青山白雲  92.05.03奥多摩 芦沢山774mより笹尾根縦走
日曜日、憲法記念日 快晴 単独
<コース>上野原駅→棡原ゆずりはら支所→芦沢山→熊倉山→三国山→連行山→和田峠→明王峠→相模湖駅

芦沢山より笹尾根縦走

 新ハイキング、矢口氏のガイド記事を参考に芦沢山に登り、尾根続きの笹尾根縦走をする。上野原駅のバスを棡原支所で下車、クサノオウ、ムラサキケマン、タチツボスミレ、キジムシロ、ヤマブキ等の花々に迎えられる。棡原トンネル手前を左へ、トンネル上に造られたゴルフ場のフェンスに沿って登って行く。青と赤の民家の方とガイドはあるが、良い山道が先へ行くのでその侭登ると、桑畑と椎茸栽培地の脇を行くようになり、道は断続するので適当に歩く。スミレ、キケマン、ヤマツツジ。

 前回塔ヶ岳に登った際、妻が筍だわというので、採ろうとして止めたのが又あった。折り取って先端を剥いてみると葉が丸まっている。噛むとあっさりしていたが、直ぐ舌がぴりぴりし出したので慌てて吐き出し、舌を指でこそげたり嗽をするが、痺れは30分位続く。帰って調べたら有毒のマムシグサの展開前の姿だったらしい。人の来ない藪山丈に危ない危ない。そのマムシグサやチゴユリ、ホウチャクソウ等半日陰の花が多く、特にチゴユリは足の踏場も無い。
 ↓扇山と権現山
権現山  10:20芦沢山に到着、立木にSHC、SY(矢口氏のもの)、山酔会等の印がある。スギ木立の間より権現山が望見される静頂だった。

 これより少し下ると平坦になり、又下りになる手前の右の立木に赤テープを見る。ここより藪に突入、その内道らしきもの断続する内、右より道の登って来る鞍部に出ると藪から解放された。

 アカネスミレ、クサボケの花。ウグイスやセンダイムシクイが鳴くが、左下に完成した甲武トンネルへの道が見え、ローリング族の爆音が煩い。道は栗坂峠へと左上へ捲いて行くが直登、11:00笹尾根縦走路、879mピークに出た。少し先の展望地で食事にする。

 富士(今日3名、明日2名突風に依る滑落死があった)を始めとしての大展望。奥道志の主脈が各山々に取り立てて特徴は無いながら、長々と少しずつ東方へ高度を落として行くのが、縦走好きには一際目を惹くが、交通不便で日帰りには不向きだ。その点この笹尾根は途中下車も色々出来て臨機応変が可能だ。遠くでツツドリがぼぼーぼぼーと鳴き、ヒトリシズカ、ヤマザクラ、トウゴクミツバツツジ等を愛でながら12:00熊倉山、12:23三国山と来る内展望も霞がかって来た。
 ↓相模湖と石老山
相模湖と石老山  ジュウイチの鳴くのを今年初めて聞くが、この鳥の声を聞いて何時も渡鳥の季節を感じる。カッコウやホトトギスは未だか、私達の住宅地でも渡りの途中で暫し聞く事がある。

 雲が多くなり連行山でぱらぱら来たが大した事にはならなかった。イカリソウ紫と白花を見る。和田峠、明王峠と通過、相模湖へと只管下る。山中GWにしては人が少なかったが電車は超満員だった。

<コースタイム>出発6:55→上野原駅8:04→棡原支所9:00→芦沢山10:20→879mピーク11:00→熊倉山12:00→三国山12:23→和田峠14:08→明王峠14:55→相模湖駅16:35→帰着18:00

<歩いた距離>山道23km 車道2km 計25km
<行動時間>9:00→16:35 歩行6:50 休止:45 計7:35
<掛かった費用>¥1640
<使用地図>地理院2.5万 猪丸/五日市/与瀬
<参照>新ハイキング誌No.314 笹尾根南面の道(末国氏)
      〃         No.437 芦沢山からトヤド浅間(矢口氏)

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