青山白雲 06.11.10宇佐美 ナコウ山352.6mはなれ154.0m
金曜日、晴
  
ナコウ山→離山  大平山と同じく江戸城の石垣用の石の搬出地としては、この2山が多かったらしく、刻印石も見ることが出来た。展望は今一だった。

<コース>宇佐美駅→比波預天神→ナコウ山→離山→宇佐美港→宇佐美駅

 宇佐美駅より海に向かって2本目を左折、郵便局を見て亀石峠へ向かう広い道路を横断、烏川を渡るとカーブして登るR135にぶつかる。左への2本の道の先の方を行くと登る道があり、その突き当りが比波預天神社だ。

   宇佐美で一番古く1000年以上前からある神社とのことだが、意外と可愛いこじんまりした社だ。県指定天然記念物のホルトノキがある。右脇に沿って行くと道は狭くなり下がったところで合わさった道を下ると網代峠への沢沿いの旧街道に出る。  これを北上、水場と馬頭観音を見て、"中央区立宇佐美学園"を過ぎると砂防ダムが現れる。舗装はここ迄で、脇を木段で登り山道となる。

    ↓比波預天神社
比波預天神社  小さな道標や白いビニールテープに導かれ、11:40"田の刻印石"に着く。何処にあるか判らない。右折して12:00ナコウ山到着。三角点は不明。南方伐開され宇佐美市街を眼下に手前大平山、奥に大室山や天城山が連なっている。フデリンドウとリュウノウギクの花を見る。

 ここには「羽柴越中守」の標石がある。時間は昼だが腰を下ろすに適当な所も無く、離山展望台とやら迄頑張ることとする。道は藪っぽくなるが新旧の境界石が目印になる。1箇所定かでない方に青テープがありこれを行くと10m余で道は良くなる。シロダモが花を付けている。

    ↓ナコウ山より天城山方面
南方の展望  この先白波台別荘地は直進、左折が離山方向。この辺ではヤクシソウ、コウヤボウキ、ノアザミ、ヤマラッキョウの花々を見掛ける。又シダでは全山コシダが多い。

 この先滑り易く長い急降でロープに掴まり苦しい下りが続く。終わるとロープのある右方に行かず、藪へ直進すると道形が良くなり、樹間より波音が聞こえ海辺の山らしい雰囲気になる。

 やがて太い竹の密生した中を行くようになり、青いロープに掴まって登る。13:00離山着。展望台に行って見ると、サンショウ、ハゼノキなどが育ち初島が見えるが展望雄大とはいかない。ここで食事とする。  戻って左へ下ると青ロープに導かれ竹林内の小台地に下り着く。ここは「離れ石切り場」と言い刻印石が多数見られた。三角点はロープを超えた先らしい。

    ↓離山展望台より初島
離山展望台より初島  これより赤テープに導かれ下山。林道に側壁よりストンと下りる。逆だと判らない。行き止まりの標識のある所だ。ペンションが2軒あり直ぐで下の道路に突き当たり右少しで宇佐美港バス停。
 ここから日中毎時50分発で伊東駅迄行けるが、宇佐美駅へは幾らも無いので歩くとしよう。

 港と隣り合わせでトイレ、あずまやのある出来たばかりの「留田浜辺公園」で海を眺めて一服、防波堤の多い伊東と違い、波が高いのでサーフィンの人が多い。砂の色もこちらの方が赤っぽくて綺麗だ。  R135に出て振り返るとナコウ山の長い急坂や、離山東端が海に急激に落ち込む様が見て取れる。

    ↓刻印石クサビ跡
刻印石  <コースタイム>宇佐美駅10:45→比波預天神社11:00→ナコウ山12:00→離山13:00〜13:25→宇佐美港〜公園14:00〜14:10→宇佐美駅14:30

<歩いた距離>山道4km 車道4km 計8km
<行動時間>10:45→14:30 歩行3:10 休止:35 計3:45

<使用地図>地理院2.5万 網代
<地名の読み>留田→とまた 比波預→ひはよ
<参照>IZU NETのホームページより宇佐美石切り場・旧街道コース

 断崖の樹の間に海を望みつつ歩む山道波音激し

 石工あまた工事の跡は密生の暗き竹林今音も無し   06.11.13

 

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