が続くが樹が茂ってぱっとしない。

 ツルリンドウ、コウヤボウキの花。気をつけると1cmあまりのキッコウハグマがある。登下コースではフユイチゴが多く見られた。

 11:10カヤト原の広々した巣雲山に到着。風が寒い。立派なコンクリの円形展望台が出来ていた。360°だが雲が多く靄って不良だ。

 良ければ北富士山。西駿河湾。南天城山。東相模灘と申し分ない筈だが・・・。下は半分囲って風を避けられベンチテーブルで、食事にする。

    ↓山頂
山頂  11:30下山へ。峰コースは一旦車道に接して下るとすぐ、平家の落ち武者を生き埋めにしたのを弔ったという"生き仏の墓"。

 少し先に2筋程の細長い"行者の滝"。ここで中年女性が登って来る。「富士山は?」「雲が多くて見えません」「それは残念ですね」「残念です」。

 又長い桧林の下りが始まるが、今度は明るいのが救いだ。凄い山抜けがあり、100本近くの桧が沢へと倒れ込んでいる。ガマを見る。休憩していると目の前の垂直に近い土壁を横歩きで登るサワガニをハラハラしながら見入る。

    ↓西伊豆の山々、手前長者ヶ原
西伊豆の山々  12:15舗装路に出た。荒れた狭い道の両側は売り地で、点々と名札が付いている。錆びた門の下方に樹々に埋もれた廃屋が1軒。

 やがて道も広くちゃんとした"天乙平別荘地"に出た。廃屋、豪壮な別荘、定住らしいのと様々だ。この辺は車が無いとどうしようもない。

 ミカン畑を下りだすと、阿原田コースから来た"ミカンの花咲く丘コース"分岐では、今朝の陸橋や仏像が見渡せる。この後曲折する道を駅へと向かうが花岳院という寺がなかなか立派だ。

    ↓初島
初島 <コースタイム>宇佐美駅8:40→阿原田峠10:35→巣雲山11:10〜11:30→宇佐美駅13:15

<歩いた距離>山道5km 車道7km 計12km

<行動時間>8:40→13:15 歩行4:10 休止:25 計4:35
<使用地図>地理院2.5万 網代

<地名の読み>巣雲:すくも=イネの籾殻。
<参照>IZU NETのホームページより巣雲山コース

 振り返り海を見ながら登る道蜜柑畑は明るく広し

 山稜を黙々歩む我が道を樹の葉戦がせ吹き抜けし風

 スクモとは稲の籾殻山築く長者の里が長閑に見ゆる  06.11.17 

 

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