青山白雲  91.11.09御坂 本社ヶ丸1630.8m 北尾根
土曜日 晴 単独            ヴァリエーションルート
  <コース>笹子駅→C尾根→石切山→A尾根→笹子駅

 合理化で無人となった笹子駅に6:40一人降り立つ。線路に沿って西への林道に入る。A尾根の分岐は判らぬ儘、C尾根の分岐入口と思われる巡視路の標示がある。

 薄暗いスギ林の中を小沢に下り丸木橋が架かるが、濡れて滑りそうなので沢石伝いに対岸へ。良い道がじぐざぐと登り北への尾根通しとなるのがC尾根だ。そして間も無くNo.51鉄塔、これより平らな好ましい道だ。

 しかしそれもやがて藪となるが、その代わり東面は伐採植林で登るに連れお坊山〜滝子山が競り上がってくる。下方に中央高速下り線の渋滞が凄い。又笹子トンネルの排気装置の騒音も煩い。この辺標高800m紅葉丁度盛りだ。藪の苦闘の末やっと黒野田林道に出る。北の大展望は言わずもがな、下方の谷の紅葉。2本ある大木、何か判らぬが見事だ。

 ↓最低鞍部が笹子峠
笹子峠  ガイドにより左50m、防護壁の低い所より植林と藪の境目を強行、尾根に戻る。踏跡とボサ藪を行くと右より良い道が登って来た。

 そして先程から上空に見えていた山梨東線の鉄塔No.221の小広い芝地へ、標高1300m。

 西の下方に変電所が出来、送電線は清八峠や大沢山北尾根に登り、更に北の笹子雁ヶ腹摺山西の鞍部へと張巡らされている。これより巡視路となった尾根道には、硬質塩ビ製?の階段が要所に打ち込まれ歩き易い。

 10:00バテながらブナ、ミズナラの落葉した石切山の一角に着く。山頂に向かうと例の逃げ出したとかいう猿達が盛んに活躍している。(80.10.2780.11.02参照)
 ↓滝子山
滝子山  本社ヶ丸手前の1610m地点、87.09.27苦労して登った南東尾根の頂部だ。三っ峠方面を見ながら食事と昼寝。

 山梨東線はこの先三っ峠東稜より鹿留山へと向かっている。丹沢の菰釣山付近に大鉄塔が見えているので、丹沢湖へ下りて行くのだろう。

 林道、伐採、植林、送電線、高速道路、ゴルフ場とこの辺の風景も台無しになったが、山屋風情が文句を言っても屁の河童だろう。

 私は疲れたのでこれで下山する事にした。石切山先の鞍部で大ブナを盛大に伐倒してNo.222鉄塔で送電線が乗越している。御陰で滝子山の展望は抜群。林道、巡視路の利用、伐採による展望等山岳公害は私達に良い面もあるので複雑な気持ちだ。

 1377m峰より右に急降は縦走路、落葉に滑る北のA尾根を下る。やがて小笹の緩やかな道となるが、この尾根は要所に赤、青テープがあり助かる。西大伐採、トンビがぴーひょろと鳴いている。林道に出ると少し戻り尾根に、丸山は休むに良い。伐採の縁を進むと急降してしまうが赤テープよりカラマツの幼木に入る。No50鉄塔で一服、林道へ戻った。

<コースタイム>出発4:20→笹子駅6:40→No.51鉄塔7:23→No.221鉄塔9:05→石切山10:05→本社ヶ丸南東肩10:32〜11:15→No.222鉄塔11:37→1377m峰12:00→No.50鉄塔13:35→笹子駅14:00→帰着15:50
<歩いた距離>山道11km 車道2km 計13km
<行動時間>6:40→14:00 歩行6:20 休止1:10 計7:20
<掛かった費用>¥2190
<使用地図>地理院2.5万 笹子/河口湖東部
<参照>新ハイキング誌No.389 本社ヶ丸、北、南尾根        

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