青山白雲  94.05.28御坂 大栃山 1414.5m
土曜日 晴 単独
<コース>石和温泉駅→檜峯神社前→檜峯神社→鳶巣峠→大栃山→黒内の頭→上芦川→甲府駅

 85.03.21達沢山訪問以来9年振りで、石和温泉駅より大旅館が随分出来た通りを南下1km、甲府よりのバスに乗る。檜峯神社前で降り、立派な標柱より登る。人の居ない感じの別荘?の軒に大きなスズメバチの巣が3っもぶら下がっている。北を振向く度達沢山の稜線が競り上がって来る。

大栃山

 クサノオウ、オドリコソウ、キツネノボタン、スイカズラ、エビガライチゴ、ヤマツツジ、コゴメウツギ、ヤマブキの花々、ウグイス、ヤマガラ、ツツドリ、ホトトギス、ジュウイチの鳴声。約4kmの参道はマツ、カラマツからヒノキ林となり、下草にはイカリソウ、チゴユリ、マムシグサ等の半日陰植物が見られ、標高900m辺には水場が作られていた。

 ずっと神座山川に沿っていた道は川を渡る。(地図上の近道は藪っぽい)林道はヤブウツギ等の咲く"間伐展示林"の中を屈曲しながら高度を上げ川を渡り返す辺りにはトチの大木が多くあり"やまなしの森百選、檜峯神社の森"とある。

 やがて社に着くと小広いキャンプ場もある。ここがブッポウソウはコノハズクであると判った所だそうだ。ラショウモンカズラの花が大きい。スギの巨木がある筈だが探しているゆとりが無く、峠へと藪っぽい道を登り出す。エンレイソウがひっそりと咲き、オオルリやコマドリを聞く。

 9:27鳶巣峠着、大きなモミの樹2本(1本は株)、トビが巣を作って居たそうだ。北へ急登一頻り、やがて長々と平に歩いた末10:15少しの登りで大栃山に着いた。各方面少しずつ見えるが靄っている。"御坂自然を歩く会"に依り方位盤が設置されていた。食事にする。北は踏跡無し、西に下れるみたいだ。

 峠に戻る、ナルコユリ、フデリンドウ、ガマズミ。急登して北西尾根より芦川右岸の稜線へ向かう。エゾハルゼミが俄かに騒がしくなる。マイズルソウ、ニシキゴロモ、ツクバネウツギ。11:52黒内の頭、ここに神座山の標識がある。"遊歩百山No.5"の記事にもあるが、大栃山や釈迦ヶ岳を神座山と呼んだりこの辺の山名呼称が混乱しているらしい。

 平で長閑な尾根歩きで1522mピークに、大栃山で意外と時間を食い体力的に笹子迄は無理と考え、主脈も登りがあるので次のジューリヌキデイラの鞍部より、大人しく上芦川へと下りる。この辺スズラン畑があり明日がスズラン祭りとかでマイカーが多い。カントウタンポポそしてウラシマソウを始めて見る。付属体の先が長いのに呆れる。

 14:18上芦川バス停、近くで諏訪神社の枝分かれしたケヤキの巨樹を見物。1:00待ちで来たバスは赤字で廃止され鴬宿おうしゅく〜奈良原は村営になったという。どの山に行って来たと訊くので大栃山というが判らないようだ。百山の記事に出ている運転手らしいが、山の名の混乱のせいか。時刻表とスズラン祭りのチラシを貰い、奈良原で甲府行きに乗り換える。甲府からの特急では行きに見えなかった大栃山が石和辺りから一番堂々と見える。その東にある1474m峰も中々立派で機会を見つけて行って見たい。

<コースタイム>出発4:40→石和温泉駅7:07→石和温泉入口7:15→檜峯神社前→檜峯神社9:00→鳶巣峠9:27→大栃山10:15→鳶巣峠11:00→黒内の頭11:52→ジューリヌキデイラ12:02→上芦川14:18→甲府16:15→帰着18:15
<歩いた距離>山道10km 車道10km 計20km
<行動時間>7:42→14:18 歩行6:10 休止:30 計6:40
<掛かった費用>¥6210
<使用地図>地理院2.5万 石和/河口湖西部
<参照>遊歩百山No.5 山と渓谷社版 森林書房編 p100 山田氏
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      静かなる山  p50 神座山 川崎氏
      84.04.08御坂黒岳→黒駒釈迦ヶ岳

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