94.11.27奥多摩 市道山795.1m→醍醐丸867m 日曜日 快晴 単独 夕焼尾根→峰見通→吊尾根→笹尾根→連行南尾根 <コース>八王子駅→夕焼小焼の里→鳥切場→市道山→漆茅の頭→醍醐丸→連行峰→鎌沢→藤野駅 八王子駅よりバスで山間に入り夕焼小焼の里で下車、少し戻り竹林のしっとりした道を登ると宮尾神社だ。中村雨紅の"夕焼小焼で日が暮れて・・・"の歌詞が彫られた畳大の碑がある。雨紅はここの宮司の次男だそうだ。拓本を取らないでと書いてある、こんな大きなものを拓本する者がいるのか。 神社の左裏手より山道に入る、瘤を捲いたり藪っぽいが割りと良い道だ。モミの大木そして下にはミヤマシキミの赤実が多い。標高530m辺に小さい祠がありここで軽く食事にする。8:30平らな頂に着くと林間より大岳山が望まれた。猛暑だった夏の後一向寒くならず平地ではイチョウも未だ落葉していない。 そんな訳で紅葉は未だ充分見られる(主体は黄で紅は少ないが・・・)時々吹く風で盛んに散る落葉が秋の光線に美しい。鞍部に来ると林道が両側直ぐに迫っている。道は良くなりやがて南面が開け、前方には赤白に塗られた新多摩線No.82の高圧鉄塔が巨大だ。 鉄塔では今数名の作業員が上と下で声を掛け合い架線工事中なので、芝地の展望は良いのだが遠慮して先へと進む。アザミ、リュウノウギクが細々と咲き残る中、大岳山、刈寄山が見える地点に出た。切株で一服。半袖シャツ姿の40代の男性が現れた。五日市からという。先日行われた山岳マラソンでこの辺を60〜70km歩き、何百人中真中位の成績だったが、終り頃は真っ暗だったとか。上位のセミプロはスタイルからして違う。バテて横になると1〜2時間も寝てしまい駄目です等リュックから取り出した海苔巻を食いながらまくし立てる。
私がさて出発と立ち上がると彼もそそくさと仕舞って歩き出す。一緒はかなわんと思っていると、お先にというので脚が遅いのでと返事すると、いえいえ私もぼろぼろです、高尾まで行きますと言って姿を消した。これからの峰見通りは89.12.03以来だがアップダウン多くこんなだったかとこたえる。市道山頂は省略、 醍醐丸へは捲道と別れて直登、ふかふかで苦労する。やがて左より道が上って来た。早すぎたか。瘤2っ越し12:23醍醐丸着、同年輩の方が休んでいた。猿を見ませんでしたか、いや見ませんでした、暖かいですね。等話す中先の男の事に及ぶと、あゝそう言えばそんなのがありました、60〜70kmじゃあ我々の山歩きは何なのでしょう馬鹿みたいと笑いになる。ここよりは"関東ふれあいの道"とて急に人が多くなる。丹沢方面の展望を楽しみながら、13:14登り着いた平坦部より南への踏跡が下山予定の連行峰南尾根だ。連行峰手前より北東に延びる尾根が見え、ふれあいの里程標がある地点だ。 暫くは急降、樹に結わえられたビニールと境界標を頼りにする。リンドウが多い、コウヤボウキも見られた。平になると長閑な林相だ。いきなり後でどたどたするので振向くと、ポインターらしい猟犬が2匹来た。暫く様子を窺っていたが戻って行く。首輪も無い。この先2〜3左右に道を見送ったが不明となり、下方に見える林道に強引に下りる。鎌沢集落に出たがバスは大分時間があり藤野駅迄歩く。帰ってテレビで知ったが使い捨ての猟犬が多く、酷いのは歩けぬ様脚を折って放す例もあるとか。今日のもそんな犬達だったか。
<コースタイム>出発5:45→夕焼小焼の里7:12→漆茅の頭11:02→醍醐丸12:23→鎌沢14:27→藤野駅16:00→帰着17:30 |