青山白雲
  93.05.16御坂 本社ほんじゃヶ丸1630.8m→鶴ヶ鳥屋とや1374.2m
日曜日 快晴 単独      ヴァリエーションルート
<コース>笹子駅→黒野田林道3号橋→No.221鉄塔→石切山→No.222鉄塔→宝越→鶴ヶ鳥屋山→丸田沢→初狩駅

本社ヶ丸→鶴ヶ鳥屋山

 タチツボスミレ、タツナミソウ、アカミタンポポ、フジ、ウツギ、ヤマブキの花々を見ながら穴沢林道を行く。ウグイス、シジュウカラが鳴き、リスが走る。高木のカラマツの新緑が美しい。

 No.50、51鉄塔入口、91.11.09はここより右に下りC尾根を登ったが、藪に悩まされた。その節穴沢林道が黒野田林道に上で接続しているのを見付けた。新調の2.5万図でもそうなっておりこれを利用しない手は無い。明るい雰囲気の道で途中大きな駐車場があり、そこから北にお坊山の展望が良い。

 白い花が一杯付いた高木は帰って調べたがアオダモだろうか。3号橋を潜ると黒野田林道に上れ、これを西に向かう。お坊山〜滝子山の展望を楽しみながら行くと、前回も目撃した2本の見事な大木が下の方に立っている。この辺伐採、植林とずたずただが、この木丈は殘しておいてほしい。林道の土砂崩れは激しく土留めの割れた所もある。C尾根に来ると擁壁にロープが下がっていた。藪に懲りたので更に15分歩き、巡視路入口より登る。間も無く展開された北の眺めは素晴らしい。

 ハルリンドウ、チゴユリ、シロバナエンレイソウ、ノコギリソウ、ヤマツツジ、トウゴクミツバツツジ。藪の尾根に合流、少しでNo.221鉄塔の芝地に8:35着く。キツツキのドラミングやセンダイムシクイ、ツツドリ等賑やか。これよりの差400mの急登は応える。例の硬質塩ビの階段だが、早や各所で浮上ったり倒れたりしていた。新緑のブナ林の中落葉ふかふかの苦しい登りを続け、9:36石切山の西肩に辿り着く。今日は本社ヶ丸には寄らず直ちに鶴ヶ鳥屋山に向かう事とした。

 No.222鉄塔で少憩、次のピークでイワカガミの花を見る。葉はよく見るが花は初めてで期待通りの良い花だった。鶴ヶ鳥屋山頂は見晴し無いので、11:15直前の大展望地で食事にする。富士、南アの眺めが良い。融け掛った富士の雪に鶏の模様が見られた。ツツドリがぼぼーぼぼーと遠く近くと盛んに鳴き、小鳥も近く迄来るので何時迄も日向ぼっこしていたいが、藪ルートを予定しているので11:48には腰を上げる。目の前を虫のハンミョウの様につーいつーい行く黒い鳥あり、目に白い線、帰って調べたらマミジロだった。

 鳥屋山再訪は80.10.27以来13年振りだ。女性1名。一服の後東へ下る。この破線路も無い道を、意外にも1人、2人、4人と登って来たのでびっくり。聞けば2人と4人は初狩駅から、先程の山頂の女性と1人は笹子駅より黒野田林道に出た後東へ廻った由。2人連れに依ると初狩迄林道の先は藪っぽいが、道はちゃんとしているとの事で安心する。

 急降の末梯子で林道に下り立つと、左へ行き断崖に沿った尾根となる。やがて広沢橋分岐の道標となる。迷うが真直ぐにする。ツクバネウツギ、線香花火の様なマルバアオダモの花、そしてアカマツや手入れの悪いスギ林の急降も810m辺で緩くなりじぐざぐで丸田沢に出た。

 ここ迄道標があったが堰堤で沢を渡った対岸の林道には無いので逆だと判りにくい。スギの大木に絡んだフジが白っぽい花だが房が大きく見事なものだった。ジュウニヒトエの咲く林道を下って行くと、前方に滝子山東端の広平頂の山、殿平でんだいろが望まれた。初狩駅〜大幡峠の車道に出ると、リニアトンネルや不必要だが地元が潤うだろう関連工事が各所で行われている。

<コースタイム>出発4:40→笹子駅6:38→3号橋7:35→No.221鉄塔8:35→石切山東肩9:36→No.222鉄塔10:54→宝越10:40→展望地11:15〜11:48→鳥屋山12:03→丸田沢13:28→初狩駅14:35→帰着17:00
<歩いた距離>山道10km 車道10km 計20km
<行動時間>6:38→14:35 歩行7:00 休止1:00 計8:00
<掛かった費用>¥2180
<使用地図>地理院2.5万 笹子/大月/河口湖東部/都留

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